Polaris®ミラーマウント、サイドホールドタイプ、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用


  • Designed for Long-Term Stability
  • Matched Actuator and Back Plate Threading Minimize Drift and Backlash
  • Minimal Temperature-Dependent Hysteresis
  • Sapphire Adjuster Seats Prevent Wear Over Time

POLARIS-K05VS2

2-Adjuster Mirror Mount
with Vertical Drive, Right-Handed

POLARIS-K05

3 Hex Adjusters
(Mirror and Post Not Included)

POLARIS-K05S2

2 Hex Adjusters with Lock Nuts

POLARIS-K05VS2L

2-Adjuster Mirror Mount
with Vertical Drive,
Left-Handed

Related Items


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POLARIS-K05S1 and POLARIS-K05S2 Test Data
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各Polarisマウントは様々な温度試験により、その高い安定性能が実証されています。試験結果は「試験データ」タブをご覧ください。

特長

  • 熱膨張係数(CTE)が小さい熱処理済みステンレススチールより機械加工
  • 高い耐久性と滑らかな動きを実現するために、硬化処理ステンレススチール製ボールとの接点にはサファイアシートを使用
  • 整合されたアクチュエータと背面プレートにより安定性と滑らかなキネマティック調整を実現
  • 様々な試験により、12.5 °C幅の温度サイクル後の角度変化として2 μrad未満を保証(詳細は「試験データ」タブ参照)
  • 真空ならびに高出力レーザ共振器の用途に適した、不動態化処理済みのステンレススチール製
  • カスタム仕様のマウントについては当社までお問い合わせください。

Polaris®低ドリフトミラーマウントは、厳しい長期安定性が要求される用途にお勧めです。

光学素子保持機構
標準的な水平アジャスタの付いたマウントでは、光学素子を保持するのにフレクシャーバネと止めネジ(セットスクリュ)を使用します。このように設計することで、高い保持力とポインティングの安定性が得られるとともに、光学素子を素早く簡単に取り付けることができます。上部アジャスタで調整するマウント(US Patent 11,320,621)では、光学素子をモノリシックフレクシャーアームで保持できるようにした、特許取得済みの光学素子取付け穴(US Patent 10,101,559)を採用しています。この方式では光学歪みを最小限に抑えながら、高い保持力と安定したビームポインティングを実現できます。

Polarisの光学素子保持用の穴は、温度変化や移動時の衝撃や振動など、様々な環境条件の変化に対して最良のビームポインティング安定性が得られるように精密加工されています。こちらのマウントをØ12.5 mm光学素子や外径公差が0より大きい光学素子にに使用すると性能が低下します。ミリ規格の光学素子用のマウントをご希望の場合は、当社までお問い合わせください。

設計
熱処理済みステンレススチールから機械加工されたPolarisマウントには、精密に整合されたアジャスタやボール接触、サファイアシートなどが用いられ、滑らかなキネマティック調整が可能になっています。「試験データ」タブでご覧いただけるように、これらのマウントは様々な試験により、その高い性能が実証されています。Polarisの設計では、ビームのミスアライメントの一般的な要因に対して、すべて対応するようにしています。詳しくは「設計の特長」タブをご覧ください。

ポストへの取付け
Polarisミラーマウントには、ポスト取付け用のM4ザグリ穴があります。マウントによっては取付け用ザグリ穴の周りにØ2 mmのアライメント用ピンホールが付いており、その場合にはPolarisミラーマウント用ポストを使用するとより精密なアライメントが可能です。推奨する取付けの構成については「使用情報」のタブをご覧ください。

クリーンルームならびに真空対応について
こちらのページに記載されているすべてのPolarisマウントと止めナットは、クリーンルームや真空での使用にも対応する設計です。詳細は「仕様」タブならびに「設計の特長」タブをご覧ください。

Item #POLARIS-K05POLARIS-K05S1POLARIS-K05S2POLARIS-K05VS2POLARIS-K05VS2L
Optic SizeaØ1/2"
Minimum Optic Thickness0.08" (2 mm)
Number of AdjustersThreeTwo
Adjuster DriveLow-Profile 5/64" (2.0 mm) Hex5/64" (2.0 mm) HexVertical 5/64" (2.0 mm) Hex
Adjuster Pitch130 TPI
Actuator MatchingMatched Actuator/Body
Measured Point-to-Point
Mechanical Resolution per Adjuster
(Bidirectional Repeatability)
5 µrad (Typical)
2 µrad (Achievable)
Adjustment per Revolutionb~11 mrad/rev
Front Plate Translation (Maximum)5 mmN/A
Mechanical Angular Range (Nominal)±5°+3°/-2.5°
Front Plate Separation at Pivot Adjuster1.5 mm
(Nominal)
1.5 mm
Beam Deviationc After Thermal Cycling< 2 μrad
Recommended Optic Mounting Torqued6 - 10 oz-in for 6 mm Thick Optics8 - 12 oz-in for
6 mm Thick UVFS Optics
MountingeTwo #8 (M4) CounterboresOne #8 (M4) Counterbore
Alignment Pin HolesTwo at Each Counterboref
Vacuum Compatibilityg10-9 Torr at 25 °C with Proper Bake Out
10-5 Torr at 25 °C without Bake Out
Grease Vapor Pressure: 10-13 Torr at 20 °C; 10-5 Torr at 200 °C
Epoxy Meets Low Outgassing Standards NASA ASTM E595, Telcordia GR-1221
Operating Temperature Range-30 to 200 °C
  • 最良の性能を得るためには、直径公差が最大+0/-0.1 mmまでの光学素子をご使用ください。
  • 前面プレートが背面プレートに対して平行である場合。
  • PolarisマウントがØ1インチポストに取り付けられた時、ビームは12.5 °Cの温度サイクル試験の後、2 µrad以内で初期の位置に戻ります。詳細は「試験データ」タブをご参照ください。
  • 光学素子の適切な取付けトルクは、直径の違いや公差の積み上げによって±0.007N・mの範囲で変わる可能性があります。
  • これらのマウントには、光路を妨げることのない取り付けを可能とするM4低頭キャップスクリュが付属します。
  • ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています。位置決めピン用穴とネジ付き取付け穴の位置の推奨公差は±0.076 mm(0.003インチ)です。
  • これらのマウントはクリーンな(汚染されていない)環境下で組み立てられました。不動態化処理により表面から硫黄、鉄、汚染物質などが除去される化学洗浄を行い、2重の真空バッグに入っています。マウントに付属しているM4のキャップスクリュは、真空度10-5 Torr以下には対応していません。すべての部品は、真空システムに入れる前にベークアウトオーブンでよく予備加熱し、水分や表面の揮発性物質を全て取り除く必要があります。詳細は当社までお問い合わせください。

