Polaris®ミラーマウント、サイドホールドタイプ、Ø76.2 mm(Ø3インチ)光学素子用
- Designed for Long-Term Stability
- Matched Actuator and Back Plate Threading Minimize Drift and Backlash
- Minimal Temperature-Dependent Hysteresis
- Sapphire Adjuster Seats Prevent Wear Over Time
POLARIS-K3S4
Ø3" Mirror Mount, 2 Adjusters
Application Idea
Polaris Ø3" Mirror Mount on a Ø1" Post with Three Mounting Taps Secured using POLARIS-CA1 Clamping Arm
(Knobs and Mirror Sold Separately)
US Patent 10,101,559
Please Wait
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各Polarisマウントは様々な温度試験により、その高い安定性能が実証されています。試験結果は「試験データ」タブをご覧ください。
Quick Links | |
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3-Adjuster Mount | |
2-Adjuster Mount | |
Adjuster Knobs | |
Side Hole Adjustment Tool | |
Lock Nuts | |
Torque Wrench |
特長
- 熱膨張係数(CTE)が小さい熱処理済みステンレススチールより機械加工
- 高い耐久性と滑らかな動きを実現するために、硬化処理ステンレススチール製ボールとの接点にはサファイアシートを使用
- 整合されたアクチュエータと背面プレートにより安定性と滑らかなキネマティック調整を実現
- 様々な試験により、10 °C幅の温度サイクル後の角度変化として1 μrad未満を保証(詳細は「試験データ」タブ参照)
- 真空ならびに高出力レーザ共振器の用途に適した、不動態化処理済みのステンレススチール製
- カスタム仕様のマウントについては当社までお問い合わせください。
- モノリシック構造のフレクシャーアームによる光学素子保持設計(特許取得済み)
Polaris®低ドリフトミラーマウントは、厳しい長期安定性が要求される用途にお勧めです。
光学素子保持機構
こちらのPolarisミラーマウントは、光学素子の保持にモノリシック構造のフレクシャーアーム(特許取得済み)を使用しています。この設計によって、高い保持力とポインティングの安定性を保ちながら、素早く簡単に光学素子を取り付けることができます。こちらのマウントの安定性についての詳細は「試験データ」タブをご参照ください。
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Ø76.2 mm(Ø3インチ)光学素子用Polarisマウントの調整方法:
A: 2.0 mm六角レンチをアジャスタの先に挿して調整
B: SA1をアジャスタ側面の穴に挿して調整
C:着脱式ノブPOLARIS-N3をアジャスタに取り付けて調整
D: 六角ノブHKTS-5/64と側面の穴で精密調整
Polaris® Side Optic Retention Mounts Selection Guide |
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Ø1/2" Optic Mounts |
Ø19 mm Optic Mount |
Ø25 mm Optic Mount |
Ø1" Optic Mounts |
Ø1.5" Optic Mount |
Ø50 mm Optic Mount |
Ø2" Optic Mounts |
Ø3" Optic Mounts |
Polarisの光学素子保持用の穴は、温度変化や移動時の衝撃や振動など、様々な環境条件の変化に対して最良のビームポインティング安定性が得られるように精密加工されています。性能は最大で+0/-0.1 mmの直径公差を持つØ76.2 mm(Ø3インチ)光学素子を用いてテスト検証されています。よって、最適性能を得るためにはこの公差範囲が推奨されます。なお、こちらのマウントは外径公差が0よりも大きい光学素子、およびミリ規格のサイズ(Ø75 mm)の光学素子向けには設計されておりませんのでご注意ください。ミリ規格の光学素子用のマウントをご希望の場合は、当社までお問い合わせください。
設計
熱処理済みステンレススチールから機械加工されたPolarisマウントには、精密に整合されたアジャスタやボール接触、サファイアシートなどが用いられ、滑らかなキネマティック調整が可能になっています。「試験データ」タブでご覧いただけるように、これらのマウントは様々な試験により、その高い性能が実証されています。Polarisの設計では、ビームのミスアライメントの一般的な要因はすべて対処しています。詳しくは「設計の特長」タブをご覧ください。
ポストへの取付け
Polarisミラーマウントには、ポスト取付け用のM4のザグリ穴があります。安定性を維持するため、Polarisミラーマウントの取付けには、取付け用タップ穴が3つ付いているPolarisミラーマウント用Ø25 mmポストをお使いください。推奨する取付けの構成については「使用情報」のタブをご覧ください。
クリーンルームならびに真空対応について
このページに掲載されているすべてのPolarisマウント、着脱式ノブ、止めナットは、クリーンルームや真空での使用にも対応する設計です。詳細は「仕様」タブならびに「設計の特長」タブをご覧ください。
Item # | POLARIS-K3S5 | POLARIS-K3S4 |
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Optic Sizea | Ø3" | |
Optic Thickness (Min) | 0.14" (3.5 mm) | |
Number of Adjusters | Three | Two |
