キネマティックポジショナー
- Ideal for Kinematic Stops & Reference Edges
- Allows Fine Positioning of Base Plates Prior to Lockdown
1/4"-20 (M6) Slot
(KL Positioners)
KL03
KL01
KL02L
Application Idea
A KL03L plunger provides the opposing force to a KL02 positioner. Using the KL02 adjuster, a BA2 base can move forward or backward, as indicated by the arrows.
1/4"-80
Adjustment Screw
Ball Tip Provides
One Point Contact
Spring Loaded
Plunger
APM07
3/16"-120 Fine Actuator and 1/4"-20 (M6) Taps
RSPCS
Swiveling Position Retainer
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これらのキネマティックポジショナは、個別またはペアでさまざまなブレッドボードの位置決めや調整にお使いいただけます。シンプルな設計で低価格なので、必ずしも精密移動ステージが必要ではない用途のオプトメカニクスの位置決めにお使いいただけます。
Insights:光学実験のベストプラクティス
こちらのページでは実験セットアップ時の下記の注意点についてご覧いただけます。
- ワッシャ:オプトメカニクスに使用する場合
このほかにも実験・実習や機器に関するヒントをまとめて掲載しています。こちらからご覧ください。
ワッシャ:オプトメカニクスに使用する場合
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図 2:スロットを損傷させないよう、ボルトを挿入する前にワッシャを入れてください。ワッシャの丸みを帯びた滑らかな面をスロット側に向けて置き、フラットな粗い面がボルト頭部と接触するようにします。滑らかな面は、アルマイト処理された表面を傷つけることなく、容易に移動できるように設計されています。上の図はベースBA2(/M)です。
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図1:ワッシャの直径はボルト頭部より35%大きくなっています。これによりベースBA2/Mのスロットにオーバーラップする面積はボルトの6倍になります。ワッシャはボルトの力をより広い面積に分散することで、スロットがえぐられるのを防止する役目をはたします。
標準的なキャップスクリュの頭部は、ネジの外径よりもそれほど大きくはありません(図1)。例えば1/4-20"ネジの頭の径は0.365~0.375インチ(約9.27~9.53 mm)で、このネジ用の貫通穴の径は0.264インチ(約6.71 mm)です。
デバイスを固定するためにネジを直接貫通穴に入れて締め付けると、力が貫通穴のエッジ部分にかかり、ネジでデバイスのエッジ部分をえぐってしまう場合がよくあります(図1)。
このエッジ部分が恒久的に変形してしまった場合、ネジの頭はえぐられた溝に戻ろうとするため、デバイスを精密に調整しようとしても、デバイスは元の位置に戻ってしまいます。
円形の貫通穴の場合は、ネジに対してデバイスを移動させようとするものではないので、このような変形による問題は生じないことが期待できます。
しかしスロットの場合には、スロットに沿ってどの位置にでもデバイスを固定できなければなりません。ワッシャを使用すると、力がスロットのエッジから離れる方向に分散されるので、スロットが変形しにくくなります。図1では、ワッシャがもたらす効果を図示しています。ベースBA2/Mのスロットと頭の径が0.37インチ(約9.4 mm)のキャップスクリュの接触面積は0.010 in2(約6.5 mm2)です。径0.5インチ(12.7 mm)のワッシャを使用すると接触面積は0.064 in2(約41.3 mm2)となり、6倍ほど大きくなります。
当社のワッシャには、それぞれの面に特徴があります(図2)。1つの面はフラットで粗く、もう1つの面は丸みを帯びていて研磨されています。丸みを帯びた研磨された面を、アルマイト処理されたデバイスの面に向けて置いてください。
ネジを締め付けるときに、ネジの頭でワッシャがアルマイト処理された面に対して回転する場合があります。