Polarisミラーマウント試験データ

Polaris低ドリフトキネマティックミラーマウントのすべての製品は、高い水準の性能を保証するために広範囲の試験を実施しております。熱衝撃試験ではマウントの優れた安定性を確認し、過渡的な温度変化後に確実に初期位置に戻ることを実証しています。


熱衝撃後の位置再現性

目的:この試験は、熱衝撃の影響を受けた後のマウントがヒステリシスなく、ミラーをどの程度確実に初期位置に戻すかを測定するものです。測定結果により光学システムのアライメントが熱衝撃の影響を受けないことを示します。

手順:PolarisのミラーマウントをØ1インチポストに取り付け、その後温度管理された環境下のステンレススチール製光学テーブルに固定しました。ミラーは接着剤ではなくフレクシャ機構を使用して固定されています。その他の取付けの際の注意事項については「使用情報」タブをご参照ください。そして独立に温度制御されている半導体レーザからのビームを、このミラーで反射し、位置センシングディテクタ(PSD)に入射するようにセットしました。ミラーマウントの温度を37 °Cまで上昇させ、マウント全体が一定温度になるまで、その温度を維持しました。その後、ミラーマウントの温度を試験開始時の温度に戻しました。試験結果は下記の通りです。

結果:下のプロット図のように、Polarisマウントが初期の温度に戻ると、マウントに取り付けられているミラーの角度(ピッチとヨー)の位置は、初期位置の2 μrad以内に戻りました。この結果は、他社製のマウントの最も良い試験結果の数値と比較してもかなり優れていました。Polarisマウントの性能は、さらに温度変化サイクルを繰り返し実施して評価しました。各サイクルの後では、ミラーの位置は確実に初期位置の2 µrad以内に戻っていました。

比較のための参考値:Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)用PolarisマウントPOLARIS-K05の130 TPIアジャスタをわずか0.0033°(1回転の1/11 000)回転させると、マウントの角度が1 μrad変わります。高度な技術を有する作業者でも、調整可能な最小角度は0.3°(1回転の1/1200)程度であり、これは6 μradに相当します。

結論:Polarisミラーマウントは、温度変化サイクルの後でも確実にミラーを元の位置に戻す高性能かつ高安定型のマウントです。以上のことから、Polarisマウントは長期にわたりアライメントの安定性を必要とする用途に適したミラーマウントと言えます。

POLARIS-K05 Thermal Data
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3アジャスタ付きØ12.7 mm(Ø1/2インチ)用Polarisミラーマウントの熱再現性
POLARIS-K05S1 and POLARIS-K05S2 Thermal Data
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2アジャスタ付きØ12.7 mm(Ø1/2インチ)用Polarisミラーマウントの熱再現性
Polaris-K05S2 Thermal Shock Tests
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上のグラフは39回の連続熱衝撃試験後のPOLARIS-K05S2の最終的な角度の位置を示しています。図中の温度変化量は、開始時の温度と試験終了時の温度の差であり、室温の変動などの要素を含んでいます。
POLARIS-K05VS2 Thermal Data
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上部アジャスタ付きマウントPOLARIS-K05VS2の熱衝撃後の角度再現性
POLARIS-K05VS2Lも同様の性能を示します。
上のグラフは、独立した2つのPOLARIS-K05VS2に対して連続して35回行った熱衝撃試験における、各試験後の最終的な角度位置を示しています。Mount #1のビームの高さは2インチ(50.8 mm)、Mount #2のビームの高さは3インチ(76.2 mm)です。図中に示された温度変化は試験の開始時と終了時の温度差であり、室温やマウントの温度変化などの要因も含まれています。POLARIS-K05VS2Lも同様の性能を示します。

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フレクシャーバネによる光学素子固定機構と水平アジャスタを有するPolarisマウント

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上部アジャスタを採用したマウント
POLARIS-K05VS2

光学系のミスアライメントに繋がりやすい共通の要因がいくつかあります。 要因の例として、温度が誘因となるミラー位置のヒステリシス、クロストーク、ドリフトおよびバックラッシュがあります。 Polarisミラーマウントの設計では、特にこれらのミスアライメントの要因の最小化に尽力しており、その結果として極めて高い安定性が実現されました。 長時間の研究、先進の設計ツールを用いた数多くの設計努力や何か月間にも渡るテストの結果、キネマティックミラーマウントに極めて高い安定度が求められる実験に適した部品が選択できました。

