低自家蛍光マルチモードパッチケーブル


  • Low-Autofluorescence for Fiber Photometry Applications
  • Ø200 or Ø400 µm Core, 0.50 NA Multimode Fiber
  • Stainless Steel Ferrules
  • Custom Patch Cables Options Available

MAF1L1

Patch Cable
Ø400 µm Core
with FC/PC Connectors

MAF2L1

Patch Cable
Ø400 µm Core
with FC/PC Connector
and Ø1.25 mm Ferrule

MAF4L1

Patch Cable
Ø200 µm Core
with FC/PC Connectors

MAF6L1

Patch Cable
Ø200 µm Core
with FC/PC Connector
and Ø2.5 mm Ferrule

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生データはこちらからダウンロードいただけます。
低自家蛍光パッチケーブルと標準的なパッチケーブルに対して470 nmの光で12時間のフォトブリーチングを行った後、それらの自家蛍光が回復する様子を比較したグラフ。励起にはLED M470F3(旧製品)を使用し、525 nmにおける自家蛍光強度を、パッチケーブルからの出力光パワーに対する相対値として測定しました。
低自家蛍光マルチモードパッチケーブルを殺菌するときに、オートクレーブはご使用いただけませんのでご注意ください。そのかわり、消毒剤Virkon™が含まれた水性混合物を噴霧して代用することができます。

特長

  • 低自家蛍光*マルチモードパッチケーブル
    • コア径Ø200 µmまたはØ400 µm
    • NA 0.50
  • GFP(励起光波長:470 nm)およびRFP(励起光波長:565 nm)を用いたファイバーフォトメトリの用途に適した製品
  • 動作波長範囲*  (グラフは右の数値をクリック): 300~1200 nm
  • コネクタの種類
    • 試料側:2.0 mmナローキー付きFC/PCコネクタ、Ø1.25 mm (LC)フェルール、またはØ2.5 mm (FC)フェルール
    • 試料の反対側:2.0 mmナローキー付きFC/PCコネクタ
  • 光の漏れを最小限に抑える黒色被覆
  • ケーブル長: 1 m
  • カスタムパッチケーブルについては当社までお問い合わせください。

こちらのマルチモードパッチケーブルには、可視スペクトル域の自家蛍光を低減する部品が使用されています。ファイバーフォトメトリでは、被験体の神経活動を示す蛍光の変化を測定するのに高い感度を必要とするため、このような自家蛍光をできるだけ低減したパッチケーブルが適しています。 これらのパッチケーブルは、ファイバ素線、フェルール、接着剤といった各コンポーネントの自家蛍光に関する特性試験の結果に基づいて設計されています。

各パッチケーブルには、コア径がØ200 µmまたはØ400 µm、NAが0.50のマルチモードファイバ(型番FP200URTまたはFP400URT)が使用されており、コネクタとしては3種類の組合せからお選びいただけます。各ケーブルの一端には2.0 mmナローキー付きFC/PCコネクタが付いており、もう一端には2.0 mmナローキー付きFC/PCコネクタ、Ø1.25 mmステンレススチールフェルール、またはØ2.5 mmステンレススチールフェルールが付いています。 こちらのフェルール端の付いたパッチケーブルは、当社の標準的なオプトジェネティクス用パッチケーブルと同様に、インターコネクタやスリーブを使用して光ファイバーカニューラに接続できます(対応する製品については下のセレクションガイドをご覧ください)。

各パッチケーブルには、使用していない時にフェルール端を埃や他の危険から保護するためのキャップが2個付属しています。コネクタやフェルール端用のプラスチック製キャップ、金属製キャップおよびネジ付きキャップは、別売りでもご用意しております(こちらをご参照ください)。ファイバ端に汚れが付着した場合に使用する検査用品ファイバークリーニング用品もご用意しております。