Adjuster Drive | 5/64" Hex, Ø0.07" Side Adjustment Holes | |
Adjuster Pitch | 100 TPI | |
Actuator Matching | Matched Actuator/Body Pairs | |
Measured Point-to-Point Mechanical Resolution per Adjuster (Bidirectional Repeatability) | 5 µrad (Typical) 2 µrad (Achievable) | |
Adjustment per Revolutionb | ~7.7 mrad | |
Front Plate Translation (Max) | 12 mm | N/A |
Mechanical Angular Range | ±4° (Nominal) | ±4° |
Front Plate Separation at Pivot Adjuster | 6 mm (Nominal) | 6 mm |
Beam Deviationc After Thermal Cycling | <1 µrad | |
Recommended Optic Mounting Torqued | 5 to 7 oz-in for a 0.75" (19.1 mm) Thick Optic | |
Mounting | Six #8 (M4) Counterbores (Three at Each Mounting Face) | |
Alignment Pin Holes | Two at Each Mounting Facee | |
Vacuum Compatibilityf | 10-9 Torr at 25 °C with Proper Bake Out 10-5 Torr at 25 °C without Bake Out Grease Vapor Pressure:10-13 Torr at 20 °C;10-5 Torr at 200 °C Epoxy Meets Low Outgassing Standards NASA ASTM E595, Telcordia GR-1221 | |
Operating Temperature Range | -30 to 200 °C |
Polarisミラーマウント試験データ
Polaris低ドリフトキネマティックミラーマウントのすべての製品は、高い水準の性能を保証するために広範囲の試験を実施しております。熱衝撃試験ではマウントの優れた安定性を確認し、過渡的な温度変化後に確実に初期位置に戻ることを実証しています。干渉計を用いた波面歪みの試験では、Polarisマウントが光学表面を大きく歪ませずに光学素子を保持できることを実証しています。
熱衝撃後の位置再現性
目的:この試験は、熱衝撃の影響を受けた後のマウントがヒステリシスなく、ミラーをどの程度確実に初期位置に戻すかを測定するものです。測定結果により光学システムのアライメントが熱衝撃の影響を受けないことを示します。
手順:PolarisのミラーマウントをPolaris用Ø1インチ(Ø25.4 mm)ポストに取付け、その後温度管理された環境下のステンレススチール製光学テーブルに固定しました。ミラーはフレクシャ機構を使用して固定されています。その他の取付けの際の注意事項については「使用情報」タブをご参照ください。独立に温度制御されている半導体レーザからのビームをこのミラーで反射し、位置センシングディテクタ(PSD)に入射するようにセットしました。ミラーマウントの周囲温度を37 °Cまで上昇させ、マウント全体が一定温度になるまで、その温度を維持しました。その後、ミラーマウントの温度を試験開始時の温度に戻しました。試験結果は下記の通りです。
結果: 下のプロット図が示すように、Polarisマウントが初期の温度に戻ると、マウントに取り付けられているミラーの角度(ピッチとヨー)は、初期位置の1 μrad 以内に戻りました。Polarisマウントの性能は、さらに温度変化サイクルを繰り返し実施して評価しました。各サイクルの後では、ミラーの位置は確実に初期位置の1 µrad以内に戻っていました。
比較のための参考情報:Ø76.2 mm(Ø3インチ)用Polarisマウントの100TPIアジャスタをわずか0.05°(1回転の1/7200)回転させると、マウントの角度が1 μrad変わります。高度な技術を有する作業者でも、調整可能な最小角度は0.3°(1回転の1/1200)程度であり、これは6 μradに相当します。
結論:Polarisミラーマウントは、温度変化のサイクル後にミラーを初期位置に確実に戻すことができる、高性能かつ高安定なマウントです。以上のことから、Polarisマウントは長期にわたりアライメントの安定性を必要とする用途に適したミラーマウントと言えます。
3アジャスタ付きマウントPOLARIS-K3S5 |
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Click to Enlarge 3アジャスタ付きØ76.2 mm(Ø3インチ)用Polarisミラーマウントの熱再現性 |
Click to Enlarge 上のグラフは10回の連続熱衝撃試験後のPOLARIS-K3S5の最終的な角度の位置を示しています。図中の温度変化量は、開始時の温度と試験終了時の温度の差であり、室温の変動などの要素を含んでいます。 |
2アジャスタ付きマウントPOLARIS-K3S4 |
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Click to Enlarge 2アジャスタ付きØ76.2 mm(Ø3インチ)用Polarisミラーマウントの熱再現性 |
Click to Enlarge 上のグラフは10回の連続熱衝撃試験後のPOLARIS-K3S4の最終的な角度の位置を示しています。図中の温度変化量は、開始時の温度と試験終了時の温度の差であり、室温の変動などの要素を含んでいます。 |
Zygo製位相シフト干渉計を用いた光学歪み測定
取付け時の応力は光学表面の歪みにつながります。光学素子の歪みは反射した波面に作用するため、この歪みの影響を最小限に留めることが重要です。当社のØ76.2 mm(Ø3インチ)用Polarisマウントには、光学素子の歪みを最小に抑えながら最大限の安定性を実現するモノリシックフレクシャーアームが付いています。
