光ファイバー端面検査装置(傷、欠陥)
- Fiber End Face Inspection with 640X Magnification
- Adjustable Enhanced-Contrast Image Processing
- Auto Pass/Fail with IEC-Based Measurement Criteria
- 32 GB Storage with 4 USB Ports for Drive, Keyboard,
Mouse, and/or Barcode Scanner
Pass/Fail Limit Regions Streamline Production Line Integration
(Refer to the Software Tab for Details)
VSD500
Visual Scratch Defect
Inspection System
(Patch Cable
Not Included)
Please Wait
VSD500 Specifications | |
---|---|
Optical Magnification | 640X |
Field of View (W x H) | 208 µm x 180 µm |
Lateral Resolution | 0.3 µm |
Light Source | 450 nm LED |
Integrated Display | 8", 1024 x 768 px, IPS LCD |
Internal Storage | 32 GB Solid State Drive |
Included Power Supply | DS12 |
Dimensions (W x H x D) | 12.34" x 7.06" x 6.3" (313.4 mm x 179.4 mm x 153.2 mm) |
Mass (Weight) | 2 kg (4.4 lbs) |
特長
- ファイバの研磨品質を、干渉計GL16やCC6000を使用する前に厳密に評価
- クラッド径Ø125 μmのファイバ向けに最適化*
- 画像による外観検査を容易に行なうためのコントラスト調整機能
- カスタマイズ可能な欠陥サイズ・数の基準による、自動合否判定レポート
- 手動XY調整およびZ焦点調整が可能なファイバーコネクタ用マウント
- システムには2個のファイバーマウントが付属(その他のマウントも別売にてご用意、下記参照)
- VSD125P: Ø1.25 mmフェルール LCコネクタ
- VSD250P: Ø2.50 mmフェルール FC/PC、SC、ST®†コネクタ
- 8インチディスプレイ(4:3)内蔵、外部モニタ用出力端子、チルトスタンド
- データエクスポート、キーボード、マウス、バーコードスキャナ用に4つのUSBポート
ファイバーコネクタ端面の傷や欠陥の検査システムVSD500は、CC6000やGL16の干渉計によるファイバ端面形状検査を補完する機器で、端面の恒久的な欠陥(傷、ひび、窪みなど)や、一時的な汚れ(泥、油、水分、洗浄剤の残りなど)の検査することができます。例えば、まず最初に、接着剤が除去されていることや、クリーブによる欠けがないことが確認できるような基準で自動検査を行ない、次にファイバに傷や窪みがないことや、接着剤部分やクラッドがはっきり写るような設定で検査するということも可能です。
操作方法
ファイバ端面の外観検査は、ファイバーケーブルの製造工程において、各研磨手順の間に行います。システムVSD500は、ファイバ端面を450 nm LEDで照らし、ファイバコアと周りのクラッドを倍率640倍のはっきりした画像で内蔵の8インチLCDディスプレイに表示します。画像は、デバイスの背面のポートを使用して外部モニタに複製が可能です。ポートはHDMI‡ケーブルに対応します。システムは、光源に接続しているファイバの検査には使用しないでください。ファイバ検査前には 光源の接続を取り外すか電源をオフにしてください。
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ファイバーマウントは磁石で位置が保持されます。
VSD500には、LCコネクタ(Ø1.25 mm フェルールPC研磨)用マウントVSD125PおよびFC/PC、SC、STコネクタ(Ø2.50 mm フェルールPC研磨)用マウントVSD250Pが付属します。そのほかにも様々なマウントを別売にてご用意しております(下記参照)。お選びのマウントは磁石で前面パネルに保持され、2つのノブがXY軸のオフセットを調整します。(システムを上の写真のような向きにしたときの)右下のノブが、画像の焦点を調整します。
ファイバを中央の位置に配置し、焦点調整を行った後に、画像を取得して分析し、カスタマイズ可能な合否判断基準により、合否判定レポートを作成することができます。基準には、最大の傷や欠陥のサイズのほか、数量も設定できます。取得した画像やレポートは内蔵メモリに自動的に保存されます。その後ファイルをUSBドライブに保存することも可能です。正面と背面にある4つのUSBポートは、データエクスポート用のUSBドライバや、キーボード、マウス、バーコードスキャナなどの入力デバイスに対応します。
装置全体を上下ひっくり返して設置すると、ファイバーホルダを左寄り、右寄りのお好きな方に配置させることができます。上下を変更後は、電源のスイッチを切って入れなおすことで、ユーザーインターフェイス画面が正しい方向に回転されます。
*VSD500はSMF-28ファイバほか、 クラッド径Ø125 µmのファイバ向けに最適化されています。ファイバのTIAまたはIEC規格に準じた、クラッド径が最大Ø200 µmのファイバに対応するカスタムユニットもご提供可能です。詳細については当社までお問い合わせください。
†ST®はLucent Technologies社の登録商標です。
‡HDMIはHDMI Licensing Administrator社の商標または登録商標であり、当社による商標等の使用は、所有者との提携、あるいは所有者の推奨、後援を示すものではありません。
傷や欠陥の検査システムVSD500には、測定ソフトウェアプログラムが組み込まれています。直感的な制御ならびにカスタム設定が可能で、箱から取り出してそのまま使用できます。また測定プロセスにおけるお客様の要求に対応できる柔軟性を備えています。VSD500は、システム正面にあるボタンか、システムの正面および背面にあるUSB 2.0ポートを介してキーボードやマウスで制御可能です。BMP、PNGまたはJPEG画像や、PDF形式のレポートは、USBメモリにエクスポートが可能です。過去の分析のテストサマリもMySQL形式でエクスポートできます。
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オーバーレイツール
このモードでは、検査を始める前に必要なファイバの中央配置と端面画像の焦点調整をソフトウェアが支援します。
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画像補正(Mode A)
カメラで取得した画像は、リアルタイムポスト処理により画像補正をすることができます。2種類のモードからお選びいただくことができます。Mode Aは、深度の違いをはっきりさせることで、端面の傷等の視認性を向上できます。