フォトブリーチング
実験で最適な性能を得るには、ご使用前に低自家蛍光パッチケーブルをフォトブリーチングする必要があります。そうすることでファイバおよびパッチケーブル用部品の蛍光体が飽和して、自家蛍光が最小限に抑えられます。フォトブリーチングを行ったのち、自家蛍光の強度は最終的に定常値に戻るため(右のグラフ参照)、実験でケーブルを使用する際には毎回この手順を繰り返す必要があります。必要な機器や手順についての詳細は、「フォトブリーチング」タブをご覧ください。

当社の製品試験において、低自家蛍光パッチケーブルと標準的なパッチケーブルの自家蛍光が回復する様子を比較しました。右のグラフは、各パッチケーブルの出力光パワーに対する自家蛍光の相対値を36日間にわたって測定した結果を示しています。低自家蛍光パッチケーブルの自家蛍光の比率はフォトブリーチング直後には小さく、試験期間を通じて自家蛍光の回復が遅いことが分かります。

スリーブとパッチケーブルの整合性
パッチケーブルとカニューラのフェルール径は、インターコネクタやスリーブとの物理的な整合性を決定する重要な要素です。Ø1.25 mm(LC)フェルールを使用しているカニューラとパッチケーブルは、スリーブADAL1 またはインターコネクタADAL3を用いて接続できます。Ø2.5 mm(FC)フェルールを使用しているカニューラとパッチケーブルは、スリーブADAF1またはインターコネクタADAF2を用いて接続できます。

*低自家蛍光に関する性能は470 nmおよび565 nmの励起波長で試験を行って確認しています。他の波長で励起した場合には性能が異なる可能性があります。こちらのパッチケーブルは仕様波長範囲300~1200 nmの光が透過します。

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Rotary Joint
Low-Autofluorescence
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Mating Sleeves
Standard (Ø200 µm Core and Ø400 µm Core)Implant Guides
Cannula Holders

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低自家蛍光パッチケーブルをフォトブリーチングするためのセットアップ。

フォトブリーチングの手順(例)

ファイバーフォトメトリの実験では、遺伝子操作された細胞からの蛍光を神経活動の指標として測定します。蛍光のわずかな変化を検出するのに必要な感度を得るには、光パッチケーブルなどの他のノイズ源からのノイズを最小限に抑える必要があります。 ファイバーフォトメトリで使用する最も一般的な蛍光色素は緑色蛍光タンパク質(GFP)で、これは470 nm付近の波長で励起します。

フォトブリーチングは、試料または材料内の蛍光色素が励起光の波長の光に対して飽和するプロセスです。これはファイバーフォトメトリの実験を行う前に、パッチケーブル内で生じる自家蛍光を減少させるのに有効な技術になります。実験前に毎回パッチケーブルをフォトブリーチングすることをお勧めいたします。以下に、一般的な手順を示します。

  1. 実験に適した波長と出力光パワーを有するファイバ出力型LEDをお選びください。
  2. 低蛍光パッチケーブルをLEDに接続し、ファイバ出力部にカバーをしてファイバから出力される迷光を減少させます。
  3. LED出力光パワーを最大値に設定します。
  4. パッチケーブルが最低でも8時間連続して光にさらされるようにします(必要な時間はLEDの波長や出力光パワーによって異なります)。

自家蛍光測定用セットアップ

当社の性能テストでは、これらのパッチケーブルから発生する自家蛍光を測定します。使用した実験セットアップは下図の通りです。図の下にあるリンクをクリックすると、波長470 nmで励起して525 nmの自家蛍光を測定するための部品リストをご覧いただけます。


