XY移動アダプタ、固定式光学マウント用


  • Provides XY Travel Over a 50 mm x 30 mm Area
  • 8-32 (M4) Taps and #8 (M4) Counterbores for Attaching Fixed Optic Mounts and Other Small Components
  • 8-32 (M4) Tapped Holes for Mounting Vertically or Horizontally to an Optical Post

XYA1

XY Translation Adapter

Application Idea

The XYA1 Translation Adapter with a Mounted LMR1 Lens Mount and Dichroic Beamsplitter

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ザグリ穴を使用して光学マウントを固定するには、上部バーを取り外す必要があります。取付ける際は、(1)可動式アダプタXYA1(/M)の一方の端を下に傾け、2つの#2-56脱落防止ナットを溝の下側にスライドさせます。(2)上部バーの下部にあるネジの位置を合わせて締め付けます。(3)可動式アダプタの上下を反転して、2番目の#2-56脱落防止ナットを下側にスライドさせます。ここで、ナットは取付けようとしている上部バーの裏側にあるため見えません。最後に、2番目のネジを締め付けて上部バーを固定します。

特長

  • XY移動範囲:50 mm x 30 mm
  • 固定式光学素子マウントや小型のコンポーネントなどを取付けるための取外し可能な上部バー
    • 上面にはM4 x 0.7タップ穴が2つとM4ザグリ穴が3つ
    • 側面にはM4 x 0.7貫通タップ穴が6つ
  • 重さ0.20 kg未満のコンポーネントの取付けをサポート
  • 各軸には分解能100 µmのバーニヤ目盛付き
  • 再現性の高い位置設定を実現するための固定可能な移動軸
  • Ø12 mmおよびØ12.7 mm(Ø1/2インチ)ポストへの取付け用M4タップ穴が5つ

当社の2軸移動アダプタXYA1/Mは、固定式光学マウント(固定式レンズマウント固定式ミラーマウント固定式フィルターマウントなど)や小型のコンポーネントなどをM4タップ穴やザグリ穴を利用して取付け、XY方向に移動させることができます。取外し可能な上部バーの上面にはM4 x 0.7タップ穴が2つ、M4ザグリ穴が3つ、側面にはM4 x 0.7貫通タップ穴が6つあります。これらにより、一般的な用途にも、また自作の顕微鏡システムにもお使いいただけます。長方形光学素子を直接取付けられ、かつこのXY移動アダプタのように移動できる製品としては、長方形光学素子用移動マウントXYF1/Mがございます。

マウント側面にある2つのアクチュエーターノブにより、50 mm x 30 mmの範囲で手動による位置調整(垂直または水平方向)ができます。アクチュエータは手や2 mm六角レンチまたはボールドライバ(付属しておりません)で調整できます。各アクチュエーターノブの側面には移動軸を固定するための真鍮製の2 mm六角穴付き止めネジ(セットスクリュ)が付いており、これにより取付けた光学素子の固定と再現性の高い位置決めができます。このマウントには分解能100 µmのバーニヤ目盛も付いています。詳細は「バーニヤ目盛」タブをご覧ください。5つのM4タップ穴にØ12 mmまたはØ12.7 mmポストを取付けると様々な向きに取付けることができ、たとえば一方の移動軸を垂直方向に向けたり、あるいは2軸とも水平方向に向けたりすることができます。取付け可能な例を下の写真に示します。

取外し可能な上部バーは、2つの2 mm六角止めネジ(セットスクリュ)で固定します。それらの固定ネジを緩めて上部バーを取外すと、ザグリ穴を使用してコンポーネントを取付けることができます。上部バーを再度取付けるときは、アダプタの一方の端を下にして傾け、溝の中にある#2-56脱落防止ナットを一方の端に落とします。上部バーを取付け、下側の2 mm六角止めネジを締め付けます。次に、アダプタの上下を反転させて傾けると、2番目の#2-56脱落防止ナットが下側に落ちます。その状態で2番目の固定ネジを締め付けると、上部バーが固定されます。このプロセスは右の写真でご覧いただけます。

