高速光変調器、2光子顕微鏡用
- Pockels Cell and Acousto-Optic Modulator Alternative
- Broad Wavelength Coverage from 700 nm to 1350 nm Available
- Photoactivation Control Up to 500 nJ
- Near-Zero Dispersion Reduces Need for Pre-Compensation
OM6ENH
>2500:1 Contrast Ratio,
700 - 1350 nm
Two-channel 2P image of mouse kidney cells acquired with Thorlabs' Bergamo® III microscope using the OM6N fast laser power modulator to define a region of interest.
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700 nm(青色の線), 1100 nm(赤色の線)、1300 nm(緑色の線)での変調器OM6N(実線)、OM6NH(点線)、OM6ENH(一点鎖線)の典型的な透過率 金コーティングの反射特性により、各ユニットの最大透過率(0 Vのとき)は波長によって異なります。詳しい性能グラフについては、「グラフ」タブをご覧ください。
用途例
- 近赤外(NIR)フェムト秒レーザの高速変調
- 2光子蛍光顕微鏡
- 光活性化
- ガルバノ-ガルバノまたはガルバノ-レゾナントスキャナ
- エッジおよびフレームブランキング
- 関心領域の選択
特長
- DC電力入力による光減衰と高速変調が可能
- 最大200 kHzまでのAC変調で完全変調が可能
- イメージングシステムでの関心領域の選択、エッジブランキング、フレームブランキングに対応
- 偏光無依存かつポッケルスセルと同様の性能
- インテリジェント電子回路によるスムーズな光学応答と任意の軌跡追跡
- 動作波長範囲:700~1100 nmまたは700~1350 nm
- 1 µs以下の On/Off切り替え時間
- 固定の消光比: 250:1または2500:1
- ThorImage®LSおよびScanImageソフトウェアに対応
- 出力パワーをモニタおよび校正するためのフォトディテクタ
- ほぼゼロに近い分散(<100 fs2)
- 振動が発生しないパッシブ冷却方式
当社の高速光変調器は、可変形状ミラー技術を使用し、高速の強度変調およびビーム減衰を実現しています。偏光無依存で分散が小さい(<100 fs2)金コーティング付きMEMSミラーを内蔵した全反射型の設計となっています。入出力が1方向のこのデバイスは、光パワー10 Wおよびパルスエネルギ500 nJ未満、ビーム径1~2 mm(1/e2)のコリメートビームの入射用に設計されているため、一般的によく使用されている波長1 µmの高パルスエネルギの光活性型レーザと共にご使用いただけます。これらの変調器は、標準的な消光比(>250:1)のタイプまたは高い消光比(>2500:1)のタイプでご用意しており、波長範囲700~1100 nmまたは700~1350 nm(高い消光比の場合のみ)でご使用いただけます。
入力電圧および波長の関数である透過率は(右のグラフ参照)、0~1 Vのアナログ入力電圧によって制御されます。この電圧は、DAQなどの市販の装置によって簡単に生成できます。デバイスは連続的なDC駆動および最大20 kHzまでの変調周波数に対応しており、フライバックブランキングや関心領域(ROI)選択などのイメージング用途に適しています。
変調器OM6NH/M、OM6ENH/Mは、2枚のMEMSミラーを内蔵することで、より高い消光比を実現しています。MEMSミラーは変形するときに回折格子のように動作し、1枚は水平方向に回折し、もう1枚は垂直方向に回折するためコントラスト性能が向上します。
光活性化および2光子蛍光用途に対応
こちらの変調器は、2光子蛍光顕微鏡や光活性化などの用途に適しています。これらの用途では、イメージング中の試料へのトータルの露光量を抑え、熱による試料の損傷を低減するため、近赤外(NIR)超短パルスレーザの高速変調が必要になります。高速変調は、従来、ポッケルスセルや音響光学変調器(AOM)のようなバルク結晶変調器を使用して行われていますが、バルク材を使用すると大きな分散が発生し画質が低下します。
フォトディテクタは取り換え可能
内部のビームサンプラは、分岐により変調ビーム(1%以下)をサンプリングし、別の出力ポートに取り付けられたフォトディテクタを使用して透過率をモニタします。製品に付属し、予め取り付けられているディテクタは、必要に応じて簡単に取り外してお手持ちのディテクタと交換することができます。交換の際は、9/64"六角レンチを使用して変調器の底面にある#8-32取付けネジを緩めてください。変調器OM6N/MおよびOM6NH/MにはディテクタPDA100A2が付属し、変調器OM6ENH/MにはディテクタPDA20C2が付属します。
筐体と取り付け部について
変調器の入力および出力ポートにはSM05内ネジが付いており、SM05外ネジ付きのアライメントターゲットやアイリス(どちらも付属しません)を取り付けられるようになっています。また、3つのポートすべてには、それぞれ30 mmケージシステムに対応するケージロッド用の4つのネジ穴があります。イニシャルのアライメントには、SM05スロット付きレンズチューブまたは30 mmケージシステム用アセンブリを変調器の入力部に使用することをお勧めいたします。
変調器筐体の3つのスロットにクランプCL6 (付属しません)などのテーブルクランプを使用して、光学テーブルに直接取り付けることができます。これにより、最小のビーム高は31.8 mmになります。ベース部分には台座付きポスト取付け用のM4取付け穴が3つあり、変調器のビーム高を任意の高さに上げることができます。
ユニットには24 Vの電源、変調器用コネクタKPJX-4S-S、フォトディテクタ用の±12 Vの電源が付属します。詳細については「ピン配列」のタブもご参照ください。
レーザーパワー変調器の筐体の寸法
Item # | OM6N(/M) | OM6NH(/M) | OM6ENH(/M) |
---|---|---|---|
Contrast Ratio | > 250:1 | > 2500:1 | > 2500:1 |
Operating Rangea | 700 - 1100 nm | 700 - 1350 nm | |
Included Photodetector | PDA100A2 | PDA20CS2 | |
Input Polarization | Any | ||
