CO2レーザーカッター
- CO2 Laser for Clean Fiber Stub Removal
- Cut Glass Fibers Up to Ø1.5 mm
- Consistent Cut Height
- Less Than 8 s Cut Time for >600 µm Clad Fiber
Ferrule Positioning with Guide Lines
After Cutting Process
LCM10
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レーザーカッターLCM10の前面パネル。全ての設定と操作はタッチパネルで行うことができます。カットを開始するには、前面のStartボタンまたはフットスイッチFS10(下記にて別売り)を使用します。
Key Specificationsa | |
---|---|
Laser Wavelength | 10.6 µm |
Laser Output Power | 40 W (Max) |
Maximum Fiber Size | Ø1.5 mm |
Cut Time, Fiber Diameter ≤ 600 µm | < 4 seconds |
Cut Time, Fiber Diameter > 600 µm | < 8 seconds |
Dimensions (L x W x H) | 23.11" x 18.25" x 9.95" (586.9 mm x 463.6 mm x 252.7 mm) |
Weight | 46.8 lbs (21 kg) |
Packaged Weight | 64.8 lbs (29 kg) |
特長
- Ø1500 µmまでのガラス製ファイバならびにØ3 mmまでのエポキシビーズを切断可能なCO2レーザービーム
- 対応コネクタ: FC/PC, SC, SMA, MT, LC
- 対応フェルール径: Ø1.25 mm、Ø2.5 mm
- 自動ローディングドックと調整可能なカット高さ
- タッチパネルでの工程制御と選択可能な2つのモード
- 切断パラメータを変更可能なエンジニアリングモード(Engineering Mode)
- 変更機能が制限されたオペレーターモード(Operator Mode)
- レーザのロックアウトキーと廃棄トレイのインターロック機能
- 操作が容易な切れ端用廃棄ボックス(Off-Cut Bin)付き廃棄物チャンバ(Discard Chamber)
- 煙の排出とろ過
- ファイルをダウンロードするためのUSBポート
- 外部モニタ(付属していません)用HDMI*ビデオ出力ポート付き
- リモート診断用のイーサネットポート
- フットスイッチ(オプション)
レーザーカッターLCM10は、フェルール内のガラス製ファイバを高精度で切断できます。使い易く、製造現場や実験室で様々な用途にご使用いただけます。フェルールから出ているガラス製ファイバや、フェルール先端のエポキシビーズを切断することができます。最大Ø1.5 mmまでのガラス製ファイバを切断できます。ファイバの最小太さの制限はありません。
このレーザーカッターは、通常パッチコードメーカで実施される、手動でのクリーブやエポキシ除去の工程を1回の短時間の工程で済むように設計されているため、作業負担の軽減、歩留まりの向上につながり、また、作業者のトレーニングも減らすことができます。最終的な研磨手順は手動でクリーブする場合よりも少ないステップで実行できます。
こちらのファイバーカッターは、寸法586.9 mm x 463.6 mm x 252.7 mm、重さ21 kgで、40 WのCO2レーザを使用しています。ユニット背面にはファンがあり、工程で発生した煙を除去します。排出されたガスがカーボンフィルタを通過することで、切断時に発生した有害な廃棄物がろ過されます。ファイバの切れ端は、ユニット前面の扉から簡単にアクセスできる廃棄ボックスに入ります。
終端処理されたファイバは、当社のファイバ研磨用備品やファイバークリーニング用品を使用してクリーニングおよび研磨できます。ファイバ端面はオールインワン型形状測定器または可搬型形状測定器で測定できます。
コネクタとアクセサリ
レーザーカッターLCM10には、交換可能な様々なコネクタ取付用マウントが付属します。これらを使用して、FC/PC、SC、SMA、LC、MTコネクタや、Ø1.25 mmおよびØ2.5 mmカニューラから飛び出ているファイバをトリミングできます。交換用のカーボンフィルタや、切断の工程を開始するためのフットスイッチ(付属しません)もございます。
*HDMIはHDMI Licensing Administrator社の商標または登録商標であり、当社による商標等の使用は、所有者との提携、あるいは所有者の推奨、後援を示すものではありません。
CO2レーザーカッターLCM10
- CO2レーザーカッター
- FC/PCおよびSCコネクタ取付用マウント(写真では取り付け済みです)
- MTコネクタ取付用マウント
- SMAコネクタ取付用マウント
- LCコネクタ取付用マウント
- Ø1.25 mmのカニューラ用ストッパ
- Ø2.5 mmのカニューラ用ストッパ
- 廃棄ボックス
- ツールボックス
- ファイバーコイルハンガ
- フェルールホルダーマスト
- 校正ピン
- 電源ケーブル
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レーザーカッターLCM10に含まれる部品については上の写真をご覧ください。
レーザの安全性とクラス分類