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View Product List
型番数量Description
LED Input (The Previous-Generation M470F3 was Also Used but is No Longer Available for Purchase)
LEDD1B1T-Cube LEDドライバ、最大駆動電流1200 mA (電源別売り)
M76L011ファイバーパッチケーブル、Ø400 µm、NA0.39、長さ1 m、FC/PC-SMA
Dichroic Filter Cube
DFM11キネマティック蛍光フィルターキューブ、Ø25 mm蛍光フィルタ用、30 mmケージシステム対応、右向き反射、1/4"-20タップ穴(インチ規格)
F240FC-A3FC/PCファイバコリメータパッケージ -543nm -f=8.0mm -NA=0.50
AD12F3SM1アダプタ、Ø12 mmで取付部長さ8.9 mm以上の円筒形部品用
SM1CP21SM1シリーズエンドキャップ、外ネジ付き
MF475-351FETC励起フィルター -CWL=475nm -BW=35nm
MD4981BEPダイクロイックフィルター -反射帯域452-490nm -透過帯域505-800nm
MF525-391GFP蛍光フィルター -CWL=525nm -BW=39nm
Detector
M124L011Ø400 µm, 0.50 NA, Low OH, FC/PC-FC/PC Fiber Patch Cable, 1 m Long
SM1A291SM1ネジ付きアダプタ、薄型フォトダイオードセンサ用
S120-FC1FC/PCファイバーアダプターキャップ、SM1内ネジ付き、ワイドキー(2.2 mm)
S130C1薄型フォトダイオードパワーセンサ、Si、400~1100 nm、500 pW~0.5 mW、フィルタ付きは最大500 mWまで
励起波長470 nm用の自家蛍光測定用セットアップの概略図。

このセットアップでは、ダイクロイックフィルターキューブDFM1にファイバーコリメータおよびイメージングフィルタを装着し、低自家蛍光パッチケーブルに対して光を入出射させます。ファイバ結合型のLEDからの励起光は、ダイクロイックキューブによって低自家蛍光パッチケーブルに導きます。この時、パッチケーブルにはキャップを付けずオープンにしておきます。 パッチケーブル内の自家蛍光による525 nmの光は、ファイバおよびダイクロイックフィルタを通ってディテクタS130Cに入ります。

このセットアップを用いて、フォトブリーチングプロセス中(左下のグラフ)およびフォトブリーチング後の自家蛍光回復時(右下のグラフ)における、出力光パワーに対する自家蛍光量を測定しました。 この結果から、一晩(8時間以上)の露光でパッチケーブルの自家蛍光量は大幅に減少し、低自家蛍光パッチケーブルの回復は標準的なパッチケーブルよりも遅いことが分かります。


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低自家蛍光パッチケーブルと標準的なパッチケーブルに対して470 nmの光で12時間のフォトブリーチングを行った後、それらの自家蛍光が回復する様子を比較したグラフ。パッチケーブルからの出射光パワーに対する525 nmの自家蛍光強度の比を測定しました。測定のためのセットアップは右図をご覧ください。

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470 nmでのフォトブリーチング中における525 nmの自家蛍光の時間変化。パッチケーブルからの出射光パワーに対する525 nmの自家蛍光強度の比を測定しました。フォトブリーチングおよび測定のためのセットアップは右図をご覧ください。

Posted Comments:
user  (posted 2020-10-06 07:06:01.357)
Hi, I am writing to ask a clarification regarding the low-autofluorescence fibers and a product request. a. Regarding autofluorescence: Is this aspect different from solarization? What I mean is that once you "photobleach" the fiber, you are inducing solarization to the fiber, so the light power emmited is reduced, so I assume also the recorded fluoresence in the photoreceiver. Have you controlled for this aspect in these quantifications? b. Beyond using the FP400URT fiber, which other aspects have been improved to make this construct "low-autofluorescence"? c. Do you have a 200um version of the fiber available? Thank you in advance. Kind regards.
YLohia  (posted 2020-10-09 04:52:52.0)
Hello, thank you for contacting Thorlabs. A) Solarization refers to the formation of color centers within a fiber that lead to transmission degradation. These color centers form when exposed to light below 300 nm. Since we photobleach at 470nm, it won’t cause photodarkening. The fiber transmission will not drop due to photobleach. B) Other than the FP400URT fiber, we also use low-fluorescence epoxy and a stainless steel ferrule. C) Custom fiber patch cables can be requested by emailing techsupport@thorlabs.com or by clicking on the "Request Quote" button above. We will discuss the feasibility of offering this directly.
Emmanuel Labrada  (posted 2019-10-21 14:07:59.413)
Hi, we just got one of those to replace a broken cable and it's excellent, however we may need one longer, about 2 m long, probably we are ordering a custom one (actually a quote would be great), but would be better to have the option to just put it into the car. Thank you! Emmanuel
YLohia  (posted 2019-10-21 04:16:46.0)
Hello Emmanuel, thank you for your feedback. We are happy to hear that our Low-Autofluorescence Multimode Patch Cables are working well in your setup. Custom item quotes can be requested by emailing techsupport@thorlabs.com. I have reached out to you directly regarding your request.
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低自家蛍光マルチモードパッチケーブル、コア径Ø200 µm、NA 0.50