Rise/Fall Timeb | < 1 µs | ||
Modulation Frequencyc | 0 - 200 kHz | ||
Small Signal Modulation Bandwidth (-3 dB) | >1 MHz | ||
Insertion Delayd | < 5 µs | ||
Modulation Voltagee | 0 - 1 V | ||
Input Impedancee | 10 kΩ | ||
Transmission (@ 800 nm) | > 80% | ||
Input Pulse Energy | 500 nJ (Max) | ||
Input Optical Power | 10 W (Max) | ||
Internal Aperture | Ø3.8 mm | ||
Recommended Collimated Input Beam Diameter (1/e2) | Ø1 - 2 mm | ||
Internal Optical Path Length | 100 cm | ||
Dispersion | < 100 fs2 | ||
Transmitted Wavefront Errorf | < λ/4 (at 633 nm) | ||
Power Supply | 24 V, 1 A | ||
Power Connector | R7B Female Connector | ||
Operating Temperature | 15 - 35 °C | ||
Operating Humidity | 20 - 60% | ||
Storage Temperature | -25 - 70 °C | ||
Housing Dimensions (L x W x H) | 11.45" x 6.83" x 2.80" (290.8 mm x 173.4 mm x 71.1 mm) |
性能グラフ
下記のデータは当社の高速光変調器の典型的な性能であり、参考値です。実際の性能は個体ごとに異なります。保証される仕様については「仕様」タブをご覧ください。最大消光比は、最大透過率:最小透過率と定義され、消光電圧を十分に調整した場合にのみ達成されることにご注意ください。
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変調器OM6N/Mの透過率(典型値)
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変調器OM6NH/Mの透過率(典型値)
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変調器OM6ENH/Mの透過率(典型値)
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入力波長毎の消光電圧(典型値)。個別のユニットにおいて消光電圧幅(extinction voltage)は最大消光時入力電圧(input voltage)と等しくなります。正確な最大消光電圧はデバイスごとに異なります。この曲線は、デバイスの仕様の波長範囲にのみ適用されます。
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光変調OM6シリーズ光変調器の高周波応答
光変調器OM6シリーズのビーム品質
高速光変調器OM6シリーズを設計するうえで優先したのは、出力ビームの品質を確実に維持することでした。通信や2光子顕微鏡など様々な用途においてビームのモード品質は重要だからです。
こちらの光変調器は偏光無依存で、下の画像でご覧いただけるように、透過ビームのプロファイルに大きな影響は与えません。下の画像は、CCDカメラビームプロファイラBC106N-VIS(旧製品)、1064 nmレーザ光源S1FC1060、そして高速光変調器OM6Nを使用して取得しています。左端の画像は、光変調器OM6Nに入力される前のビームのプロファイルを示しています。右の3つの画像は、変調後のビームのプロファイルです。こちらはすべての高速光変調器OM6シリーズの代表的なデータです。
Fast Laser Power Modulator Side Panel | |
---|---|
Callout | Description |
1 | 0 to 1 V Modulation Voltage (BNC) |
2 | DC Power Switch |
3 | LED Power Indicator |
4 | DC Power Cord Connector for Modulator (R7B) |
5 | DC Power Cord Connector for Photodetector |
6 | 0 to 10 V Photodetector Output (BNC) |
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高速光変調器の電気接続端子の配置
高速光変調器OM6Nシリーズの接続部
BNCメス型信号入力部
変調入力信号:0~1 V
メス型電源コネクタKPJX-4S-S
ディテクタPDA100A2とPDA20CS2の接続部
BNCメス型出力(フォトディテクタ)
出力:0~10 V
オス型(電源ケーブル)*
*付属の電源LDS12Bの場合
メス型電源コネクタ(フォトディテクタ)
Posted Comments: | |
Yaqing Zhang
 (posted 2021-07-03 03:41:25.42) Hi,
Could you please provide the optical path length from the input aperture to output aperture of the fast modulator (OM6NH)? The specs says the internal optical path length is 100mm, but the housing length is already 290.83 mm, so I believe the optical path from the two apertures must be larger than 290.83mm.
Thanks! YLohia
 (posted 2021-07-12 10:36:04.0) Hello, thank you for bringing this typo to our attention. The path length is approximately 100 cm, not 100 mm. This will be corrected on our web documentation shortly. |