レーザを取り扱う際には、安全に関わる器具や装置を適切に取扱い、使用することが重要です。ヒトの目は損傷しやすく、レーザ光のパワーレベルが非常に低い場合でも障害を引き起こします。当社では豊富な種類の安全に関わるアクセサリをご提供しており、そのような事故や負傷のリスクの低減にお使いいただけます。可視域から近赤外域のスペクトルでのレーザ発光がヒトの網膜に損傷を与えうるリスクは極めて高くなります。これはその帯域の光が目の角膜やレンズを透過し、レンズがレーザーエネルギを、網膜上に集束してしまうことがあるためです。
安全な作業および安全に関わるアクセサリ
- クラス3または4のレーザを取り扱う場合は、必ずレーザ用保護メガネを装着してください。
- 当社では、レーザのクラスにかかわらず、安全上無視できないパワーレベルのレーザ光線を取り扱う場合は、ネジ回しなどの金属製の器具が偶然に光の方向を変えて再び目に入ってしまうこともあるので、レーザ用保護メガネを必ずご使用いただくようにお勧めしております。
- 特定の波長に対応するように設計されたレーザ保護眼鏡は、装着者を想定外のレーザ反射から保護するために、レーザ装置付近では常に装着してください。
- レーザ保護眼鏡には、保護機能が有効な波長範囲およびその帯域での最小光学濃度が刻印されています。
- レーザ保護カーテンやレーザー安全保護用布は実験室内での高エネルギーレーザの遮光にご使用いただけます。
- 遮光用マテリアルは、直接光と反射光の両方を実験装置の領域に封じ込めて外に逃しません。
- 当社の筺体システムは、その内部に光学セットアップを収納し、レーザ光を封じ込めて危険性を最小限に抑えます。
- ピグテール付き半導体レーザは、他のファイバに接続、もしくは他のファイバとの接続を外す際には、レーザ出力をOFFにしてください。パワーレベルが10 mW以上の場合には特にご注意ください。
- いかなるビーム光も、テーブルの範囲で終端させる必要があります。また、レーザ使用中には、研究室の扉は必ず閉じていなければなりません。
- レーザ光の高さは、目線の高さに設定しないでください。
- 実験は光学テーブル上で、全てのレーザービームが水平を保って直進するように設定してください。
- ビーム光路の近くで作業する人は、光を反射する不要な装飾品やアクセサリ(指輪、時計など)をはずしてください。
- レンズや他の光学装置が、入射光の一部を、前面や背面で反射する場合がありますのでご注意ください。
- あらゆる作業において、レーザは必要最小限のパワーで動作するようにご留意ください。
- アライメントは、可能な限りレーザの出力パワーを低減して作業を行ってください。
- ビームパワーを抑えるためにビームシャッタや フィルタをお使いください。
- レーザのセットアップの近くや実験室には、適切なレーザ標識やラベルを掲示してください。
- クラス3Rやクラス4のレーザ(安全確保用のインターロックが必要となるレーザーレベルの場合)で作業する場合は、警告灯をご用意ください。
- ビームトラップの代用品としてレーザービュワーカードを使用したりしないでください。
レーザ製品のクラス分け
レーザ製品は、目などの損傷を引き起こす可能性に基づいてクラス分けされています。国際電気標準会議(The International Electrotechnical Commission 「IEC」)は、電気、電子工学技術関連分野の国際規格の策定および普及を行う国際機関で、IEC60825-1は、レーザ製品の安全性を規定するIEC規格です。レーザ製品のクラス分けは下記の通りです
Class | Description | Warning Label |
---|---|---|
1 | ビーム内観察用の光学機器の使用を含む、通常の条件下での使用において、安全とみなされているクラス。このクラスのレーザ製品は、通常の使用範囲内では、人体被害を及ぼすエネルギーレベルのレーザを発光することがないので、最大許容露光量(MPE)を超えることはありません。このクラス1のレーザ製品には、筐体等を開かない限り、作業者がレーザに露光することがないような、完全に囲われた高出力レーザも含まれます。 | |
1M | クラス1Mのレーザは、安全であるが、望遠鏡や顕微鏡と併用した場合は危険な製品になり得ます。この分類に入る製品からのレーザ光は、直径の大きな光や拡散光を発光し、ビーム径を小さくするために光を集束する光学素子やイメージング用の光学素子を使わない限り、通常はMPEを超えることはありません。しかし、光を再び集光した場合は被害が増大する可能性があるので、このクラスの製品であっても、別の分類となる場合があります。 | |
2 | クラス2のレーザ製品は、その出力が最大1 mWの可視域での連続放射光に限定されます。瞬目反射によって露光が0.25秒までに制限されるので、安全と判断されるクラスです。このクラスの光は、可視域(400~700 nm)に限定されます。 | |
2M | このクラスのレーザ製品のビーム光は、瞬目反射があるので、光学機器を通して見ない限り安全であると分類されています。このクラスは、レーザ光の半径が大きい場合や拡散光にも適用されます。 | |
3R | クラス3Rのレーザ製品は、直接および鏡面反射の観察条件下で危険な可視光および不可視光を発生します。特にレンズ等の光学機器を使用しているときにビームを直接見ると、目が損傷を受ける可能性があります。ビーム内観察が行われなければ、このクラスのレーザ製品は安全とみなされます。このクラスでは、MPE値を超える場合がありますが、被害のリスクレベルが低いクラスです。可視域の連続光のレーザの出力パワーは、このレベルでは5 mWまでとされています。 | |