温度ヒステリシス
研究室内の温度は多くの場合不安定で、それは空調、室内にいる人数や設備の動作状況の影響を受けます。 そのため、アライメントに敏感な光学セットアップで使用されるマウントでは、温度によるアライメントへの影響が最小限となる設計が求められます。 温度からの影響は、ステンレススチールのように熱膨張係数(CTE)が低い材質を選ぶことによって抑えられます。 しかしCTEが低い材質で作られたマウントであっても、通常は、初期温度に回復した時にミラーは元の位置には戻りません。 Polarisミラーマウントの重要部品は、組立前に熱処理が施されています。この工程によって内部ストレスが除去されて、温度ヒステリシスのミラー位置への影響が抑制できます。 その結果、ミラーマウントの温度をアライメントの時点での温度に戻すと、光学系のアライメントも回復できます。

Polarisのもう1つの重要な設計要素は、ミラーのマウントへの固定方法です。このマウントでは接着剤を使用せずに優れた性能を実現しています。POLARIS-K05、-K05S1、-K05S2は、接着剤の代わりにフレクシャーバネを使用しており、フレクシャーバネは止めネジ(セットスクリュ)でミラーのエッジに押し付けられます。止めネジで光学素子を直接固定した場合、温度変化に伴って動く傾向があります。これに対して、ステンレススチール製の板バネ(フレクシャーバネ)で保持すると、周囲温度にかかわらずミラーの位置をしっかりと固定できます。上部アジャスタ付きマウントPOLARIS-K05VS2、-K05VS2Lでは、モノリシックフレクシャーアームを用いた光学素子保持方式(特許取得済み)を採用しています。

クロストーク
クロストークは、マウントの前面と背面のプレートの寸法公差を注意深く管理して、ピッチとヨーのアクチュエータを直交の位置関係にすることで最小化できます。 このことに加えて3つの接触点には、全てサファイアシートが使用されています。 標準の金属-金属タイプの接触点は時間が経過するにつれて摩耗します。 Polarisマウントでは研磨されたサファイアシートが使われていますが、硬化加工されたステンレススチール製のアクチュエーターチップとの間の接触面では時間が経過しても整合性が保たれます。

ドリフトおよびバックラッシュ
ミラーマウントの位置ドリフトとバックラッシュを最小限に抑えるためには、アジャスタ内のあそびと潤滑剤の量を制限することが必要です。 アクチュエータが調整されると、余分な潤滑剤は絞り出されて他の部位に移動し、そこで蓄積します。 潤滑剤はゆっくりと平衡状態に戻っていきますが、 その過程でマウントの前面プレートが移動する場合があります。 Polarisミラーマウントでは、工業規格よりも厳しい基準で本体やブッシュと整合性のあるアジャスタを使っているので、アジャスタの潤滑剤はほんのわずかしか必要ありません。 結果として、調整作業であってもPolarisマウントは極めて高い安定性を示します(詳しくは「試験データ」タブをご参照ください)。 また、アジャスタは非常に滑らかに動かすことができるので、繰り返し細かい調整を行なうことができます。

クリーンルームおよび真空への対応
こちらのページでご紹介しているPolarisマウントは、すべてクリーンルームや真空での使用が可能です。マウントは、Carpenter AAA不動態化処理による化学洗浄を行い、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去しています。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。

Double Vacuum Bagging for Polaris Mounts
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Polarisマウントは、2重の真空バッグに封入して発送しています。

サファイアシートは、NASAで認証されたアウトガスの少ない手法を用いて、所定の位置に接着されています。また、アジャスタには、DuPont社製LVP高真空対応グリースKrytox(超高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリース)を使用しています。このような技術により、高真空への対応とアウトガスの低減を実現しています。10-5 Torrより高い真空度で使用するときは、アウトガスによる汚染を最小限に止めるために、マウントの設置前に適切なベークアウト処理を施すことを強くお勧めします。なお、Polarisに付属しているM4キャップスクリュは、10-5 Torr以上の真空度には対応していませんのでご注意ください。

クリーンルーム対応の梱包
真空対応のPolarisマウントは、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立てられた後、右の写真のように2重の真空バッグに封入されます。真空気密により袋が密着するためマウントが安定し、輸送時の衝撃等による前面プレートの移動も制限されます。また、密着することで袋とマウントの摩擦も最小限に抑えられるため、袋の材料が削られてクリーンなマウントを汚染することも防げます。

真空封止の工程では、水分が含まれた空気がパッケージから排出されます。そのため、乾燥剤を使用することなく、不要な表面反応を防止できます。真空バッグは、輸送および保管中の空気や埃による汚染からマウントを保護し、さらに2重であることでクリーンルームへの入室手順をシンプルで有効性の高いものにすることができます。クリーンルームの外で外側の袋を外し、汚染されていない内側の袋に入ったマウントをクリーンなコンテナに入れてクリーンルーム内に搬入できます。この間、真空バッグの利点は保持されています。クリーンルーム内では、マウントを内側の袋から取り出して、すぐにご使用いただくことができます。

Polaris 1/2
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Polaris用ポストPolaris用クランプアームを使用してPOLARIS-K05を光学テーブルの表面などに取り付けることができます。長さ1.5インチのポストを使用した場合、光軸はテーブルの表面よりも2インチ高くなります(ミリ規格のポストご使用の場合の光軸高さについては当社までお問い合わせください)。
Optic Distortion as a Result of Torque
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グラフの青い網掛け部分(8~12 oz-in)は、Ø1/2インチ(Ø12.7 mm)光学素子用マウントPOLARIS-K05VS2に、厚さ6 mmの光学素子を取付けるときの推奨トルクを表しています。この範囲を超えてモノリシックフレクシャーアームに過度なトルクを加えると、取り付けられた光学素子の表面歪みが著しく増加する恐れがあります。

Polaris®キネマティックミラーマウントは、温度変化や振動のある環境下においても、長期の使用に耐える設計となっています。 ここでは最適性能を引き出す使用方法について説明します。

整合材料の使用
Polarisマウントの前面ならびに背面プレートの材料として、熱膨張係数が比較的小さなステンレススチールが選択されています。取付けの際には、同じ材料から加工された部品、例えば当社のPolaris用Ø25 mmポストPolaris用クランプアームなどのご使用をお勧めします。