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画像補正(Mode B)
Mode Bは画像のコントラストを補正します。どちらの画像補正モードも閾値処理を変更することができます。画像補正は自動検査に影響はありません。
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取得イメージ
前面パネルのCaptureボタンを押すとカメラの画像を取得し、傷や欠陥の自動検査に使用することができます。
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分析画像
この画面では、発見された端面のアーティファクト上に色描画(青、緑、赤)をオーバーレイしています。分析するゾーンの直径は青い円で示されています。緑色の線は、閾値より大きい傷、赤色の円は欠陥を示しています。
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合否判定基準
合否判定の実施には、適用する基準を予め設定しておく必要があります。VSD500には、一般的なコネクタの種類向けにIEC61300-3-35の規定で定義されている標準的な基準が設定されています。
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カスタム基準
工場で設定済みの基準の修正はできませんが、既存の基準を複製して修正し、カスタム基準にすることができます。キーボードとマウスを使用すると修正プロセスは速くなります。
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ストレージのメニュー
保存されている検査レポートの閲覧、削除、またはエクスポートが可能です。
前面&背面パネル
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前面パネル
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背面パネル
Front Panel | |
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Callout | Description |
F1 | Menu Buttons |
F2 | Slot for Connector Mount |
F3 | Mount Y-Position Adjuster |
F4 | Mount X-Position Adjuster |
F5 | Capture Button |
F6 | Image Focus Adjuster |
F7 | USB 2.0 Type B Port |
F8 | Power Button |
Back Panel | |
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Callout | Description |
B1 | USB 2.0 Type B Ports |
B2 | +12 VDC Power Input |
B3 | Power Switch |
B4 | External Monitor Port (Accepts HDMIa Cable) |
Posted Comments: | |
user
 (posted 2023-12-27 08:13:12.86) Does this unit inspect and perform pass fail per the IEC -61300-3-35 standard? jpolaris
 (posted 2023-12-27 06:52:08.0) Thank you for contacting Thorlabs. Yes, VSD500 includes a standard set of Pass/Fail criteria for common connector types, as defined by the applicable IEC61300-3-35 specification. |
製品構成
- 傷・欠陥の検査システムVSD500
- LCコネクタ用マウント
- FC/PC、SC、 STコネクタ用マウント
- チルトスタンド
- 100/240 VAC、12 VDC電源DS12
- 日本国内対応AC電源ケーブル
- 操作マニュアル
オプション品(下記参照)
- 追加あるいは交換用マウント
- ファイバ端面の傷や欠陥の自動および手動検査装置
- スキャン動作およびデータ管理用のソフトウェア内蔵
- ファイバーマウント2個付属(追加用のファイバーマウントは別売り、下記参照)
- VSD125P: Ø1.25 mmフェルール、LCコネクタ
- VSD250P: Ø2.50 mmフェルール、 FC/PC、SC、 ST®コネクタ
- チルトスタンドが付属
ファイバ端面自動検査装置VSD500は、ファイバ端面の外観検査(傷・欠陥)に必要なすべてのコンポーネントが8インチ液晶ディスプレイ付きのコンパクトな筐体に納められており、スタンドアローンでの使用が可能です。 ソフトウェアのユーザーインターフェイスは、手動・自動検査や、レポートのエクスポートの種類選択など多くのカスタマイズ設定が可能です。
ファイバーコネクタ用マウントVSD125PおよびVSD250Pが付属します。その他のマウントも別売りでご用意しております(下記参照)。 各マウントは、検査システムの前面のスロットに磁石で保持されます。
Item # | Compatible Connector Type |
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VSD125P | Ø1.25 mm Ferrule LC Connectors |
VSD250P | Ø2.50 mm Ferrule FC/PC, SC, & ST Connectors |
VSDFCA | Ø2.50 mm Ferrule FC/APC Connectors |
VSDSMA | SMA Connectors |
VSDLCA | Ø1.25 mm Ferrule LC/APC Connectors |
VSDSCA | Ø2.50 mm Ferrule SC/APC Connectors |
VSDMT | MT Connectors |
VSDMTA | MT/APC Connectors |
VSD125D | LC/PC Duplex & Ø1.25 mm PC VSFF Duplex Connectors |
- 交換または追加用ファイバーコネクターマウント
- システムVSD500に磁石による保持、簡単脱着が可能
- システムVSD500にマウントVSD125PおよびVSD250Pが付属
ファイバーコネクタ用マウントは、様々なファイバーパッチケーブルに対応し、検査システムVSD500により幅広い種類のコネクタが検査可能になります。右表では、各マウントに取り付け可能なコネクタの種類がご覧いただけます。マウントの選択のご相談は当社までお問い合わせください。