LN変調器(ファイバー結合型電気光学(EO)変調器)、765 nm~1090 nm
- Up to 40 GHz Lithium Niobate (LiNbO3) Modulators
- 785 nm, 850 nm, or 1060 nm Wavelength Operation
- Annealed Proton-Exchange Waveguides
- Fiber-Coupled, High-Speed Modulation
LNY1010F
1060 nm 10 GHz Phase Modulator, FC/PC Connectors
LNY85D2A
850 nm 200 MHz Phase Modulator, FC/APC Connectors
LNX7840A
785 nm 40 GHz Intensity Modulator, FC/APC Connectors
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強度変調器の光回路図。2つに分岐した光導波路(青い線)がニオブ酸リチウム(緑)の表面に形成されています。入力光は、まず変調したRFドライブ電圧、次にDCバイアス電圧の影響を受けます(図の黄色の部分)。
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アニールプロトン交換処理により導波路を成したXカットLN強度変調器の断面図。右上にTE偏光モードの方向が示されています。
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位相変調器の光回路図。ニオブ酸リチウム(緑)上に1本の光導波路(青い線)が形成されています。入力光は、変調したRFドライブ電圧の影響のみを受けます(図の黄色の部分)。
アニールプロトン交換(APE)導波路
APE導波路は、リチウムイオンとH+などのプロトン源の交換により形成されます。導波路の形成は、ニオブ酸リチウムLiNbO3)をH+イオン濃度の高い酸に浸し、材料の屈折率を変化させることで実行されます。次に導波路を高温でアニール(徐々に加熱)し、交換領域から余分な水素を除去することで、導波路が安定します。このアニールの段階で、導波路はステップインデックスからグラディエントインデックス型に変換し、シングルモード伝搬損失が大幅に減少します。
APEの工程で、異常光の屈折率が大きくなりますが、常光の屈折率は小さくなります。これは、TE(入射面に対して横方向)偏光モードのみが伝搬することを意味します。APE導波路は、Ti拡散導波路と比べて大幅にフォトリフラクティブ効果の影響が減少しますので、より短い波長での高速変調が可能となります。
特長
- 強度(LNXシリーズ)または位相(LNYシリーズ)変調器をご用意
- 動作波長:785 nm、850 nmまたは1060 nm
- アニールプロトン交換導波路
- Xカットニオブ酸リチウム(LiNbO3)
- 低挿入損失: 5 dB以下(LNXシリーズ)または4 dB以下(LNYシリーズ)
- 長期にわたって安定したバイアス
- Ti拡散導波路に比べてフォトリフラクティブの影響が小さい
- 偏波保持ファイバーピグテールの入出力
- FC/PCまたはFC/APCファイバーコネクタに対応
一般的な用途
- 量子光学
- 高速通信
- テストおよび測定
当社では、785 nm、850 nmまたは1060 nmの波長に対応したLN変調器をご用意しております。こちらの高速光変調器は、アニールプロトン交換(APE)導波路の技術がベースで、光挿入損失は5 dB以下(強度変調器)または4 dB以下(位相変調器)と低く、高速変調システムの開発に適しています。
こちらの変調器は、XカットのLiNbO3から製造されています(右図をご覧ください)。強度変調器(LNXから始まる型番)では、変調信号の周波数チャープを最小にするために対称性の設計が採用されています。マッハツェンダ干渉計の構成により、LN強度変調器の光出力の変調が可能となっております(右上の図参照)。これらのデバイスには、変調器の変調駆動信号とバイアス電圧用の電気接続が含まれます。位相変調器(LNYから始まる型番)では、Xカットの導波路構造により、高い偏光消光比を維持しながら光の位相変調を行うことが可能です。右に位相変調器の光回路図を掲載しています。位相変調器はバイアス電圧を必要としないため、変調駆動信号の電気接続のみが含まれます。詳細については「ピン配列」のタブもご参照ください。
こちらの変調器の入出力部には、FC/PCまたはFC/APCコネクタ付きの偏波保持ファイバが付いております。コネクタのナローキーはファイバのスロー軸にアライメントされています。なお、ご希望により、片端がFC/PCコネクタ、もう片端がFC/APCコネクタの構成でご提供することも可能です。カスタム構成(コネクタ、波長など)やお見積もりについては当社までお問い合わせください。
各変調器の性能は1つ1つ工場で検査され、個々の検査結果の概要が同梱されます。検査結果と詳細なデータは、下の型番横の赤いアイコン() をクリックし、「Download Serial Item Data」下に変調器のシリアルナンバを入力するとダウンロードが可能です。
当社の校正済みE/O変換機MX40G-850には、LNX8540xシリーズ変調器が内蔵されています。変調器をレーザ、バイアスコントローラや増幅器などに組み込むカスタム構成についての詳細やお見積りについては、当社までお問い合わせください。
785 nm変調器のピン配列