フレクシャーアームがミラーに与える光学歪みの量は、Zygo製位相シフト干渉計を用いて異なるトルク値ごとの波面歪みを測定することで得られます。 下の試験結果から、Ø76.2 mm(Ø3インチ)用Polarisマウントには0.035~0.049 N・mのトルクをお勧めいたします。この場合の光学波面歪みは≤0.115λとなります。
光学素子を取り付ける際の適切なトルク値は±0.007 N・mの範囲で変わりますが、これは光学素子の直径や公差の累積によるものです。
手順:
広帯域誘電体ミラーをPolarisマウントに取り付け、フレクシャーアームの締め付けには止めネジ(セットスクリュ)を使用しました。Zygo社製干渉計を用いて光学歪みを測定しました。それぞれの測定が終了した後、光学素子の保持力を確認するために光学素子をマウントから押し出すのに必要な力を測定しました。ここで示されている波面歪みの値は、光学素子全体のPV(peak-to-valley)値で、最悪の歪み値を表しています。光学素子中心部の波面歪みはエッジ部分に比べて大幅に少なくなります。
結果:
右下の表でも示されているように、Ø76.2 mm(Ø3インチ)用マウントの止めネジに0.035~0.049 N・mのトルクをかけた場合、波面歪みのPV(peak-to-valley)は、0.115λもしくはそれ以下となります。
Torque (oz-in)a,b | Push-Out Force (lbf)c | Wavefront Distortion (Peak to Valley)d (Click for Example Zygo Screenshot) |
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4 | >12 | 0.072λ to 0.105λ |
5 | 0.087λ to 0.115λ | |
6 | 0.085λ to 0.100λ | |
7 | 0.084λ to 0.097λ | |
8 | 0.076λ to 0.110λ | |
9 | 0.169λ | |
10 | 0.183λ | |
11 | 0.209λ | |
12 | 0.250λ |
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POLARIS-K3S5の止めネジに0.042 N・mのトルクを印加した時の波面歪み(これ以外のトルク値については右の表をご覧ください)。
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サイドホールド型のPolaris設計の詳細
光学系のミスアライメントに繋がりやすい共通の要因がいくつかあります。温度が誘因となるミラー位置のヒステリシス、クロストーク、ドリフト、バックラッシュなどです。Polarisミラーマウントは特にこれらのミスアライメントの要因が最少化されるよう設計されており、その結果として極めて高い安定性が実現しました。広範囲の研究、先進の設計ツールを用いた数多くの設計検証や何か月間にも渡る厳格なテストの結果に基づき、極めて高い安定性が求められる実験に適したキネマティックミラーマウントの部品を選定しています。
熱ヒステリシス
多くの実験室内の温度は、空調や室内にいる人数、設備の動作状況などの影響を受けて不安定です。そのため、アライメントに敏感な光学セットアップで使用されるマウントには、温度によるアライメントへの影響が最小限となる設計が求められます。温度の影響は、ステンレススチールのように熱膨張係数(CTE)が小さい材質を選ぶことによって抑えられます。しかしCTEが小さい材質で作られたマウントであっても、元の温度に戻った時、一般にミラーは元の位置に戻りません。Polarisミラーマウントの重要部品は全て組立前に熱処理が施され、温度ヒステリシスを生じさせる可能性のある内部応力が除去されています。その結果、ミラーマウントの温度をアライメントの時点での温度に戻すと、光学系のアライメントも元に戻ります。
Polarisのもう1つの重要な設計要素は、ミラーのマウントへの固定方法です。こちらのPolarisマウントは、接着剤を使用せずに優れた性能を実現します。代わりに、こちらのマウントではモノリシック構造のフレクシャーアームが採用されています。モノリシック構造は、止めネジ(セットスクリュ)だけを用いる保持方法に比べて温度の変動の影響を受けにくく、光学素子の表面歪みの発生も抑制されます。
クロストーク
クロストークは、マウントの前面と背面のプレートの寸法公差を注意深く管理して、ピッチとヨーのアクチュエータを直交の位置関係にすることで最小化できます。当社ではさらに3つの接触点で全てサファイアシートを使用しております。標準的な金属-金属のアクチュエータの接触点では時間が経過するにつれて摩耗します。Polarisマウントでは研磨されたサファイアシートが使われており、硬化処理されたステンレススチール製のアクチュエーターチップとの間の接触面では時間が経過しても整合性が保たれます。
ドリフトならびにバックラッシュ
ミラーマウントの位置ドリフトとバックラッシュを最小限に抑えるためには、アジャスタ内のあそびと潤滑剤の量を制限することが必要です。アクチュエータが調整されると、余分な潤滑剤は絞り出されて他の部位に移動し、そこで蓄積します。潤滑剤はゆっくりと平衡状態に戻っていきますが、その過程でマウントの前面プレートが移動する場合があります。Polarisミラーマウントでは、工業規格よりも厳しい基準で本体やブッシュと整合性のあるアジャスタを使用しているので、アジャスタの潤滑剤はほんのわずかしか必要ありません。結果として、調整後もPolarisマウントのアライメントは極めて高い安定性を示します(詳しくは「試験データ」タブをご参照ください)。また、アジャスタは非常に滑らかに動かすことができるので、繰り返し細かい調整を行なうことができます。
クリーンルームおよび真空への対応
こちらのページでご紹介しているPolarisマウントは、すべてクリーンルームや真空での使用が可能です。マウントは、Carpenter AAA不動態化処理による化学洗浄を行い、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去しています。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。