Item #Fiber
Type
Wavelength
Rangea
Core
Diametera
Cladding
Diametera
Coating
Diametera
Numerical
Aperturea
Max Core
Offseta
Minimum Bend Radiusa
(Short Term / Long Term)
ConnectorsJacket
MAF4L1FP200URT300 - 1200 nmb200 ± 5 µm225 ± 5 µm500 ± 30 µm0.505 µm21 mm / 42 mmFC/PC to
FC/PC
Ø3 mm Black PVC
Furcation Tubing
MAF5L1FC/PC to
Ø1.25 mm Ferrule
Ø1/16" Heatshrink
Tubing
MAF6L1FC/PC to
Ø2.5 mm Ferrule
Ø2 mm Black PVC
Furcation Tubing
  • 全ての仕様はファイバ素線のデータに基づいています。
  • 型番をクリックするとグラフをご覧いただけます。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
MAF4L1 Support Documentation
MAF4L1Customer Inspired! Ø200 µm Core, 0.50 NA, FC/PC Low-Autofluorescence Patch Cable, 1 m Long
¥29,286
7-10 Days
MAF5L1 Support Documentation
MAF5L1Customer Inspired! Ø200 µm Core, 0.50 NA, FC/PC to Ø1.25 mm Ferrule Low-Autofluorescence Patch Cable, 1 m Long
¥29,940
7-10 Days
MAF6L1 Support Documentation
MAF6L1Customer Inspired! Ø200 µm Core, 0.50 NA, FC/PC to Ø2.5 mm Ferrule Low-Autofluorescence Patch Cable, 1 m Long
¥30,096
7-10 Days
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低自家蛍光マルチモードパッチケーブル、コア径Ø400 µm、NA 0.50

Item #Fiber
Type
Wavelength
Rangea
Core
Diametera
Cladding
Diametera
Coating
Diametera
Numerical
Aperturea
Max Core
Offseta
Minimum Bend Radiusa
(Short Term / Long Term)
ConnectorsJacket
MAF1L1FP400URT300 - 1200 nmb400 ± 8 µm425 ± 10 µm730 ± 30 µm0.507 µm43 mm / 86 mmFC/PC to
FC/PC
Ø3 mm Black PVC
Furcation Tubing
MAF2L1FC/PC to
Ø1.25 mm Ferrule
Ø1/16" Heatshrink
Tubing
MAF3L1FC/PC to
Ø2.5 mm Ferrule
Ø2 mm Black PVC
Furcation Tubing
  • 全ての仕様はファイバ素線のデータに基づいています。
  • 型番をクリックするとグラフをご覧いただけます。
+1 数量 資料 型番 - ユニバーサル規格 定価(税抜) 出荷予定日
MAF1L1 Support Documentation
MAF1L1Customer Inspired! Ø400 µm Core, 0.50 NA FC/PC Low-Autofluorescence Patch Cable, 1 m Long
¥29,970
Today
MAF2L1 Support Documentation
MAF2L1Customer Inspired! Ø400 µm Core, 0.50 NA FC/PC to Ø1.25 mm Ferrule Low-Autofluorescence Patch Cable, 1 m Long
¥30,648
Today
MAF3L1 Support Documentation
MAF3L1Customer Inspired! Ø400 µm Core, 0.50 NA FC/PC to Ø2.5 mm Ferrule Low-Autofluorescence Patch Cable, 1 m Long
¥30,814
7-10 Days