フラットで粗い面をアルマイト処理された面に押し付けた場合、摩擦でその表面を傷つける場合があります。しかし、丸みを帯びた面を接触させた場合、滑らかな面による摩擦は小さいため傷がつきにくく、デバイスの外観がより長く保たれます。
最終更新日:2019年12月4日
Posted Comments: | |
Zachary Cadieux
 (posted 2023-09-19 16:18:38.647) These are super useful, but it would be nice to have versions of these compatible with each of the different adjustment screw sizes. jdelia
 (posted 2023-09-22 02:00:39.0) Thank you for contacting Thorlabs. We appreciate your feedback, and this does sounds like a good idea. I have reached out to you directly to clarify your needs and discuss your application further. tcohen
 (posted 2012-06-25 08:58:00.0) Response from Tim at Thorlabs: Thank you for your interest in the KL01! The ball bearing used is Grade 440 Stainless Steel. r.jackson
 (posted 2012-06-22 15:50:34.0) What is the material in the hardened ball (0.3125 dia) on the KL01 kinematic stop? |
Click to Enlarge低摩擦脚DF1(/M)が付いたブレッドボード。 固定式ストッパKL01とKL01Lでブレッドボードの位置を保持しています。
- ストッパ、もしくは基準エッジとして使用
- 1点接触用の硬化スチール製ボール
- M6キャップスクリュに対応する長さ18.8 mmまたは38.1 mmのスロット
当社の固定式キネマティックストッパは単体で使用することもできますが、2個使用すると基準エッジとして、3個使用すると基準エッジおよびストッパとしてご利用いただけます。ストッパの片端には1点接触用に硬化スチール製のボールが付いており、またベースの底面には光学テーブルへの取付けをより安定させるための広いリリーフカットが加工されています。KL01はスロットが小さく、コンパクトな設計のため、スペースが限られている用途に便利です。KL01Lはスロットが長く、光学テーブル上で45°に位置する2つのタップ穴をまたぐことができます。従って、KL01Lは2個のキャップスクリュを用いてテーブルに固定できるため、システム内での安定性が向上し、回転もしにくくなります。
右の写真のように、固定式ストッパは、光学セットアップ内でベースプレートやブレッドボードを交換する際、位置決めの再現性を保つのに便利です。ここでは、固定式ストッパで低摩擦脚DF1(/M)の付いたブレッドボードMB8(MB2020/M)の位置を維持しています。低摩擦脚の付いたブレッドボードと高さを合わせるため、各ストッパはスペーサBA2S6(/M)の上に取り付けられています。KL01とKL01Lはブレッドボードの1辺の位置を決めるのに使用され、もう1つのKL01はそれに垂直な辺に対するストッパの役割をしています。これにより、ブレッドボードを1度取り外しても、高い再現性で元の位置に戻すことができます。
- 光学システムにおいてベース位置の目印として機能
- 3つの接触点によってアライメントを再現
- スイベル式のヘッドによって200°の回転が可能
こちらの位置決めプレートを用いることで、光学システムから一旦取り外したベースなど、四角い形状の部品のアライメントを再現することができます。この製品は、光学系から部品を取り外す際に、ブレッドボードや光学テーブル上の目印としてお使いいただけます。表面には3つの白い点が刻印されており、この3点が部品に接する位置を示します。
スイベル式位置決めプレートRSPCS/Mには200°の回転調整用にスイベル式ヘッドが付いています。このヘッドによって、四角い形状の光学部品の任意の位置や角度回転を保存することができます。そのためには、部品の角にRSPCS/Mの3つの点をアライメントする前に、その部品を固定しておく必要があります。位置決めプレートは、テンションアジャスターネジをやや緩めて、3つの点を部品に接触させたまま、ブレッドボードのタップ穴に取り付け、最後にテンションアジャスターネジを締め付けます。その後はポストを光学系から取り外しても、再度同じ位置に戻すことが可能です。