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Polarisマウントは、2重の真空バッグに封入して発送しています。
サファイアシートは、NASAで認証されたアウトガスの少ない手法を用いて、所定の位置に接着されています。また、アジャスタには、DuPont社製LVP高真空対応グリースKrytox(超高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリース)を使用しています。このような技術により、高真空への対応とアウトガスの低減を実現しています。10-5 Torrより高い真空度で使用するときは、アウトガスによる汚染を最小限に止めるために、マウントの設置前に適切なベークアウト処理を施すことを強くお勧めします。なお、Polarisに付属しているM4キャップスクリュは、10-5 Torr以上の真空度には対応していませんのでご注意ください。
クリーンルーム対応の梱包
真空対応のPolarisマウントは、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立てられた後、右の写真のように2重の真空バッグに封入されます。真空気密により袋が密着するためマウントが安定し、輸送時の衝撃等による前面プレートの移動も制限されます。また、密着することで袋とマウントの摩擦も最小限に抑えられるため、袋の材料が削られてクリーンなマウントを汚染することも防げます。
真空封止の工程では、水分が含まれた空気がパッケージから排出されます。そのため、乾燥剤を使用することなく、不要な表面反応を防止できます。真空バッグは、輸送および保管中の空気や埃による汚染からマウントを保護し、さらに2重であることでクリーンルームへの入室手順をシンプルで有効性の高いものにすることができます。クリーンルームの外で外側の袋を外し、汚染されていない内側の袋に入ったマウントをクリーンなコンテナに入れてクリーンルーム内に搬入できます。この間、真空バッグの利点は保持されています。クリーンルーム内では、マウントを内側の袋から取り出して、すぐにご使用いただくことができます。
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グラフの青い網掛け部分(5~7 oz-in (0.035~0.049 N・m))は、厚さ6 mmの光学素子をモノリシックフレクシャーアーム付きØ1インチ(Ø25.4 mm)用Polarisマウントに取付ける際の推奨トルクを表しています。この範囲を超えてモノリシックフレクシャーアームに過度なトルクを加えると、取り付けた光学素子表面の歪みが著しく増加する恐れがあります。
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Polaris用ポストとPolaris用クランプアームを使用してPOLARIS-K05を光学テーブルの表面などに取り付けることができます。長さ1.5インチのポストを使用した場合、光軸はテーブルの表面よりも2インチ高くなります(ミリ規格のポストご使用の場合の光軸高さについては当社までお問い合わせください)。
Polarisキネマティックミラーマウントは、温度変化や振動のある環境下においても、長期の使用に耐える設計となっています。ここでは最適性能を引き出す使用方法について説明します。
整合材料の使用
Polarisマウントの前面ならびに背面プレートの材料には、熱膨張係数が比較的小さなステンレススチールが用いられています。取付け時にはPolarisミラーマウント用Ø25 mmポストやPolarisクランプアームなど、上記と同じ材料から加工された部品のご使用をお勧めします。
太いポストの使用
Polarisマウントは、タップ穴が3つ付いているØ25 mmポストおよびクランプアームPOLARIS-CA1/Mを使用すると、その性能を最も良く発揮することができます。ステンレススチール製であり、またマウントに対して2本の線で接触するため、周囲温度が変化してもマウント底面を安定させ、アライメントに係る問題の発生を最小限に抑えます。
光学素子の取付け
光学素子は取付け用の穴の中で動いてしまうことがあります。Polarisマウントに光学素子を取り付ける際には、いったん光学系から取り外すことにより、光学素子が確実に取付けられ、ミスアライメントによる影響を最小限に抑えることができます。Polarisマウントに光学素子を取付ける際にはトルクレンチの使用をお勧めします。フレクシャーバネのついた光学素子固定具に過度なトルクを加えると表面に大きな歪みが生じます(左のグラフをご参照ください)。
前面プレートの位置
Polarisマウントは、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)用マウントでは最大10°、Ø19 mmおよびØ25.4 mm(Ø1インチ)用マウントでは最大8°、Ø50.8 mm(Ø2インチ)用マウントでは最大6.8°、Ø76.2 mm(Ø3インチ)用マウントでは最大8°の調整が可能です。ただし、最良の性能を得るためには、前面プレートを可能な限り背面プレートに対して平行に保つことをお勧めします。これにより、最も優れた安定性が得られます。
テーブルの表面にできるだけ近い位置に設置
振動や温度変化の影響を最小限に抑えるために、光学系はできるだけ低い位置に設置することをお勧めします。短いポストを使用すると温度変化によるY軸方向の動きが低減し、振動がもたらす動きを小さく抑えられます。Polarisマウントをブレッドボードのように平坦な表面に、1/4"-20 - #8-32のネジアダプタ(AE8E25E)またはM6 x 1.0 - M4 x 0.7のアダプタ(AE4M6M)を使用して直接取り付けてください。POLARIS-K1Eを直接取付けるには、右図のように、底にある2個のノブを取り外します。この方法ではポストによる不安定さを取り除くことができます。
接触面の研磨とクリーニング
マウントとポストの接触点、ならびにポストとテーブルの接触点は清浄に保ち、傷や欠陥が生じないようにご注意ください。テーブル面を研磨石でクリーニングし、ポストの上下とマウントの底を研磨パッドLF1Pでクリーニングするのが、最も効果がある方法としてお勧めしています。