3B | クラス3Bのレーザは、直接ビームを見た場合に危険なクラスです。拡散反射は通常は有害になることはありませんが、高出力のクラス3Bレーザを使用した場合、有害となる場合もあります。このクラスで装置を安全に操作するには、ビームを直接見る可能性のあるときにレーザ保護眼鏡を装着してください。このクラスのレーザ機器にはキースイッチと安全保護装置を設け、さらにレーザ安全表示を使用し、安全照明がONにならない限りレーザがONにならないようにすることが求められます。Class 3Bの上限に近いパワーを出力するレーザ製品は、やけどを引き起こすおそれもあります。 | |
4 | このクラスのレーザは、皮膚と目の両方に損傷を与える場合があり、これは拡散反射光でも起こりうるとみなされています。このような被害は、ビームが間接的に当たった場合や非鏡面反射でも起こることがあり、艶消し面での反射でも発生することがあります。このレベルのレーザ機器は細心の注意を持って扱われる必要があります。さらに、可燃性の材質を発火させることもあるので、火災のリスクもあるレーザであるとみなされています。クラス4のレーザには、キースイッチと安全保護装置が必要です。 | |
全てのクラス2以上のレーザ機器には、上記が規定する標識以外に、この三角の警告標識が表示されていなければいけません。 |
Thorlabs Vytran USA
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部品
付属品
- CO2レーザーカッター
- FC/PCとSCコネクタ取付用マウント
- SMAコネクタ取付用マウント
- MTコネクタ取付用マウント
- LCコネクタ取付用マウント
- Ø1.25 mmカニューラ用ストッパ(LCコネクタ取付用マウントに対応)
- Ø2.5 mmカニューラ用ストッパ(FC/PC&SCコネクタ取付用マウントに対応)
- 廃棄ボックス
- ツールボックス
- ファイバーコイルハンガ
- フェルールホルダーマスト
- 校正ピン
- 電源ケーブル
オプション(別売り)
- Ø1500 µmまでのガラス製ファイバならびにØ3 mmまでのエポキシビーズを切断可能
- FC/PC、SC、SMA、MT、LCコネクタ取付用マウント
- 2種類のカニューラ用ストッパが付属
- Ø1.25 mmカニューラ用ストッパ(LCコネクタ取付用マウントに対応)
- Ø2.5 mmカニューラ用ストッパ(FC/PCおよびSCコネクタ取付用マウントに対応)
- タッチパネルによりCO2レーザーカッターの操作や設定
- 診断用にイーサネット接続が可能
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背面パネル
レーザーカッターLCM10はCO2レーザを使用してフェルールから出ている飛び出たガラス製ファイバや、フェルール先端のエポキシビーズを切断することができます。これにより、従来の複数のクリーブ工程数を減らすことができます。CO2レーザーカッターを製造現場で使用することにより、作業負担の軽減、スクラップ率の減少につながり、また、作業者のトレーニングも減らすことができます。
レーザーカッターには、FC/PCおよびSCコネクタ用のコネクターマウントが予め取り付けられています。 さらにSMAコネクターマウント、MTコネクターマウント、LCコネクターマウントをシステムとともに発送いたします。これらのマウントは、つまみネジを使用して凹部にあるローディングドックに取り付けます。ドックはタッチパネルを介して持ち上げることができ、簡単に取付け・取外しができます。LCコネクタ取付用マウントに対応するØ1.25 mmカニューラ用ストッパと、FC/PCおよびSCコネクタ取付用マウントに対応するØ2.5 mmカニューラ用ストッパも付属します。前面の廃棄ボックスにファイバの切れ端を廃棄することができるため、簡単に掃除ができます。切断工程で発生した煙はユニット背面に直接送られ、カーボンフィルタを通過して排出されます。各ユニットには日本国内向けのACアダプタと電源コードが付属します。
左写真のように、背面パネルには電源スイッチ、電源コネクタ、リモート診断用のイーサネットポート、リモートカメラによる観察用のHDMIポート、フットスイッチ用コネクタ(フットスイッチは別売り、下記参照)、カーボンエアフィルタ用の扉があります。
交換用のフィルタと切断の工程を開始するためのフットスイッチは別売りです(下記参照)。
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フットスイッチとカッター本体とを接続
フットスイッチFS10を使用して、レーザーカッターLCM10上面のスタートボタンの代わりに切断工程を開始することができます。作業者の両手がふさがっている時に便利です。フットスイッチは、付属の長さ1.8 mのケーブルでレーザーカッターの背面パネルに接続します。
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カーボンエアフィルタの交換
当社ではレーザーカッターLCM10用の交換用カーボンエアフィルタを4個セットでご提供しています(型番LCM10CF)。フィルタは取り外し可能なプラスチック製のケージ内にあり、ケージの端は爪またはマイナスドライバで開けることができます。フィルタの交換後、ケージはカッターにスナップオンで戻すことができます。フィルタは6か月毎の交換をお勧めいたします。