固定式のRSPCは、右側の写真でご覧いただけるように、タップ穴がベースの対角線上にある場合にお使いいただけるコンパクトな位置決めプレートです。 RSPCS/Mと同様、対象の部品はRSPCをアライメントする前に固定しておく必要があります。位置決めプレートを位置固定した後は、その部品を光学系から取り外しても、再度同じ位置に戻すことが可能です。位置決めプレートRSPCは、クランプCL6を用いて光学テーブルやブレッドボードに固定することもできます。このクランプは、RSPCをテーブル上の穴に直接取付けできない場合に便利です。
Click to Enlargeスプリングプランジャ付きポジショナKL03LはポジショナKL02に対抗する力を供給するため、KL02のアジャスタを回転させるとベースBA2(/M)を矢印で示すように前後に動かすことができます。
- 高強度のプラスチック製スプリングプランジャ
- 移動量: 6 mm
- M6キャップスクリュに対応する長さ21.6 mmまたは38.1 mmのスロット
スプリングプランジャ付きポジショナは、固定式または調整機能付きポジショナに対して対象物をしっかりと保持したい時に使用することができます。KL03ならびにKL03Lの高強度プラスチック製スプリングプランジャによって、6 mmの移動範囲でバネによる力を供給します。 プランジャの張力は4.0 mmの六角レンチを使用して調整が可能です。KL03はスロットが小さく、コンパクトな設計のため、スペースが限られている用途に便利です。KL03Lはスロットが長く、光学テーブル上で45°に位置する2つのタップ穴をまたぐことができます。従って、KL03Lは2個のキャップスクリュを用いてテーブルに固定できるため、システム内での安定性が向上し、回転もしにくくなります。
右の写真では、1個のスプリングプランジャ付きポジショナKL03と2個の固定式ストッパKL01、および1個のKL03Lと1個の調整機能付きポジショナKL02を組み合わせて、ベースBA2(/M)を直線に沿って前後に移動させています。ベースの1辺にある2個のストッパKL01が基準エッジを決めています。反対側からはKL03がベースを2個のストッパに押し付け、ベースが基準エッジに対して垂直方向に動かないようにしています。他の2辺では、調整機能付きポジショナKL02に対してKL03Lがベースを押し付けています。このKL03Lがなければ、KL02Lはベースを前方向に押し出すことしかできません。しかし、こちらのセットアップでは、KL02を後退させたときにKL03Lが反対方向の力を供給するため、ベースを後方に動かすことができます。
Click to Enlarge調整機能付きキネマティックポジショナKL02Lを使用して、2個の固定式ストッパKL01と1個のスプリングプランジャ付きポジショナKL03で保持されているベースBA2(/M)を少しずつ前に押し出しています。矢印は動く方向を示しています。
- 位置の微調整
- 移動量:10.16 mm
- M6キャップスクリュに対応する長さ21.6 mmまたは38.1 mmのスロット
調整機能付きキネマティックポジショナは、ボール状の接触点が付いている点は上記の固定式ストッパと同じですが、1/4"-80アクチュエータ(9/64"六角穴)による微調整機能が付加されています。この機能によって、手動では難しい精密な位置決めが可能になります。こちらのポジショナは、移動経路の基準エッジを決める2個の固定式ストッパKL01またはKL01Lと組み合わせてお使いいただくと便利です。KL02はスロットが小さく、コンパクトな設計のため、スペースが限られている用途に便利です。KL02Lはスロットが長く、光学テーブル上で45°に位置する2つのタップ穴をまたぐことができます。従って、KL02Lは2個のキャップスクリュを用いてテーブルに固定できるため、システム内での安定性が向上し、回転もしにくくなります。
右の写真では、ポジショナKL02Lを1個使用して、ベースBA2(/M)を直線に沿って少しずつ前へと押し出しています。この直線は、ベースの1辺に沿って置かれている2個のストッパKL01によって決められます。反対側に位置するスプリングプランジャ付きポジショナにより、ベースは2個のストッパから離れないように拘束されながら移動します。
