Vytran®小型ファイバークリーバー
- Automated Fiber Cleaver for Ø60 μm to Ø600 μm Fiber Cladding
- Accepts SM, MM, PM, Photonic Crystal Fiber, Capillary
Tubes, and Soft Glass Fiber - Flat or Angled Cleaves
CAC400A
Fiber Cleaver with Rotary
Stage for Angled Cleaves
(Shown with a Shipping Fixture)
VHM500
Fiber Holder Clip
Selected Based on Buffer Diameter
(Required and Sold Separately)
VHL040060
VHK400500
Top and Bottom Inserts Selected Based on Cladding Diameter (Required and Sold Separately)
Please Wait
Specifications | ||
---|---|---|
Item # | CAC400 | CAC400A |
Cleave Angle | 0° | 0° to 15° |
Cleave Angle Accuracy | ±1.0° | ±1.0° |
Cleave Method | Tension and Scribe | |
Maximum Axial Tensiona | 21.6 N (4.9 lbs) | |
Fiber Cladding | Ø60 μm to Ø600 μm | |
Fiber Buffer/Coating | Ø67 μm to Ø1200 μm | |
Clip-to-Cleave Lengthb | 5.5 mm to 30 mm | |
Minimum Fiber Waste Lengthc | 22 mm | |
System Dimensions (L x W x H) | 9.25" x 5.00" x 4.70" (235.0 mm x 127.0 mm x 119.4 mm) | |
Weight | 4.5 lbs (2.0 kg) |
特長
- クラッド径Ø60 μm~Ø600 μmのファイバをフラット(0°)または角度付き(最大15°)でクリーブ
- 標準または特殊ファイバのクリーブプログラム:
- シングルモード(SM)、マルチモード(MM)、偏波保持(PM)ファイバ
- フォトニック結晶ファイバ(PCF)*
- 軟質ガラス製ファイバ
- キャピラリーチューブ
- フッ化物ファイバをクリーブする際のパラメータも設定可能です。詳細は当社までお問い合わせください。
- ファイバをクリーバに取り付けるためのファイバークリップ(1つを下記から選んでご購入する必要があります)
- バッファ径Ø67 μm~Ø1200 μmのファイバに対応
- 廃棄側のファイバ端をV溝付きインサートが保持
- クラッド径Ø40 μm~Ø600 μmのファイバに対応
- 高品質な融着接続に不可欠な鏡面品質の端面処理
- 電源コード(日本国内用)が付属
- Fujikura社製およびFitel社製のファイバークリップに対応するシステムについては当社までお問い合わせください。
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上の写真はクリップ内のファイバが角度付きファイバークリーバCAC400A内に挿入されている状態です。クリップはファイバークリップネストで固定されています。このネストが移動して、ファイバにテンションをかけます。ファイバはファイバーホールドブロックの上部および底部インサートで固定されます。インサートはクラッド径に基づいて選びます。ファイバにテンションをかける前に、回転ステージが予めプログラムされたねじりをファイバに加えることで、角度の付いたクリーブができます。CACMマイクロメーターストッパおよびカメラアセンブリを固定するための磁性ベースプレートが2個付属します。
これらのVytran®小型自動ファイバークリーバは、クラッド径Ø60 μm~Ø600 μmのファイバを高精度で簡単にクリーブでき、製造現場や研究用途などで幅広くお使いいただけます。 CAC400はファイバの長さ方向に対して垂直にフラットクリーブを行います。CAC400Aには15°までの角度付きクリーブを行うための回転ステージが付属しています。*
各ユニットは、初めにファイバに軸方向にテンションをかけてからダイヤモンド製のクリーブブレードで自動スクライブを行う、テンション・スクライブ方式というスクライブ方法を使用しています。 ファイバをブレードでスクライブした後もテンションは維持され、ファイバの幅全体にスクライブが伝搬し、クリーブが完了します。CAC400Aは、スクライブ前に回転ステージを使用してファイバにねじりを加えて角度付きクリーブを行います。これによって生じたクリーブ面は、ファイバに加わるテンションとねじりによる最大合応力に対して垂直になります。この方式による鏡面品質で端面処理された均一な低角度クリーブは、融着接続に適し、クリーブ角の確度は±1.0°となります。詳細は「クリーブガイド」のタブをご覧ください。
クリーブのパラメータの構成および制御は、webブラウザからアクセス可能なwebインターフェイスを介して行うことができます。必要なものはインターネット接続、イーサネットケーブルおよびユニットに割り当てられたIPアドレスだけです。小型クリーバCAC400ならびにCAC400A用のwebベースのソフトウェアに関する詳細は、「ソフトウェア」タブをご覧ください。
各クリーバにはファイバをスクライブするためのダイヤモンドブレードが付属しています。適切なクリーブのパラメータを使用する場合、ブレードの1か所で最大5,000回のクリーブが可能です(クリーブするファイバのクラッド特性に依存します)。クリーブブレードの位置は、交換までに約10回移動するように設計されています(適切なクリーブのパラメータを用いた適切な使用方法により、ブレードに予期せぬ損傷が生じない場合を想定しています)。詳細は小型クリーバのマニュアルに記載しております。マニュアルは下の赤いアイコン()をクリックするとご覧いただけます。