Polaris用調整ツールの使用
当社の多くのPolarisアジャスタ用として、マウントの付属品または別売りの製品として、ステンレススチール製のノブをご用意しています。サイドホールアジャスタの付いたPolarisマウントには、サイドホール調整ツールSA1のご使用をお勧めいたします。サイドホールに精密にフィットする先端が特長で、バックラッシュの小さい調整を可能にします。ステンレススチール製の本体はクリーンなセットアップにも使用できるよう化学洗浄されています。Polarisマウントのアジャスタ用止めナットを固定する場合は、下記掲載のトルクレンチTW18のご使用をお勧めいたします。こちらのトルクレンチは、止めナットを長期的に固定するうえで適切なトルクがかかるように設計されています。これらのレンチは化学洗浄されており、クリーンルームや真空チャンバ内でも使用できます。
推奨しない使用方法
背面プレートからアジャスタを取り外すと、ネジ部分に汚れが付着する場合がありますのでお勧めしません。汚れが付着すると、精密調整性能が大きく損なわれる場合があります。また前面プレートを引きはがすような操作は避けてください。バネが作動範囲以上に伸びてしまったり、サファイアシートにクラックが生じたりすることがあります。光学素子を所定位置に保持する板バネを固定するネジは、締め付け過ぎないようにご注意ください。光学素子の位置固定にはわずかな力で十分です。
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当社では、側面固定型、SMネジ付き、低歪み、 ピエゾアジャスタ付き、上部アジャスタ付き、接着固定式などのキネマティック光学マウントのほかに、固定式モノリシックミラーマウント、固定式光学マウント、XY移動マウント、5軸キネマティックマウント、キネマティックプラットフォームマウントなど、様々なPolarisマウントをご用意しております。下の表では、当社のすべてのPolarisマウントのラインナップを、マウントのタイプ、光学素子取付け穴のサイズ、光学素子の保持方法、アジャスタの種類(固定式マウントの場合は用途)などで分類して表記しています。また、右下の表に示すように、Polarisマウント用に設計されたアクセサリもご用意しています。下の表では、簡潔に表記するために冒頭の「POLARIS」を省略し、型番末尾のみを掲載しています。下の写真をクリックすると拡大できます。
Polaris Mount Adjuster Types | |||||
---|---|---|---|---|---|
Side Hole | Hex | Adjuster Knobs | Adjuster Lock Nuts | Piezo Adjusters | Vertical-Drive Adjusters |
Polaris Kinematic Mounts for Round Optics | ||||
---|---|---|---|---|
Optic Retention Method | Side Lock | SM Threaded | Low Distortion | Glue-In |
Ø1/2" Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | - | - | - | -K05C4 -K05G4 |
2 Hex Adjusters | -K05S1 | -K05T1 | -K05F1 | - |
2 Adjusters with Lock Nuts | -K05S2 | -K05T2 | -K05F2 | - |
2 Piezoelectric Adjusters | -K05P2 | - | - | - |
2 Vertical Adjusters | -K05VS2 -K05VS2L | - | - | - |
3 Hex Adjusters | -K05 | - | - | - |
3 Adjusters with Lock Nuts | - | -K05T6 | -K05F6 | - |
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) & 2 Hex Adjusters (X/Y) | - | -K05XY | - | - |
Ø19 mm (3/4") Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | -K19S4 | - | -K19F4/M | -K19G4 |
Ø25 mm Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | -K25S4/M | - | -K25F4/M | - |
Ø1" Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | -K1S4 | - | - | -K1C4 -K1G4 |
2 Hex Adjusters | -K1E2 -K1-2AH | -K1T2 | -K1F2 | - |
2 Adjuster Knobs | - | -K1T1 | -K1F1 | - |
2 Piezoelectric Adjusters | -K1S2P | - | - | - |
2 Vertical Adjusters | -K1VS2 -K1VS2L | - | - | - |
3 Side Hole Adjuster | -K1S5 | - | - | - |
3 Hex Adjusters | -K1E3 -K1-H | -K1T3 | - | - |
3 Adjuster Knobs | -K1E -K1 | -K1T | -K1F | - |
3 Piezoelectric Adjusters | -K1S3P | - | - | - |
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) & 2 Hex Adjusters (X/Y) | - | -K1XY | - | - |
Optic Retention Method | Side Lock | SM Threaded | Low Distortion | Glue-In |
Ø1.5" Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | -K15S4 | - | -K15F4 | - |