Click to Enlargeストッパと組み合わせて、ベースUBP2(/M)の位置を直線上で精密調整するアジャスタAPM05(/M)
- 120 TPI精密六角アジャスタで位置を精密に制御
- 最大移動距離:24.4 mm
- 側面のM6キャップスクリュ用ザグリ穴によりブレッドボードやベースへの取付けが可能
- フレクシャークランプはØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)ポストのどちらの端にも取付け可能
調整機能付きキネマティックポジショナAPM05/Mをご使用いただくと、ブレッドボードやオプトメカニクスの位置決めが精密に行えます。高精密3/16"-120六角アジャスタ(型番 F19MS150)が付いていて、その最大軸荷重は2.3 kgです。精密な位置決めにはアジャスタを2 mm六角レンチで操作します。移動範囲を長く、または短くしたい場合には、他のどの3/16"-120六角アジャスタとでも交換することができます。
アジャスタは、側面のM6ザグリ穴を利用して、M6キャップスクリュでブレッドボードやベース、あるいはØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)ポスト先端のM6タップ穴などに取り付けることが可能です。またポストには、底部のフレクシャークランプを使用して、側面のキャップスクリュを3 mm六角レンチで締め付けて取り付けることができます。 フレクシャークランプで取り付けた場合は、アジャスタの位置はポストの上側の中央になります。一方で側面のザグリ穴を使用して取り付けた場合は、アジャスタはポスト中心から10.2 mmオフセットします。
このアジャスタは、右の写真のようにM6タップ穴付きのオプトメカニクスやテーブルにご使用いただけます。写真では、APM05(/M)を2個のストッパKL01ならびに1個のスプリングプランジャ付きベースプレートポジショナKL03と組み合わせ、汎用ベースプレートUBP2(/M)の位置を直線上で調整しています。
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APM07(/M)とセンタリングプレートKMCP(/M)に加え、反対方向の力の発生源としてスプリングプランジャを組み合わせて構成したレンズの移動機構。
Click for DetailsAPM07(/M)とベースBA2(/M)を用いたブレッドボードの移動機構。ストッパKL01を2個、KL03を1個使用して直線の移動経路を形成。
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レールキャリアにAPM07(/M)を取り付けてレール上のオプトメカニクスの微細な位置決めに使用可能。
- 120 TPIの六角穴付き精密アジャスタで位置の精密調整が可能
- 最大移動距離:16.76 mm
- ベースまたはØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)ポストへの取付け用に2個のM6タップ穴
調整機能付きキネマティックポジショナAPM07/Mをご使用いただくと、ブレッドボードやオプトメカニクスの位置決めを精密に行えます。3/16"-120六角穴付き高精密アジャスタ(型番F19MS150、許容軸荷重2.3 kg)が付いており、2 mm六角レンチで動かすことができます。移動範囲を長くしたい、あるいは短くしたい場合には、他のどの3/16"-120六角穴付きアジャスタとでも交換することができます。ポジショナにはM6タップ穴が2つ付いています。
こちらのポジショナはM6タップ穴が25 mm間隔で並んでいるオプトメカニクスにご使用いただけます。右から2番目の写真では、APM07(/M)を2個のストッパKL01と1個のスプリングプランジャ付きポジショナKL03と組み合わせて、アルミニウム製ブレッドボードの直線上での位置調整に使用しています。左の写真は取付け用プラットフォームXT34D2-50
を用いて34 mmレールに取り付けられたAPM07(/M)で、レールに取り付けられた他のオプトメカニクスの位置調整に使用できます。
また、右端の写真のように、こちらのポジショナはM6キャップスクリュまたは止めネジ(セットスクリュ)でØ12 mm~Ø12.7 mm(Ø1/2インチ)ポストに取り付けることもできます。写真ではAPM07(/M)とスプリングプランジャAPM06(/M)を使用してセンタリングプレートKMCP(/M)上のレンズの位置を調整しています。アジャスタはポスト中央から12.7 mmの位置にオフセットされるため、穴密度2倍のブレッドボード上でのご使用に適しています。