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40 GHz強度変調器LNX7840FおよびLNX7840Aのピン配列図
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10 GHz強度変調器LNY7810FおよびLNY7810Aのピン配列図
850 nm変調器のピン配列
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40 GHz強度変調器LNX8540FおよびLNX8540Aのピン配列図
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10 GHz位相変調器LNY8510FおよびLNY8510Aのピン配列図
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200 MHz位相変調器LNY85D2FおよびLNY85D2Aのピン配列図
1060 nm変調器のピン配列
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20 GHz強度変調器LNX1020FおよびLNX1020Aのピン配列図
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40 GHz強度変調器LNX1040FおよびLNX1040Aのピン配列図
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200 MHz位相変調器LNY10D2FおよびLNY10D2Aのピン配列図
10 GHz位相変調器LNY1010FおよびLNY1010Aのピン配列図
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 (posted 2024-05-21 19:13:14.483) Can you suggest suitable instrument/s for spectral characterization (observation of side bands & power in each side band; half wave voltage from drop in carrier amplitude etc.,) of phase modulator LNY1010A ? Is SA210-8B suitable for modulation frequencies of 2-3GHz? Please contact me by email srikanth@rrcat.gov.in. jpolaris
 (posted 2024-06-03 07:44:44.0) Thank you for contacting Thorlabs. If the sideband spacing is greater than 67 MHz and less than 10 GHz, which are the resolution and free spectral range of SA210-8B, respectively, then the sidebands should be observable with that particular Fabry-Pérot interferometer. This assumes that the power transferred into these sidebands is appreciable enough to be detected by the photodiode in the interferometer. I have reached out to you directly to discuss further. Also, we have a page that goes into some detail about sideband measurement with a Fabry-Pérot interferometer located here: https://www.thorlabs.com/newgrouppage9.cfm?objectgroup_ID=3918&tabname=lab%20facts Paul Hamilton
 (posted 2023-12-14 09:44:02.023) I'd like to use the LNY8510 at 894 nm. I know the spec says a max wavelength of 870 nm. Do you have any data for operation at 894 nm? Thanks! ksosnowski
 (posted 2023-12-29 08:48:21.0) Hello Paul, thanks for reaching out to Thorlabs. We have successfully operated the LNX8540 at 940 nm. Based on this, we expect the LNY8510A should work at 894 nm. The caveat is that we cannot guarantee all of the specs (e.g., Vpi will be higher). 艾 传韡
 (posted 2023-10-19 16:26:54.75) 您好,想咨询一下目前铌酸锂强度调制器为何在可见光波段无法实现呢 jpolaris