2 Vertical Adjusters | -K15VS2 -K15VS2L | - | - | - |
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) & 2 Hex Adjusters (X/Y) | - | -K15XY | - | - |
Ø50 mm Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | -K50S4/M | - | -K50F4/M | - |
Ø2" Optics | ||||
2 Hex Adjusters | -K2S2 | -K2T2 | -K2F2 | - |
2 Adjuster Knobs | -K2S1 | -K2T1 | -K2F1 | - |
2 Piezoelectric Adjusters | -K2S2P | - | - | - |
2 Vertical Adjusters | -K2VS2 -K2VS2L | - | - | - |
3 Hex Adjusters | -K2S3 | -K2T3 | -K2F3 | - |
3 Adjuster Knobs | -K2 | -K2T | -K2F | - |
Ø3" Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | -K3S4 | - | - | - |
3 Side Hole Adjusters | -K3S5 | - | - | - |
Ø4" Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | - | - | -K4F4 | - |
Ø6" Optics | ||||
2 Side Hole Adjusters | - | - | -K6F4 | - |
Polaris XY Translation Mounts for Round Optics | ||
---|---|---|
Optic Retention Method | SM Threaded | Representative Photos |
Ø1/2" Optics | ||
2 Hex Adjusters (X/Y) | -05CXY | |
-05XY | ||
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) & 2 Hex Adjusters (X/Y) | -K05XY | |
Ø1" Optics | ||
2 Hex Adjusters (X/Y) | -1XY | |
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) & 2 Hex Adjusters (X/Y) | -K1XY | |
Ø1.5" Optics | ||
2 Hex Adjusters (X/Y) & 3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z)zzz | -K15XY |
Polaris Fixed Mounts for Round Optics | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Optic Retention Method | Side Lock | Low Distortion | Glue-In | Representative Photos | ||
Ø1/2" Optics | | |||||
Optimized for Mirrors | - | -B05F | -C05G | |||
Optimized for Beamsplitters | -B05S | - | -B05G | |||
Optimized for Lenses | - | - | -L05G | |||
Ø19 mm (Ø3/4") Optics | ||||||
Optimized for Mirrors | -19S50/M | - | - | |||
Ø1" Optics | ||||||
Optimized for Mirrors | - | -B1F | -C1G | |||
Optimized for Beamsplitters | -B1S | - | -B1G | |||
Optimized for Lenses | - | - | -L1G | |||
Ø2" Optics | ||||||
Optimized for Mirrors | - | -B2F | -C2G | |||
Optimized for Beamsplitters | -B2S | - | - |
Polaris Kinematic 1.8" x 1.8" Platform Mount | ||
---|---|---|
Optomech Retention Method | Tapped Holes & Counterbores | |
2 Adjuster Knobs | -K1M4(/M) |
Accessories for Polaris Mounts | |
---|---|
Description | Representative Photos |
Ø1/2" Posts for Polaris Mounts | |
Ø1" Posts for Polaris Mounts | |
Non-Bridging Clamping Arms | |
45° Mounting Adapter |
Click to EnlargeØ76.2 mm(Ø3インチ)用Polarisミラーマウントの取付けには、取付け用タップ穴が3つ付いているØ25 mmポストをお使いください。アジャスタ用のノブおよび止めナットは別売りです(下記参照)。
- 側面に穴の付いた3つのアジャスタ
- Ø76.2 mm(Ø3インチ)光学素子用
- アクチュエータと本体の組み合わせは100 TPI
- 角度範囲:±4°
- 分解能:約7.7 mrad/rev
- 温度サイクル試験後のズレは<1 µrad(詳細は「試験データ」のタブをご参照ください)
- モノリシックフレクシャーアームにより光学歪みを最小にし、かつ光学素子を保持する安定性を向上(詳細は「試験データ」タブ参照)