太いポストの使用
Polarisマウントは、Polaris用Ø25 mmポストおよびクランプアームPOLARIS-CA1/Mを使用すると性能が最適化されます。 このポストはステンレススチール製で、マウントに対して2本の線接触があることにより周囲温度が変化してもマウント底面を安定させ、アライメントの問題を最小限に抑えます。

光学素子の取付け
光学素子は取付け用の穴の中で動いてしまうことがあります。Polarisマウントに光学素子を取り付ける際には、いったん光学系から取り外すことにより、 光学素子が確実に取付けられ、ミスアライメントによる影響を最小限に抑えることができます。 Polaris™マウントに光学素子を取付ける際にはトルクレンチの使用をお勧めします。 フレクシャーバネのついた光学素子固定具に過度なトルクを加えると表面に大きな歪みが生じます(左のグラフをご参照ください)。

前面プレートの位置
Polaris マウントは、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用で最大10°の調整が可能です。 最良の性能を得るためには、前面プレートを可能な限り背面プレートに対して平行に保つことをお勧めします。 これにより、安定性が向上します。

テーブルの表面にできるだけ近い位置に取付け
振動や温度変化の影響を最小限に抑えるために、光学系は最も低い位置での設置をお勧めします。 短いポストを使用すると温度変化によるY軸移動が低減し、振動がもたらす動きを小さく抑えられます。 Polarisマウントをブレッドボードのように平坦な表面に、M6 x 1.0 - M4 x 0.7のアダプタ(AE4M6M)または1/4"-20 - #8-32のネジアダプタ(AE8E25E)を使用して直接取付けてください。 この方法ではポストによる不安定さを取り除くことができます。

接触面の研磨とクリーニング
マウントとポストの接触点、ならびにポストとテーブルの接触点は清浄に保ち、傷や損傷を受けないようにご注意ください。 最良の結果を得るために、テーブル面のクリーニングに研磨石を使用し、ポストの上面・底面とマウントの底面に研磨パッドを使用することをお勧めします。

推奨しない使用方法
背面プレートからアジャスタを取り出さないでください。ネジ切り加工部に汚れが付着してしまう場合があります。 このことで精密調整性能が大きく損なわれる可能性があります。 また前面プレートを引きはがすような動作は避けてください。バネが作動範囲以上に伸びてしまい、サファイアシートにクラックが生じることがあります。 光学素子を所定位置に保持する板バネを固定するネジは、締め付け過ぎないようにご注意ください。光学素子の位置固定にはわずかな力で十分です。


Posted Comments:
Juan Luis Frieiro Castro  (posted 2023-10-27 11:20:27.057)
We have made a purchase of this Polaris-K05S1 from ALBA Synchrotron. Our purchase order number is 202302940. The order was made for 5 units of this support, but we have only received 1 of them. In addition, we cannot use them for our designed application. The description of the support says that: "Due to the shallow design of the counterbores, low-profile 8-32 and M4 cap screws are included for mounting without obstructing the transmissive beam path." The transmissive beam path is defined to a diameter of 11.4 mm in the drawing of the part. Despite this, both provided screws interfere with this diameter, specially the M4 required for our application. To give context, the part we want to hold has a diameter of 12.7 mm, with reductions to 10 mm at both sides. When held in the support, the screw interferes with the part, not allowing for adjustment of the respective angle. This should not occur until 11.4 mm in diameter. We need a solution for these screws. Possible solutions I can think of are either to provide new screws with heads that fit the description not "obstructing the transmissive beam path" (11.4 mm), or a modification of the support, increasing the depth of the counterbore to house the screw heads. Please consider that the use of non-standard parts as it is the case limits the availability of replacements. Please, also review the number of supports that should be delivered to the order number I mentioned. I hope to hear from you soon. The present configuration is wrong according to your description and now useless to us. It would be time consuming for me to search for alternatives in other providers, Dr. Juan Luis Frieiro Castro.
cdolbashian  (posted 2023-11-13 01:54:24.0)
Thank you for reaching out to us with this inquiry. The statement "...Low-profile 8-32 and M4 cap screws are included for mounting without obstructing the transmissive beam path...", is indeed incorrect, as the included low profile screws still obstruct the beam path, reducing the CA to ~8.5mm diameter, rather than the advertised 11.4mm. It is possible to use "ultra-low profile screws" to achieve this, as their cap height of just 1.3mm will allow the full CA of 11.4mm. We do not, however, include these in the shipped parts, as testing has shown that the stability provided with the ultra-low profile cap screws reduces the ad-advertised performance for the Polaris-line of products. I have contacted you directly to find a solution for you in this particular situation. In the future, we will be removing the statement about the low profile screws related to the CA.


下記の中にご用途に適したミラーマウントが無い場合には、当社までお問い合わせください。

当社では、側面固定型SMネジ付き低歪みピエゾアジャスタ付き上部アジャスタ付き接着固定式などのキネマティック光学マウントのほかに、固定式モノリシックミラーマウント固定式光学マウントXY移動マウント5軸キネマティックマウントキネマティックプラットフォームマウントなど、様々なPolarisマウントをご用意しております。下の表では、当社のすべてのPolarisマウントのラインナップを、マウントのタイプ、光学素子取付け穴のサイズ、光学素子の保持方法、アジャスタの種類(固定式マウントの場合は用途)などで分類して表記しています。また、右下の表に示すように、Polarisマウント用に設計されたアクセサリもご用意しています。下の表では、簡潔に表記するために冒頭の「POLARIS」を省略し、型番末尾のみを掲載しています。下の写真をクリックすると拡大できます。

