a-BBOグラントムソン偏光子、UV域用、マウント付き


  • Designed for UV Laser Polarization Applications
  • Polarization Extinction Ratio >100 000:1
  • Laser Quality α-BBO Crystal Mounted in Ø1" Housing
  • Single-Layer MgF2 Antireflection Coating Centered at 400 nm

GTHB10M

α-BBO Glan-Thompson Polarizer Mounted in Ø1" Housing

Application Idea

GTHB10M Polarizer Mounted in an SM1L10 Lens Tube and PRM1 Rotation Mount Assembly for Repeatable Polarization Control

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Item #GTHB10M
Extinction Ratioa> 100 000:1
Wavelength Range230 to 900 nm
SubstrateLaser Quality α-BBOb
(Low Scatter)
Wavefront
Distortion
λ/4 at 633 nm
Beam Deviation< 3 arcmin
Surface Qualityc20-10 Scratch-Dig
Clear Aperture> 10.0 mm x 10.0 mm
DimensionsØ1.00" x 0.85" (Ø25.4 mm x 21.7 mm)
  • 透過光について。ここでのExtinction Ratio(消光比)は、評価する上で十分な偏波消光比を有する直線偏光を、その偏光面が偏光子の軸に一致するようにして入射した時の最大透過率と、そこから偏光子を90°回転させた時の最小透過率との比です。
  • リンクをクリックすると基板材料の詳細な仕様をご覧いただけます。
  • 入出射面に対して

特長

  • 消光比:100 000:1以上
  • 動作波長:230~900 nm
  • 中心波長400 nm 単層反射防止(SLAR) MgF2コーティング
  • 有効エリア:10.0 mm x 10.0 mm以上
  • レーザ品質のα‐BBOから加工
  • グラントムソン設計(接合された複屈折性結晶プリズム)

マウント付きα‐BBOグラントムソン偏光子は、非常に高い偏光純度(100 000:1以上)を維持しながら、特に紫外(UV)領域で透過する短波長レーザ光用に設計されています。黒色アルミニウム筐体のマウント付きです。偏光子GTHB10Mの外径はØ25.4 mm(Ø1インチ)で、当社のØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)レンズチューブ内に保持できます。これにより、偏光子をØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)光学素子用精密回転マウントPRM1/Mなどの回転ステージに取り付け可能となります。詳細については「取付け例」タブをご覧ください。

この偏光子には、400 nmを中心波長とした単層MgF2反射防止(SLAR)コーティングが施されています。 このコーティングは、吸湿性のα-BBO材料が空気中の水分と相互作用を起こすことを防ぐ保護層としても機能します。コーティングの反射率のデータについては、「グラフ」タブをご覧ください。アライメントする際には、グラントムソン偏光子の視野が入射波長と入射方向によって変化することに留意することが必要です。視野について詳細は「グラフ」タブをご参照ください。

このグラントムソン偏光子は、レーザ品質α-BBOから作られた2つのプリズムを接合して構成されています。非偏光の光が偏光子に入射すると、結晶間の2つの境界面で分岐します。常光はそれぞれの境界面で反射されて散乱し、偏光子の筐体で部分的に吸収されます。異常光は偏光子を透過し、偏光した光を出力します。

注:ほかのすべてのグラントムソン偏光子と同様に、入射可能な最大光強度は接合プリズムの境界面で制限されます。より高パワーの用途向けに当社では、20 J/cm2までのエネルギー密度に対応可能な結晶偏光子をご用意しています。

下のグラフではα-BBOグラントムソン偏光子の透過率と反射率の典型値を示しています。青い網掛け領域は230~900 nmを示しています。反射率のグラフが表しているのはコーティング性能のみであり、偏光子の内部損失は反映されていません。透過率のグラフには、反射や偏光子内部の損失の両方が反映されています。

Reflectance
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生データはこちらからダウンロードいただけます。
上のグラフでは、α-BBOグラントムソン偏光子GTHB10MのMgF2SLARコーティングの反射率の典型値を示しています(内部損失は含まれていません)。仕様の動作波長範囲は230~900 nmですが、2.0 µmまで反射率は低く保たれています。
Transmission
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生データはこちらからダウンロードいただけます。
上のグラフでは、α-BBOグラントムソン偏光子GTHB10Mの透過率の典型値を示しています(あらゆる内部損失が含まれます)。仕様の動作波長範囲は230~900 nmですが、2.0 µmまで透過率は80%以上を保っています。透過率は偏光子の筐体の印の位置と合った直線偏光で有効です。上記の性能データは製造ロットによりばらつきがある場合があり、保証されていません。
Field of View
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上はグラントムソン偏光子の視野 (FOV)を示しています。 常光を吸光する側の視野は、波長が長くなるにつれ、狭くなります(FOV 1)。反対側では、波長が長くなると視野が広くなります(FOV 2)。
Glan Thompson Field of View Drawing
グラントムソン偏光子には、波長と入射方向によって視野(FOV)が変化するという特性があります。アライメントやコリメートの際には、このプリズムの視野を考慮する必要があります。常光を吸光する側の視野は、波長が長くなるにつれ、狭くなります(FOV 1)。反対側では、波長が長くなると視野が広くなります(FOV 2)。通常、グラントムソン偏光子の視野は、グランテーラ偏光子の視野よりも大きくなります。

屈折率の偏光依存性を利用した
グラントムソンα-BBO 偏光子

Glan-Thompson alpha-BBO Polarizer

概要
当社のα-BBO偏光子はすべて高品質の複屈折α-BBO結晶がベースになっています。 α-BBOの複屈折性により、光学軸に対して平行な偏光成分と垂直な偏光成分は異なる屈折率で伝搬します。当社のグラントムソン偏光子では、この複屈折性により入射ビームの常光成分が、内部の結晶/接着界面において内部全反射します。従って、偏光子を透過する光は残りの異常光成分のみです。透過した異常光が強く偏光しているのに対し、反射した常光は部分的に偏光している状態です。