3アジャスタ付きのØ76.2 mm(Ø3インチ)光学素子用Polarisキネマティックミラーマウントは、簡単で高分解能な調整と長期間のアライメント安定性が両立できるように設計されています。マウントにはモノリシック構造のフレクシャーアームが付いており、付属のネジおよび1.3 mm六角レンチを使用して操作できます。モノリシック構造のフレクシャーアームが、光学素子の波面歪みを最小限に抑えます(「試験データ」のタブ参照)。 アジャスタが3つあることで、あおり調整(チップ&チルト)に加えて、Z軸(光軸)調整が可能です。アジャスタ2個のタイプも下記でご紹介しています。
100 TPIアジャスタにはØ1.8 mmの貫通穴が3つあり、当社の精密サイドホール調整ツールSA1(下記参照)または1.5 mmボールドライバや六角レンチを使用して側面からの作動が可能です。アジャスタには2 mm六角穴があり、SA1の端についている六角レンチ、つまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記参照)、その他一般的な2 mm六角レンチが使用可能です。あるいは、脱着可能で薄型の調整ノブPOLARIS-N3(下記参照)をアジャスタにねじ込むと、微細な調整が可能になります。なお、着脱式ノブを取り付けるとアジャスタ側面の穴は塞がれますのでご注意ください。マウントのアジャスタは、止めナットPOLARIS-LN3(別売り。下記参照)で固定可能です。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.34 N·mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW18(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。
6つのM4ザグリ穴はポスト取付け用です。安定性を維持するため、Polarisミラーマウントの取付けには、取付け用タップ穴が3つ付いているPolarisミラーマウント用Ø25 mmポストをお使いください。カスタム仕様にされる場合には、取付け面の両側に2つずつあるØ2 mmのアライメントピン用の穴を利用して、精密な位置と取付け角度の設定が可能です。ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています(詳細については下の赤い「資料」アイコンからご覧ください)。
- 側面に穴の付いた2つのアジャスタ
- Ø76.2 mm(Ø3インチ)光学素子用
- アクチュエータと本体の組み合わせは100 TPI
- 角度範囲:±4°
- 分解能:約7.7 mrad/rev
- 温度サイクル試験後のズレは<1 µrad(詳細は「試験データ」のタブをご参照ください)
- モノリシックフレクシャーアームにより光学歪みを最小にし、かつ光学素子を保持する安定性を向上(詳細は「試験データ」タブ参照)
2つのアジャスタが付いたØ76.2 mm(Ø3インチ)Polarisキネマティックミラーマウントは、上記掲載の標準の3アジャスタ型の製品と似ていますが、3つ目のアジャスタの代わりに硬質なスチール製のボールが付いています。2アジャスタ設計により自由度が制限されるため、取付け状態の安定性が向上します。マウントにはモノリシック構造のフレクシャーアームが付いており、付属のネジおよび1.3 mm六角レンチを使用して操作できます。マウントにモノリシック構造のフレクシャーアームを採用したことにより、取り付けた光学素子の波面歪みを抑えつつ、止めネジ(セットスクリュ)とフレクシャーバネを用いた標準的な設計よりも強力な光学素子の保持力が得られています(「試験データ」のタブ参照)。
100 TPIアジャスタにはØ1.8 mmの貫通穴が3つあり、当社の精密サイドホール調整ツールSA1(下記参照)または1.5 mmボールドライバや六角レンチを使用して側面からの作動が可能です。アジャスタには2 mm六角穴があり、SA1の端についている六角レンチ、つまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記参照)、その他一般的な2 mm六角レンチが使用可能です。あるいは、脱着可能で薄型の調整ノブPOLARIS-N3(下記参照)をアジャスタにねじ込むと、微細な調整が可能になります。なお、着脱式ノブを取り付けるとアジャスタ側面の穴は塞がれますのでご注意ください。マウントのアジャスタは、止めナットPOLARIS-LN3(別売り。下記参照)で固定可能です。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.34 N·mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW18(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。
6つのM4ザグリ穴はポスト取付け用です。安定性を維持するため、Polarisミラーマウントの取付けには、取付け用タップ穴が3つ付いているPolarisミラーマウント用Ø25 mmポストをお使いください。カスタム仕様にされる場合には、取付け面の両側に2つずつあるØ2 mmのアライメントピン用の穴を利用して、精密な位置と取付け角度の設定が可能です。ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています(詳細については下の赤い「資料」アイコンからご覧ください)。
Compatible Mounts |
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POLARIS-K3S5 POLARIS-K3S4 |
- 5/16"-100アジャスタの調整を容易に
- アジャスターネジに直接取付け
- マウントとは別売り
5/16"-100アジャスタ用Polaris着脱式ノブを使用すると、Polarisキネマティックミラーマウントを手動で調整することが可能です。このノブは右の表に記載されているPolarisマウントにお使いいただけます。尚、こちらのマウントにノブをご使用の際は、アジャスターネジの側面にある貫通穴を塞ぐことになりますのでご注意ください。アジャスターネジの2 mm六角ソケットは、ノブを取り付けても使用可能です。
- 2 mm(5/64インチ)の六角レンチを使用するアクチュエータの調整に便利