Polaris Mount Optic Retention Methods
Side LockSM ThreadedLow DistortionGlue-In
Polaris Mount Adjuster Types
Side HoleHexAdjuster KnobsAdjuster
Lock Nuts
Piezo AdjustersVertical-Drive Adjusters
Polaris Kinematic Mounts for Round Optics
Optic Retention MethodSide LockSM ThreadedLow DistortionGlue-In
Ø1/2" Optics
2 Side Hole Adjusters----K05C4
-K05G4
2 Hex Adjusters-K05S1-K05T1-K05F1-
2 Adjusters with Lock Nuts-K05S2-K05T2-K05F2-
2 Piezoelectric Adjusters-K05P2---
2 Vertical Adjusters-K05VS2
-K05VS2L
---
3 Hex Adjusters-K05---
3 Adjusters with Lock Nuts--K05T6-K05F6-
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
--K05XY--
Ø19 mm (3/4") Optics
2 Side Hole Adjusters-K19S4--K19F4/M-K19G4
Ø25 mm Optics
2 Side Hole Adjusters-K25S4/M--K25F4/M-
Ø1" Optics
2 Side Hole Adjusters-K1S4---K1C4
-K1G4
2 Hex Adjusters-K1E2
-K1-2AH
-K1T2-K1F2-
2 Adjuster Knobs--K1T1-K1F1-
2 Piezoelectric Adjusters-K1S2P---
2 Vertical Adjusters-K1VS2
-K1VS2L
---
3 Side Hole Adjuster-K1S5---
3 Hex Adjusters-K1E3
-K1-H
-K1T3--
3 Adjuster Knobs-K1E
-K1
-K1T-K1F-
3 Piezoelectric Adjusters-K1S3P---
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
--K1XY--
Optic Retention MethodSide LockSM ThreadedLow DistortionGlue-In
Ø1.5" Optics
2 Side Hole Adjusters-K15S4--K15F4-
2 Vertical Adjusters-K15VS2
-K15VS2L
---
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
--K15XY--
Ø50 mm Optics
2 Side Hole Adjusters-K50S4/M--K50F4/M-
Ø2" Optics
2 Hex Adjusters-K2S2-K2T2-K2F2-
2 Adjuster Knobs-K2S1-K2T1-K2F1-
2 Piezoelectric Adjusters-K2S2P---
2 Vertical Adjusters-K2VS2
-K2VS2L
---
3 Hex Adjusters-K2S3-K2T3-K2F3-
3 Adjuster Knobs-K2-K2T-K2F-
Ø3" Optics
2 Side Hole Adjusters-K3S4---
3 Side Hole Adjusters-K3S5---
Ø4" Optics
2 Side Hole Adjusters---K4F4-
Ø6" Optics
2 Side Hole Adjusters---K6F4-
Polaris XY Translation Mounts for Round Optics
Optic Retention MethodSM ThreadedRepresentative Photos
Ø1/2" Optics

2 Hex Adjusters (X/Y)-05XY
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
-K05XY
Ø1" Optics
2 Hex Adjusters (X/Y)-1XY
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z) &
2 Hex Adjusters (X/Y)
-K1XY
Ø1.5" Optics
2 Hex Adjusters (X/Y) &
3 Adjuster Knobs (Tip/Tilt/Z)
-K15XY
Polaris Fixed Mounts for Round Optics
Optic Retention MethodSide LockLow
Distortion
Glue-InRepresentative
Photos
Ø1/2" Optics





Optimized for Mirrors--B05F-C05G
Optimized for Beamsplitters-B05S--B05G
Optimized for Lenses---L05G
Ø19 mm (Ø3/4") Optics
Optimized for Mirrors-19S50/M--
Ø1" Optics
Optimized for Mirrors--B1F-C1G
Optimized for Beamsplitters-B1S--B1G
Optimized for Lenses---L1G
Ø2" Optics
Optimized for Mirrors--B2F-C2G
Optimized for Beamsplitters-B2S--
Polaris Kinematic 1.8" x 1.8" Platform Mount
Optomech Retention MethodTapped Holes &
Counterbores
2 Adjuster Knobs-K1M4(/M)
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Polaris®キネマティックミラーマウント、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用、3アジャスタ型

  • 3つのアジャスタ付き、六角レンチで調整
  • Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用a
  • アクチュエータと本体の組み合わせは130 TPI
  • 可変角度範囲:±5°
  • 分解能:約11 mrad/rev
  • 温度サイクル試験後のズレは<2 µrad(詳細は「試験データ」タブ参照)
  • 幅25.4 mmの小さな設置面積
  • フレクシャーバネと止めネジ(セットスクリュ)が低歪みで光学素子を保持

3アジャスタ付きのØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用Polarisキネマティックミラーマウントは、簡単で高分解能な調整と長期間のアライメント安定性が両立できるように設計されています。 アジャスタと本体を熱整合させたPolarisマウントは、他製品と比べても耐久性ならびに熱的性能に優れています。光学素子を保持するフレクシャーバネと止めネジ(セットスクリュ)は1.5 mm六角レンチで操作します。キネマティック調整は3つの130 TPIアジャスタが行います。3つの130 TPIアジャスタは2 mm六角レンチに対応しているので、つまみネジ型六角レンチHKTS-5/64(下記掲載)や、他の一般的な2 mm六角レンチを用いて調整が可能です。 アジャスタが3つあることで、あおり調整(チップ&チルト)に加えて、Z軸(光軸)調整が可能です。 また、アジャスタ2つのタイプも下記でご紹介しています。