XY Translation Adapter
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アダプタXYA1/MにはM4タップ穴が5つ付いており、ポストを様々な向きに取付けることができます(右の写真をご覧ください)。
XY Translation Adapter
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型番数量Description
XYA11XY移動アダプタ、#8-32ネジ&#8ザグリ穴付き
LMR11Ø1インチ光学素子用レンズマウント、固定リング1個付属、#8-32タップ穴 (インチ規格)
DMLP5051Ø1" Longpass Dichroic Mirror, 505 nm Cut-On
TR21Ø1/2インチポスト、#8-32ネジ、1/4”-20タップ穴付き、長さ2インチ(インチ規格)
PH2E1台座付きØ1/2インチポストホルダ、バネ付き六角固定つまみネジ付き、長さ2.19インチ (インチ規格)
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型番数量Description
XYA1/M1XY移動アダプタ、M4ネジ&M4ザグリ穴付き
LMR1/M1Ø25 mm~Ø25.4 mm光学素子用レンズマウント、固定リング1個付属、M4タップ穴 (ミリ規格)
DMLP5051Ø1" Longpass Dichroic Mirror, 505 nm Cut-On
TR50/M1Ø12.7 mmポスト、M4ネジ、M6タップ穴付き、長さ50 mm(ミリ規格)
PH50E/M1台座付きØ12 mm~Ø12.7 mmポストホルダ、バネ付き六角固定つまみネジ付き、長さ54.7mm (ミリ規格)
XY Translation Adapter
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型番数量Description
XYA11XY移動アダプタ、#8-32ネジ&#8ザグリ穴付き
SFH21簡単脱着式角型フィルターホルダ
R2L2S1N1NBS 1963Aネガ分解能(解像度)ターゲット、50.8 mm x 50.8 mm、1~18サイクル/mm
TR21Ø1/2インチポスト、#8-32ネジ、1/4”-20タップ穴付き、長さ2インチ(インチ規格)
PH2E1台座付きØ1/2インチポストホルダ、バネ付き六角固定つまみネジ付き、長さ2.19インチ (インチ規格)
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型番数量Description
XYA1/M1XY移動アダプタ、M4ネジ&M4ザグリ穴付き
SFH21簡単脱着式角型フィルターホルダ
R2L2S1N1NBS 1963Aネガ分解能(解像度)ターゲット、50.8 mm x 50.8 mm、1~18サイクル/mm
TR50/M1Ø12.7 mmポスト、M4ネジ、M6タップ穴付き、長さ50 mm(ミリ規格)
PH50E/M1台座付きØ12 mm~Ø12.7 mmポストホルダ、バネ付き六角固定つまみネジ付き、長さ54.7mm (ミリ規格)
XY Translation Adapter
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XYA11XY移動アダプタ、#8-32ネジ&#8ザグリ穴付き
LMR11Ø1インチ光学素子用レンズマウント、固定リング1個付属、#8-32タップ穴 (インチ規格)
DMLP5051Ø1" Longpass Dichroic Mirror, 505 nm Cut-On
TR21Ø1/2インチポスト、#8-32ネジ、1/4”-20タップ穴付き、長さ2インチ(インチ規格)
PH2E1台座付きØ1/2インチポストホルダ、バネ付き六角固定つまみネジ付き、長さ2.19インチ (インチ規格)
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型番数量Description
XYA1/M1XY移動アダプタ、M4ネジ&M4ザグリ穴付き
LMR1/M1Ø25 mm~Ø25.4 mm光学素子用レンズマウント、固定リング1個付属、M4タップ穴 (ミリ規格)
DMLP5051Ø1" Longpass Dichroic Mirror, 505 nm Cut-On
TR50/M1Ø12.7 mmポスト、M4ネジ、M6タップ穴付き、長さ50 mm(ミリ規格)
PH50E/M1台座付きØ12 mm~Ø12.7 mmポストホルダ、バネ付き六角固定つまみネジ付き、長さ54.7mm (ミリ規格)