当社のグラントムソン偏光子、グランレーザ偏光子、グランテーラ偏光子は、反射ビームとして常光成分を取り除くように設計された偏光素子です。これらの偏光子は、右の図のように2つのプリズムで構成されています。これらは十分にコリメートされたビームに対してのみ性能を発揮します。集束ビームや発散ビームでは、適切な動作が得られません。損傷を受けやすい柔らかい結晶のため、当社のα-BBO偏光子製品の多くは金属製の筺体に収納されています。これらの筺体は、ネジやアダプタを使って当社のオプトメカニクス製品に簡単に取り付けることができます。

視野(FOV)
α-BBO偏光子は、波長と入射方向によって視野が変化する特性があります。アライメントやコリメートの際には、このプリズムの視野を考慮する必要があります。 偏光子の片面側では波長が長くなるにつれ、視野が狭くなり(FOV 1)、反対側では波長が長くなるにつれ、視野が広くなります(FOV 2)。

視野角方向


Alpha-BBO FOV

透過率
当社の偏光プリズムでは、高品質の人工α-BBOのみを使用しています。α-BBO偏光子の透過曲線は、「グラフ」タブでご覧いただけます。α-BBO結晶の製造時のバラツキにより透過曲線に影響を及ぼす場合があります。

lens tube mounted to PRM1
図2
inserting lens tube in PRM1
図1
secure polarizer's position by using spanner wrench
図4
inserting polarizer in lens tube
図3

GTH10Mの取付け

偏光子GTHB10Mは当社のØ25 mm~Ø25.4 mm(Ø1インチ)レンズチューブを用いて回転マウントPRM1/Mに取り付けることができます。

  1. まず回転式マウントPRM1/Mやレンズチューブに付属する固定リングをはずします。
  2. 図1のように、レンズチューブのネジ加工された側を、回転式マウントに締め付けて取り付けます。
  3. レンズチューブを締め付けて取り付けた後に(図2)、マウント付き偏光子をレンズチューブの反対側から挿入します(図3参照)。
  4. 次にレンズチューブに付属する固定リングを使って偏光子を所定の位置に固定します。
  5. 固定リングの締め付けにはスパナレンチSPW602がお使いいただけます(図4)。

注:レンズチューブが長すぎる場合には、Ø25.4 mm(Ø1インチ)-SM1シリーズ変換アダプタSM1P1がレンズチューブの代わりにお使いいただけます。

偏光子セレクションガイド

当社では、ワイヤーグリッド、フィルム、方解石、α-BBO、ルチル、ならびにビームスプリッタを含むさまざまな偏光子をご用意しております。 ワイヤーグリッド偏光子のラインナップは、可視域から遠赤外域にも達する波長範囲に対応します。 ナノ粒子直線フィルム偏光子は最高で100 000:1の消光比を有しています。 また、その他のフィルム偏光子は、可視域から近赤外域までの光の偏光に使用できる製品としてお手軽な価格でご提供しております。 次に当社のビームスプリッタ偏光子は反射ビームの利用や、より完全に偏光された透過ビームの使用を可能にします。 最後に、α-BBO(UV域)、方解石(可視~近赤外域)、ルチル(近赤外~中赤外域)ならびに、オルトバナジン酸イットリウム(YVO4)(近赤外域~中赤外域)偏光子は、それぞれの波長範囲で100 000:1の高い 消光比を有する製品となっております。

偏光子の種類、波長範囲、消光比、透過率、ならびにサイズについては、下の表のMore [+]をクリックしてご覧ください。

Wire Grid Polarizers
Film Polarizers
Beamsplitting Polarizers
alpha-BBO Polarizers
Calcite Polarizers
Quartz Polarizers
Magnesium Fluoride Polarizers
Yttrium Orthovanadate (YVO4) Polarizers
Rutile Polarizers
  • 透過率特性をご覧になるにはグラフのアイコンをクリックしてください。 各特性データは、ある1つの基板またはコーティングの透過率をサンプルとして示しており、その特性は保証されているものではありません。
  • 偏光軸の印付きのマウント、ネジ切り無しリング、またはシリンダに取付け済み。
  • マウント無し、または偏光軸印付きのSM05ネジ付きマウントに取付け済みのタイプをご用意。
  • マウント無し、または偏光軸印付きのSM01ネジ付きマウントに取付け済みのタイプをご用意。
  • PBS519: TP:TS > 1000:1(平均値)
  • マウント無し、またはケージシステム対応キューブに取り付け済みのタイプをご用意。
  • 方解石は天然の物質で、350 nmあたりの典型的な透過率は約75%となります(Transmission欄をご覧ください)。
  • マウント無し、またはØ12.7 mmの筐体(ネジ切りなし)に取付け済みのタイプをご用意。
  • 方解石の透過率特性は、直線偏光が偏光子筐体に記されている偏光軸とアライメントしている場合に有効です。
  • Vコーティング(1064 nm)付きの製品は、型番末尾が「-C26」となっています。
  • マウント無し、または偏光軸印付きのマウントやネジ切り無しシリンダに取付け済みのタイプをご用意。

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マウント付きα-BBOグラントムソン偏光子、230~900 nm 単層反射防止(SLAR)コーティング

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GTHB10M Support Documentation
GTHB10MNEW!Mounted α-BBO Glan-Thompson Polarizer, 10 mm x 10 mm Clear Aperture, SLAR MgF₂ (230 - 900 nm)
¥137,000
3-5 weeks