ポストの取付けは2つのM4ザグリ穴により行います。 カスタム構成にされる場合には、各ザグリ穴の両側にあるØ2 mmのアライメント用ピンホールを利用して、精密な位置と取付け角度設定ができます。 ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています(詳細については下の赤い「資料」アイコンからご覧ください)。 こちらのマウントには、Polarisミラーマウント用Ø25 mmポストをはじめとするØ2 mmのアライメント用ピンホールが付いたステンレススチール製ポストの使用をお勧めいたします。ザグリ穴が浅いので、光路を妨げずにマウントをポストに固定するために、低頭のM4と#8-32のキャップスクリュも付属しています。開口の大きさは、M4キャップスクリュを使用した場合は8.6 mmに、#8-32キャップスクリュを使用した場合は9.9 mmになることにご注意ください。M4キャップスクリュには2.5 mm六角レンチ、#8-32キャップスクリュには2 mm六角レンチがご使用いただけます。

こちらのマウントはアジャスタ用止めナットには対応しません。

a. このマウントはØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用に設計されていますのでご注意ください。マウントにØ12.5 mmの光学素子や外径公差が0より大きい光学素子を取付けると、性能が低下します。Ø12.5 mm光学素子用の上部アジャスタ付きマウントについては当社までお問い合わせください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-K05 Support Documentation
POLARIS-K05Ø12.7 mm光学素子用Polaris®ミラーマウント、六角レンチ駆動、低頭アジャスタ3個付き
¥22,621
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Polaris®キネマティックミラーマウント、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用、2アジャスタ型

Polaris-K05S2
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ミラーを取り付けたマウントPOLARIS-K05S2
  • 2つのアジャスタ付き、六角レンチで調整
  • Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用a
  • アクチュエータと本体の組み合わせは130 TPI
  • 低頭アジャスタまたは標準アジャスタ
  • 角度範囲:±5°
  • 分解能:約11 mrad/rev
  • 温度サイクル試験後のズレは<2 µrad(詳細は「試験データ」のタブ参照)
  • 幅25.4 mmの小さな設置面積
  • フレクシャーバネと止めネジ(セットスクリュ)が低歪みで光学素子を保持

2つのアジャスタ付きのØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用Polarisキネマティックミラーマウントは、上記掲載の標準の3アジャスタ型の製品と似ていますが、3つ目のアジャスタの代わりに硬質なスチール製のボールが付いています。光学素子を保持するフレクシャーバネと止めネジ(セットスクリュ)は1.5 mm六角レンチで操作します。2アジャスタ設計により自由度が制限されるため、取付け状態の安定性が向上します。アジャスタと本体に整合性を持たせたPolarisマウントは、他製品と比べて耐久性ならびに熱的性能に優れた設計となっております。

POLARIS-K05S1には、狭い場所でも使用できるように低頭アジャスタが用いられており、これはPOLARIS-K05S2のアジャスタに比べて3.8 mm短くなっています。そのためPOLARIS-K05S1は止めナットに対応していません。アクチュエータは2 mm六角レンチに対応しているため、六角レンチ型アジャスタHKTS-5/64(下記参照)や一般的な2 mmの六角レンチで調整可能です。POLARIS-K05S2は標準的な長さの六角アジャスタが使用されており、6 mmのオープンエンドレンチで締めるアジャスタ用止めナットPOLARIS-LN05が2個付属しています。アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットはおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.17 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW6(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。

2つのM4ザグリ穴はポスト取り付け用です。 カスタム仕様にされる場合には、各ザグリ穴の両側にあるØ2 mmのアライメント用ピンホールを利用して、精密な位置と取り付け角度設定ができます。 ここで用いるピンには、標準的なDIN 7-m6位置決めピンのご使用をお勧めしています(詳細については「Documents 」のタブをご覧ください)。こちらのマウントには、Polarisミラーマウント用Ø25 mmポストをはじめとするØ2 mmのアライメント用ピンホールが付いたステンレススチール製ポストの使用をお勧めいたします。ザグリ穴が浅いので、光路を妨げずにマウントをポストに固定するための低頭のM4と#8-32のキャップスクリュも付属しています。開口の大きさは、M4キャップスクリュを使用した場合は8.6 mmに、#8-32キャップスクリュを使用した場合は9.9 mmになることにご注意ください。 M4キャップスクリュには2.5 mmの六角レンチ、#8-32のキャップスクリュには2 mmの六角レンチをお使いいただけます。

a. このマウントはØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用に設計されていますのでご注意ください。マウントにØ12.5 mmの光学素子や外径公差が0より大きい光学素子を取付けると、性能が低下します。Ø12.5 mm光学素子用の上部アジャスタ付きマウントについては当社までお問い合わせください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-K05S1 Support Documentation
POLARIS-K05S1Ø12.7 mm光学素子用Polaris®ミラーマウント、六角レンチ駆動、低頭アジャスタ2個付き
¥20,994
Today
POLARIS-K05S2 Support Documentation
POLARIS-K05S2Ø12.7 mm光学素子用Polaris®ミラーマウント、六角レンチ駆動、止めナット&アジャスタ2個付き
¥23,437
Today
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Polaris®キネマティックミラーマウント、Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用、上部2アジャスタ、モノリシックフレクシャーアーム保持タイプ

上部調整機構付きPolarisミラーマウントの概要
  • 2つの上部六角アジャスタ付き(US Patent 11,320,621)
  • Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用a
  • 特許取得済みのモノリシックフレクシャーアームにより光学素子の歪を最小化(US Patent 10,101,559 詳細は、「試験データ」タブ参照)
  • 本体と整合した130 TPIのアクチュエータ
  • 角度調整範囲:+3°/-2.5°
  • 分解能:約11 mrad/rev
  • 温度サイクル試験後の角度変化は2 µrad未満(詳細は「試験データ」タブ参照)