アダプタXYA1/Mは、フィルタレンズ用の固定式マウントと組み合わせると、テストターゲットダイクロイックビームスプリッタなどの光学素子の取付けと位置合わせができます。一方の移動軸を垂直方向に向けることも、両方の移動軸を水平方向に向けることもできます。

バーニヤ目盛の読み方:主目盛が直線状の場合

バーニヤ目盛は、均等に分割された標準的な目盛(当社の回転マウント、ゴニオステージ、移動マウントに付いている目盛など)に対して、精密さを向上させるために一般的に使用されている目盛です。バーニヤ目盛は多くの精密測定器に使用されていますが、中でも良く知られているのはノギスやマイクロメータです。バーニヤ目盛を使用するときは、主目盛とバーニヤ目盛の2つの目盛を並べて使用します。バーニヤ目盛は、主目盛のN - 1目盛に対してN目盛が対応するように刻まれているため、その間隔は主目盛よりも若干狭くなります。そのため、主目盛の刻線とバーニヤ目盛の刻線とは一致しません。バーニヤ目盛の刻線で主目盛の刻線と最も良く一致するのは通常1本だけですが、それがバーニヤ目盛を読む要所になります。

図1~3では、直線状のバーニヤ目盛の仕組みについて3つの例をあげて説明しています。これらの図では、左側が主目盛で右側の小さい目盛がバーニヤ目盛です。バーニヤ目盛を読むときは、まず主目盛で大まかな数値を読み取り、次にバーニヤ目盛で精密な数値を読み取ります。この仕組みで、標準的なルーラやマイクロメータが精密な測定器になります。

バーニヤ目盛の0は「ポインタ」(図1~5で赤い矢印で表示)で、主目盛での読取値を示します。図1では、ポインタは主目盛の75.6の刻線と一致しています。これ以外で主目盛の刻線と一致しているバーニヤ目盛の刻線は、10だけであることに注目してください。ポインタが主目盛の75.6と一致しているので、図1から読み取れる値は75.60になります(どのような単位での測定でも同じです)。

これがバーニヤ目盛の読み取り方の基本です。バーニヤ目盛を用いると、簡単に測定器の精度を向上させることができます。図2で更に詳しくご説明します。ここではポインタは主目盛の刻線とは一致せず、75.6よりわずかに上側ですが75.7よりも下側にあります。この場合の大まかな読取値は75.6になります。主目盛と最も良く一致するバーニヤ目盛は5で、青い矢印で示されています。バーニヤ目盛は精密に読み取れる最小桁を示し、図2では5が主目盛と一致しているので、精密な測定値は75.65になります。

バーニヤ目盛は主目盛よりも10%小さくなっているので、バーニヤ目盛を主目盛の1/10だけ動かすと、バーニヤ目盛の次の刻線が一致します。ここで、測定値が1/10の精度を与えてくれるバーニヤ目盛の間にきてしまった場合はどうするのか、という疑問が生じます。図3ではこれについて説明しています。上述の通り、ポインタの刻線は75.6と75.7の間にあるので、大まかな読取値は75.6になります。よく見ると、バーニヤ目盛の7(青い矢印で表示)が主目盛とほぼ一致しているので、精密な測定値としては75.67になります。しかし、バーニヤ目盛の7は主目盛よりもわずかに上にあり、8(7のすぐ上)は主目盛よりもわずかに下にあります。このことから、図3の目盛は75.673 ± 0.002と読み取れます。この想定器では、読取誤差を約0.002とするのは適切です。