- 赤色アルマイト加工の調整ノブで六角レンチのサイズが刻印
- 六角チップは取り替え可能
- 1パック4個入り
この2 mm(5/64インチ)六角レンチ型の調整用つまみネジを使用することで、2 mm六角レンチで調整するアクチュエータ(またはノブを取り外した標準タイプのアクチュエータ)が迅速に調整できます。 これは取り外し可能なノブであるため、調整の合間にネジの六角穴に取り付けたままにしておくことができて便利です(右の写真参照)。 #8-32止めネジ(2 mm六角)が取り替え可能の六角形のビットを固定します。この取り替え可能なビットは、一方の先端がつぶれてしまっても、逆向きで再利用できます。 交換用の六角レンチ型ビットが必要な場合には、当社にお問い合わせください。
つまみネジ型六角レンチには、0.050~3/16インチと2 mm~5 mmのサイズの製品があります。
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SA1を用いたPOLARIS-K1S4のサイドホールと六角レンチによる調整
- Polarisアジャスタのサイドホールに精密にフィットするØ1.7 mmの先端
- ハンドル部分に2.0 mm六角レンチ
- 化学洗浄済みで、磁性のあるステンレススチール製
サイドホール調整ツールには、Polarisマウントのサイドホールアジャスタに精密にフィットするように設計されたØ1.7 mmの先端があります。ハンドルには2.0 mm六角レンチがついており、SA1を小さなつまみのように使用することができます。また中央のナットには6.0 mmレンチが取付け可能なため、長めのレバーアームを構成することもできます。精密な先端は調整時のバックラッシュが小さく、また深さストッパにより調整中のツールをサイドホール内にしっかり固定しておくことができます。Ø25 mmよりも大きいミラーマウントに対しては、ツールの長さが41.2 mmであるため、マウント背面にあるほかのアジャスタと干渉せずにアクチュエータを360°調整できます。
SA1は化学洗浄と硬化処理を施されたステンレススチール製で、耐久性があるうえにクリーンな環境にも対応します。磁性があるため、スペースのない、あるいは振動に敏感なセットアップでは磁石を使用してツールを回収することができます。
クロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないように止めナットを取り付けるには、まずアジャスタの先に止めナットをそっと置いてください。止めナットを少々緩める方向に回し、止めナットのネジ部分とアジャスタのネジ部分を合わせてからアジャスタに締め付けてください。 動画では止めナットPOLARIS-LN1を低歪みマウントPOLARIS-K1F1に取り付ける方法をご紹介しています。
- アジャスタの長期安定性を保つ止めナット
- Polarisマウントに対応(一部使用できない製品あり)
こちらの止めナットは5/16"-100アジャスタ付きのPolarisマウントとお使いいただける設計です。アジャスタの長期安定性、または衝撃や振動にさらされる用途向けに設計されており、Polaris同様、あらかじめ高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、またアジャスタとの適合性が試験されています。
止めナットでアジャスタを固定する際は、およそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けてください。手(工具を使用しない)もしくは薄型レンチかコーンレンチで止めナットを軽く締め付ける際は、調整用つまみネジ、または六角レンチでビーム位置を保持することができます。止めナットPOLARIS-LN3を締め付けるには18 mmのレンチが必要です。止めナットを取り付ける時にクロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないように、まず止めナットをアジャスタ部分に置き、次に止めナットがアジャスタのネジに整合するまで緩める方向に回し、その後でアジャスタに締め込むようにしてください。
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トルクレンチTW18でPOLARIS-LN3をミラーマウントPOLARIS-K3S5に固定
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トルクレンチTW18には型番とプリセットされたトルク値が刻印されています。
- 止めナットPOLARIS-LN3用トルクレンチ、18 mm
- プリセットのトルク値0.34 N•m
- 適切なトルクを確実に負荷できる設計
- 長期的な固定が必要な用途に適しています。
こちらのトルクレンチには、Polaris®マウントの止めナットPOLARIS-LN3を使用するうえで0.34 N•mのトルク値がプリセットされています。 プリセットされたトルク値に達すると、右の写真のようにピボットジョイントが折れ曲がるように設計されています。レンチの六角ヘッドは力を抜くと元の位置に戻ります。この設計により、止めナットに設定値以上の力が加わるのを防止します。指標として刻印されている線は、定められたトルクをかけるためにレンチを回転させる角度を示しています。この線を越えてハンドルを回転させると、止めナットを締め付けすぎていることになります。レンチには、使用時に識別しやすいよう、プリセットのトルク値、トルクをかける方向、レンチサイズ、および型番が刻印されています。
これらのレンチは、クリーンルームや真空チャンバ内でも使用可能です。Carpenter AAA不動態化処理により、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去する化学洗浄を行っております。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。各レンチは、レーザが使われるセットアップで作業するときに反射が最小限に抑えられるよう、ビードブラスト仕上げになっています。
なお、こちらのレンチはアジャスタを高頻度で調整するような用途には適していません(そのような用途で必要とされるトルク値は、通常0.03~0.06 N•mです).