2アジャスタ付きのØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用Polarisキネマティックミラーマウントは、長期安定性に優れ、また上部に配置された調整機構によって高分解能な調整が可能です。この設計では、マウント背面のスペースが限られていて、水平方向からアジャスタを操作できないような場合でも調整が可能です。このマウントではモノリシックなフロントプレートと剛性の高いバネが使用されているため、厳しい環境下で信頼性の高い動作が要求される組み込み用途(OEM用途)にも適しています。

光学素子はモノリシック構造のフレクシャーアームで固定しますが、その操作には1.3 mm(0.05インチ)六角レンチを使用します。モノリシックフレクシャーアームを採用したことで、光学素子を強く保持しながら、取り付けられた光学素子の波面歪みを最小限に留めることができます(詳細は「試験データ」タブ参照)。

130 TPIアジャスタには2.0 mmの六角穴が付いており、当社のつまみネジ型六角レンチHKTS-5/64や調整ツールSA1の末端の六角レンチ、あるいは一般の2.0 mm六角レンチでも調整できます。これらのアジャスタはロック用カラーPOLARIS-LNS05で固定できます。各マウントには2つのロック用カラーが予め取り付けられています(各アジャスタに1つずつ)。付属のロック用カラーはスパナレンチPOLARIS-T3をご使用いただくと簡単に緩めたり締めたりできます。スパナレンチの中央には2.0 mm六角レンチを挿入できる貫通穴があり、ロック用カラーを締め付ける際にアジャスタの位置を固定しておくことができます。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW13 をご使用いただくと得ることができます。

ポスト取り付け用としてM4ザグリ穴が付いています。取付けの配置が決められているときは、各取付け面にあるØ2 mmの位置決めピン用の穴を利用することで、取付けの位置と角度を精密に設定できます。位置決めピンとしては、標準のDIN 7-m6のご使用をお勧めしています(詳細は型番横の赤いアイコンをクリックしてご覧ください)。こちらのマウントを取り付けるためのポストとしては、Polarisミラーマウント用Ø25 mmポストなど、Ø2 mmのアライメント用ピンホールが付いたステンレススチール製ポストをお勧めします。

このマウントはカスタマイズすることが可能です。例えば、前面プレートを当社の低歪みマウントに用いられている前面プレートに変更したり、背面プレートの側面に取付け穴やアライメントピン用の穴を設けて、アジャスタを水平方向に向けて取り付けたりすることもできます。詳細は当社までお問い合わせください。

a. このマウントはØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用に設計されています。マウントにØ12.5 mmの光学素子や外径公差が0より大きい光学素子を取付けると、性能が低下します。Ø12.5 mm光学素子用の上部アジャスタ付きマウントについては当社までお問い合わせください。

+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-K05VS2 Support Documentation
POLARIS-K05VS2Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用Polaris®ミラーマウント、2つの上部六角アジャスタ付き、モノリシックフレクシャーアーム保持タイプ、右手系
¥46,580
Lead Time
POLARIS-K05VS2L Support Documentation
POLARIS-K05VS2LØ12.7 mm(Ø1/2インチ)光学素子用Polaris®ミラーマウント、2つの上部六角アジャスタ付き、モノリシックフレクシャーアーム保持タイプ、左手系
¥46,580
7-10 Days
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2 mm(5/64インチ)六角レンチ型アジャスタ

POLARIS-K1 with HKTS-5/64 Adjuster
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アジャスタHKTS-5/64が挿入されたPOLARIS-K1E2
  • 2 mm(5/64インチ)の六角レンチを使用するアクチュエータの調整に便利
  • 赤色アルマイト加工の調整ノブで六角レンチのサイズが刻印
  • 六角チップは取り替え可能
  • 1パック4個入り

この2 mm(5/64インチ)六角レンチ型の調整用つまみネジを使用することで、2 mm六角レンチで調整するアクチュエータ(またはノブを取り外した標準タイプのアクチュエータ)が迅速に調整できます。 これは取り外し可能なノブであるため、調整の合間にネジの六角穴に取り付けたままにしておくことができて便利です(右の写真参照)。 #8-32止めネジ(2 mm六角)が取り替え可能の六角形のビットを固定します。この取り替え可能なビットは、一方の先端がつぶれてしまっても、逆向きで再利用できます。 交換用の六角レンチ型ビットが必要な場合には、当社にお問い合わせください。

つまみネジ型六角レンチには、0.050~3/16インチと2 mm~5 mmのサイズの製品があります。

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HKTS-5/64 Support Documentation
HKTS-5/64Customer Inspired! 2 mm(5/64インチ)つまみネジ型六角レンチ、4個入り
¥3,894
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Polarisマウント用止めナット、3/16”-130アジャスタ用

クロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないように止めナットを取り付けるには、まずアジャスタの先に止めナットをそっと置いてください。止めナットを少々緩める方向に回し、止めナットのネジ部分とアジャスタのネジ部分を合わせてからアジャスタに締め付けてください。 動画では止めナットPOLARIS-LN1を低歪みマウントPOLARIS-K1F1に取り付ける方法をご紹介しています。


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マウントPOLARIS-K19S4に取り付けた止めナットPOLARIS-LN05
  • アジャスタの長期安定性を保つ止めナット
  • Polarisマウントに対応(一部使用できない製品あり)

こちらの止めナットは、3/16”-130アジャスタ付きのPolarisマウントとお使いいただく設計です。アジャスタの長期安定性、または衝撃や振動にさらされる用途向けに設計されており、Polaris同様、あらかじめ高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、またアジャスタとの適合性が試験されています。

アジャスタをたびたび調整しなければならない場合には、止めナットは手でおよそ0.03~0.06 N·mのトルクで軽く締め付けるだけで十分です。長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.17 N•mを推奨していますが、このトルクは当社のプリセット型トルクレンチTW6(下記参照)をご使用いただくと得ることができます。止めナットPOLARIS-LN05を締め付けるには6 mmのレンチが必要です。止めナットを取り付ける時にクロススレッド(斜めにねじ込む状態)しないように、まず止めナットをアジャスタ部分に置き、次に止めナットがアジャスタのネジに整合するまで緩める方向に回し、その後でアジャスタに締め込むようにしてください。