 (posted 2023-10-23 12:29:47.0) Thank you for contacting Thorlabs. English translation: "Why does Thorlabs not offer any Lithium Niobate Intensity Modulators that work in the visible wavelength band?" We have plans to release a Lithium Niobate Intensity Modulator that will operate down to 775 nm in the near future. 775 nm is at the edge of what the current process used to make these particular Lithium Niobate Intensity Modulators is capable of producing. Below 775 nm, the Lithium Niobate begins to act strange, partially due to photorefractive damage, and partially due to nonlinear effects which begin to occur quickly as the wavelength gets shorter. |
用途例
- 40 GHzまでのアナログ変調
- 量子光学
- パルス発生
- テストおよび測定
LN強度変調器LNX7840FおよびLNX7840Aは、それぞれFC/PCまたはFC/APCコネクタ付きで、775 nm~830 nmの動作範囲において40 GHzまでの変調が可能です。RFポートの入力コネクタは、Anritsu (V)メス型スパークプラグ(1.85 mm対応)コネクタです。
用途例
- 量子光学
- 周波数変調
- スペクトル拡張
- レーザ安定化
- コヒーレント通信
- テストおよび測定
LN位相変調器LNY7810FおよびLNY7810Aは、それぞれFC/PCまたはFC/APCコネクタ付きで、 765 nm~805 nmの動作範囲において10 GHzまでの変調が可能です。RFポートの入力コネクタは、現場で交換可能な2.92 mmメスコネクタです。
用途例
- 40 GHzまでのアナログ変調
- WDM伝送
- 量子光学
- 高速通信
- テストおよび測定
LN強度変調器LNX8540FおよびLNX8540Aは、それぞれFC/PCまたはFC/APCコネクタ付きの偏波保持ファイバ入出力で、830 nm~870 nmの動作範囲において40 GHzまでの変調が可能です。RFポートの入力コネクタは、1.85 mmメスコネクタです。
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上のLNY85D2xシリーズ変調器は、付属のRF変調器ケーブルでシングルエンド接続されています。 ケーブルを接続するときは、2ピンレセプタクルの矢印と「-」のある方を変調器の 「V-」に合わせてください。
用途例
- 量子光学
- 周波数変調
- スペクトル拡張
- レーザ安定化
- コヒーレント通信
- テストおよび測定
LN位相変調器LNY85D2xは、830~870 nmの動作範囲で200 MHzまで変調でき、LNY8510xは、830~870 nmの動作範囲で10 GHzまで変調できます。200 MHzと10 GHzの変調器のどちらもFC/PCコネクタと、FC/APCコネクタでご用意しております。変調器LNY85D2xのRFポートの入力コネクタピンは、シングルエンド(片方のピンセットに接続)、または差動(両方のピンセットに接続)で駆動できます。また、長さ50 cmのBNCメス型-2ピンBレセプタクルケーブルが付属しています。変調器LNY8510xのRFポートの入力コネクタは、挿抜可能な2.92 mmメスコネクタです。
用途例
- 40 GHzまでのアナログ変調
- RFOF(RF-Over-Fiber)およびマイクロ波フォトニクス
- イッテルビウム添加ファイバ増幅器(YDFA)への入力パルスの生成
- 量子光学
- 高速通信
- テストおよび測定
高速LN強度変調器LNX1020xおよびLNX1040xは、1030 nm~1090 nmの動作範囲においてそれぞれ20 GHzと40 GHzまでの変調が可能です。20 GHzと40 GHzの変調器のどちらもFC/PCコネクタと、FC/APCコネクタでご用意しております。RFポートの入力コネクタは、LNX1020xでは2.92 mmメスコネクタ、LNX1040xではAnritsu (V) メス型スパークプラグ(1.85 mm対応)コネクタに現場で交換が可能です。
用途例
- 量子光学
- 周波数変調
- スペクトル拡張
- レーザ安定化
- コヒーレント通信
- テストおよび測定
LN位相変調器LNY10D2xは1030 nm~1070 nmの動作範囲で200 MHzまで変調でき、LNY1010xは1030 nm~1090 nmの動作範囲で10 GHzまで変調できます。200 MHzと10 GHzの変調器のどちらもFC/PCコネクタと、FC/APCコネクタでご用意しております。変調器LNY10D2xのRFポートの入力コネクタピンは、シングルエンド(コネクタ無し)または差動で駆動できますが、これとは別にBNCメス型-2ピンレセプタクルケーブルが付属しています。変調器LNY1010xのRFポートの入力コネクタは、現場で交換可能な2.92 mmメスコネクタです。