Figure 1: Vernier scale measuring 76.0
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図1:バーニヤ目盛の読み取り方の例。赤い矢印はポインタと呼ばれています。バーニヤ目盛の10が主目盛の1本と一致しているので、このバーニヤ目盛は75.60と読み取れます(どのような単位での測定でも同じです)。
Figure 1: Vernier scale measuring 76.0
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図2:赤い矢印はポインタを示し、青い矢印は主目盛と一致するバーニヤ目盛の刻線を示しています。この目盛では75.65と読み取れます。
Figure 1: Vernier scale measuring 76.0
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図3:赤い矢印はポインタを示し、青い矢印は主目盛と一致するバーニヤ目盛の刻線を示しています。これは75.67と読み取れますが、より精密には75.673 ± 0.002と読むことができます。

 

バーニヤ目盛の読み方:主目盛が回転式の場合

バーニヤ目盛は、主目盛とバーニヤ目盛が単位を共有していない回転式の目盛でも使用できます。図4と図5では、主目盛には度(°)を単位とする刻線があり、バーニヤ目盛には5 arcmin(60 arcmin = 1°)毎の刻線がある場合について、2つの例をあげて説明しています。これらの図では、上が主目盛を表し、下の小さい目盛がバーニヤ目盛を表します。

図4では、ポインタは主目盛の341°の刻線と一致しています。これ以外に主目盛と一致しているバーニヤ目盛は±60 arcminだけであることに注目してください。バーニヤ目盛の0が主目盛の341°と一致しているので、図4から読み取れる値は341.00°になります。

バーニヤ目盛の0が主目盛の2本の刻線の間にある場合は、2通りの読み取り方ができます。1つ目の方法では、ポインタの左側で主目盛と一致しているバーニヤ目盛の刻線を読み取り、その値(単位はarcmin)をポインタのすぐ右側にある主目盛の値から引きます。例として、図5ではバーニヤ目盛のポインタは342°と343°の間にあります。バーニヤ目盛の左側の青い矢印を使用して読むと、343° - 15 arcmin = 342.75°になります。2つ目の方法は、バーニヤ目盛のポインタの右側にある青い矢印から読み取った値を、主目盛のポインタより左側の小さな値に加える方法です。図5の右側の青い矢印を使用して読むと、342° + 45 arcmin = 342.75°になります。

このように、バーニヤ目盛を用いると標準的なスケール測定の精密さを向上させることができます。慣れるまでに少々時間がかかりますが、練習すれば非常に簡単に目盛を読めるようになります。順バーニヤ、逆バーニヤ*にかかわらず、すべてのバーニヤ目盛は同様の方法で読み取ることができます。

*逆バーニヤ目盛は目盛の間隔が主目盛よりも若干広く、主目盛のN + 1目盛に対してN目盛が対応するように刻まれています。

Figure 1: Vernier scale measuring 341.00°.
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図4: 主目盛の単位(度)とバーニヤ目盛の単位(arcmin)が異なる例。赤い矢印はポインタを示しています。この目盛では341.00°と読み取れます。
Figure 2: Vernier scale measuring 342.75°.
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図5:赤い矢印はポインタを示し、青い矢印はバーニヤ目盛で読み取れる精密な数値を示します。 この目盛では342.75°と読み取れます。

Posted Comments:
Tomas Peciva  (posted 2023-09-25 14:36:35.907)
Hi ThorLabs team, is it possible to re-save the stage XYA1/M as an assembly and save it in older version of solidworks 2020. I have trouble with import of latest version. Thank you Tomas
jdelia  (posted 2023-09-26 10:51:53.0)
Thank you for contacting Thorlabs. While we do not provide older version SolidWorks files for this adapter, you can download the Step file directly here: https://www.thorlabs.com/_sd.cfm?fileName=TTN278829-E0W.step&partNumber=XYA1/M.
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XY移動アダプタ、固定式光学マウント用

+1 数量 資料 型番 - インチ規格 定価(税抜) 出荷予定日
XYA1 Support Documentation
XYA1XY移動アダプタ、#8-32ネジ&#8ザグリ穴付き
¥55,896
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+1 数量 資料 型番 - ミリ規格 定価(税抜) 出荷予定日
XYA1/M Support Documentation
XYA1/MCustomer Inspired! XY移動アダプタ、M4ネジ&M4ザグリ穴付き
¥55,896
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