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-LN05 Support Documentation
POLARIS-LN053/16"-130止めナット、6 mm六角、ステンレススチール製(インチ規格)
¥1,963
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3/16"-130アジャスタロック用カラー、Polarisマウント用

  • アジャスタの長期安定性を保持
  • Polarisマウントに対応(一部使用できない製品あり)
  • 薄型:Ø6.4 mm x 1.3 mm(厚さ)
  • スパナレンチPOLARIS-T3を使用して回転軸に沿った締め付けが可能

ロック用カラーPOLARIS-LNS05 は、3/16"-130アジャスタの付いたPolarisマウントにご使用いただけます。ただし、ピエゾ駆動のマウントや低頭アジャスタのマウント(型番POLARIS-K05とPOLARIS-K05S1)には対応しておりません。このロック用カラーは、アジャスタに長期安定性を求める用途や、衝撃・振動にさらされる用途向けに設計されています。また、Polarisマウントと同様にあらかじめ高真空対応のアウトガスの少ないPTFEグリースが塗布されており、アジャスタとの整合性も試験されています。

スパナレンチPOLARIS-T3は、ロック用カラーPOLARIS-LNS05の固定用に特化して設計されています。ダブルスパナヘッドのため嵌合性に優れ、またロック用カラーをアジャスタの軸に合わせて調整することができます。スパナレンチの中心の貫通穴から2 mmボール(六角)ドライバを挿入できるため、ロック用カラーを締める際にアジャスタの位置を固定しておくことができます。

アジャスタをたびたび調整するような場合には、ロック用カラーは0.03~0.06 N·m程度のトルクで軽く締めれば十分です。 長期安定性を必要とする場合には、締め付けトルクとして0.23 N·mを推奨しています。 このトルクは、当社のプリセット型トルクレンチTW13(下記参照)とスパナレンチPOLARIS-T3を組み合わせてご使用いただくと得ることができます。ロック用カラー締付け時のクロススレッド(斜めにねじ込む状態)を防ぐために、カラーをアジャスタにセットしたら、まずカラーをアジャスタのネジの小さな段差を感じるまで緩める方向に回し、その後でアジャスタにねじ込んでください。

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-LNS05 Support Documentation
POLARIS-LNS053/16"-130ロック用カラー、ステンレススチール製
¥1,644
7-10 Days
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
POLARIS-T3 Support Documentation
POLARIS-T3スパナレンチ、ロック用カラーPOLARIS-LNS05用
¥7,372
7-10 Days
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トルクレンチ、Polaris止めナットおよびスパナレンチ用

Torque Wrench Engravings
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各レンチには型番とプリセットされたトルク値が刻印されています。
Torque Wrench in Use
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トルクレンチTW6を使用して、ミラーマウントPOLARIS-K05T2に止めナットPOLARIS-LN05を固定
  • Polaris止めナットとスパナレンチ用のプリセットトルクレンチ(対応する製品については下表をご覧ください)
    • TW6: 6 mm六角、0.17 N•m
    • TW13: 13 mm六角、0.23 N•m
  • 適切なトルクを確実に負荷できるブレークオーバー(Break-Over)型
  • 長期的に固定する用途に適しています。

こちらのトルクレンチには、Polarisマウントの止めナットを長期的に固定するうえで適切なトルク値がプリセットされています。仕様については下表をご覧ください。プリセットされたトルク値に達すると、右の写真のようにピボットジョイントが折れ曲がる仕組みになっています。力を抜くと、レンチの六角ヘッドは元の位置に戻ります。この設計により、止めナットに設定値以上のトルクが加わるのを防止しています。指標として刻印されている線は、定められたトルクをかけるためにレンチを回転させる角度を示しています。この線を越えてハンドルを回転させると、止めナットを締め付けすぎていることになります。レンチには、使用時に識別しやすいように、プリセットのトルク値、トルクをかける方向、レンチサイズ、および型番が刻印されています。

これらのレンチは、クリーンルームや真空チャンバ内でも使用可能です。すべてCarpenter AAA不動態化処理による化学洗浄を行い、表面から硫黄、鉄、汚染物質などを除去しています。不動態化処理の後は、クリーンな(汚染されていない)環境下で組み立て、2重の真空バッグに入れてクリーンルームに搬入するまでの間に汚染されないようにしています。レンチはビードブラスト加工されているため、レーザを使用するセットアップで作業するときでも反射光が最小限に抑えられます。

なお、こちらのレンチはアジャスタを高頻度で調整するためのものではありません(そのような用途で必要とされるトルク値は、通常0.03~0.06 N·mです)。

Item #HexTorqueTorque AccuracyCompatible Items
TW66 mm24 oz-in (0.17 N•m)±1.44 oz-in (0.010 N•m)POLARIS-LN05 3/16"-130 Lock Nut
TW1313 mm32 oz-in (0.23 N•m)±1.92 oz-in (0.014 N•m)POLARIS-LN1 1/4"-100 Lock Nut
POLARIS-LN4 3/8"-100 Lock Nut
POLARIS-T2 Spanner Wrench for POLARIS-LNS1 Locking Collar
POLARIS-T3 Spanner Wrench for POLARIS-LNS05 Locking Collar
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
TW6 Support Documentation
TW6Customer Inspired! プリセット型トルクレンチ、6 mm、Polaris止めナット用、0.17 N•m
¥14,163
Lead Time
TW13 Support Documentation
TW13Customer Inspired! プリセット型トルクレンチ、13 mm、Polaris止めナット用、0.23 N•m
¥17,703
Today