サブクリティカルプロセス:
webベースのソフトウェアCAC400ならびにCAC400Aには、微細構造のPCFファイバや大径のPMファイバのような特殊ファイバのクリーブ、またはMMおよびPMファイバの角度付きクリーブを高品質で行えるパラメータが内蔵されています。このサブクリティカルプロセスでは、標準的なクリーブに必要とされるテンションよりも低いテンションがかけられます。その後、ファイバはブレードでスクライブされますが、その際にテンションが徐々に増加することでスクライブが伝搬し、ファイバはクリーブされます。小さな駆動力によって比較的ゆっくりと裂け目が広がるため、クリーブ面はより滑らかになります。
さらに低いテンションでクリーブを行う必要がある場合や、大径ファイバをクリーブする場合は、CACMマイクロメーターストッパならびにカメラアセンブリをオプションとしてご提供しています(下記)。カメラの倍率は200倍です。先端が平らなマイクロメーターストッパは、ファイバがブレードに接触する際、低いテンションでファイバがゆがむのを防ぎます。 マイクロメーターストッパを使用する必要のある場合についての詳細は、「クリーブガイド」タブをご覧ください。
ファイバークリップおよびインサート(別途ご購入が必要)
ファイバークリップ(下記にて別途ご購入いただけます)は、ファイバークリーバCAC400またはCAC400Aにファイバを取り付ける際に必要です。ファイバをクリップ内に取り付け、その後移動式ファイバークリップネストにクランプで固定します(右の写真参照)。ファイバをあらかじめ取り付けたクリップを複数用意しておくことで処理時間を短縮できます。クリップはファイバのバッファまたはクラッド径に基づいてお選びください。
クリップをシステムに取り付ける際は、はみ出したファイバがファイバーホールドブロックの上にくるように設置し、クリーブ中にファイバの廃棄部分がホールドブロックでしっかりと固定されるようにします。このホールドブロック(別売りです)は上部および底部インサートで構成されており、仕様のファイバークラッド径を保持するためのV溝が付いています。ファイバーホールドブロック内にインサートを固定するためにはナイロンチップ付きの止めネジ(セットスクリュ)を使用します。交換用長さ1/8インチの#2-56止めネジSS2SN013は、別途10個入りでご用意しています。
*ファイバの材質特性上、空気を多く含む特殊ファイバは、角度付きクリーブがきれいに仕上がらない場合があります。
小型ファイバークリーバのWebインターフェイス
CAC400ならびにCAC400Aは、webブラウザからアクセス可能なwebインターフェイスを介して構成および制御が可能です。このインターフェイスを使用して、クリーブプロセスを制御するパラメータの読み出しや変更を行えます。クリーブプログラムのデフォルト値を変更したり、ご希望の設定で新しい プログラムを作成することができます。プログラムまたはファイバのファイルはユニットに保存でき、ユニットがPCに接続されていればいつでもアクセス可能 です。
インターフェイスにアクセスするには、付属のイーサネットケーブルを介してユニットをインターネット接続されているPCに接続し、webブラウザ上で CAC400のデフォルトIPアドレスである169.254.19.63を入力します。CAC400ならびにCAC400AをPCにLAN接続する場合、 IPアドレスはDCHPサーバから割り当てられます。
webインターフェイスはご希望のファイバ径とクリーブ角度から必要なパラメータを計算します。
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このソフトウェアはシンプルなwebインターフェイスであるため、webブラウザを介してアクセスすることができます。
詳細はマニュアルに記載しております。マニュアルは製品型番横の赤いアイコン()をクリックするとご覧いただけます。
テンション・スクライブ方式のクリーブプロセス
クリーバCAC400およびCAC400Aは、ファイバの長さ方向に沿ってテンションをかけてからダイヤモンド製のブレードで自動スクライブを行う「テンション・スクライブ方式」というクリーブ方法を使用しています。ファイバをブレードでスクライブした後もテンションは維持されるので、ファイバの幅全体にわたってスクライブが広がり、クリーブが完了します。CAC400Aで角度付きクリーブを行うには、「テンション・スクライブ」工程に入る前に回転ステージを使用してファイバにねじりを加えます。 クリーブ面は、ファイバに加わるテンションとねじりによる最大合応力に対して垂直になります。
特殊ファイバークリーブ用のサブクリティカルプロセス
フォトニック結晶ファイバ(PCF)や微細構造ファイバ(microstructured fiber)、キャピラリーチューブ、高応力ファイバ(マルチモードまたは偏波保持)などの特殊ファイバをご希望の角度できれいにクリーブするためには、特別なパラメータが必要な場合があります。Vytran®ファイバークリーバは「サブクリティカル」クリーブプロセスをプログラムすることができるため、このような種類のファイバを高品質にクリーブできます。
その際、ファイバに最初にかかるテンションは、一般的な「テンション・スクライブ」工程で必要なテンションよりも低くなります。付属のマイクロメーターストッパは、低いテンションでスクライブする際にファイバが曲がるのを防ぎます。スクライブ後、テンションがゆっくりと増加することでファイバにスクライブが広がり、クリーブが完了します。クリーブ開始時および終了時のテンションや最初のスクライブ後のテンションの増加速度など、この工程で使用するパラメータはハンドセットで調整できます。
クリーブガイド
様々なファイバをクリーブする際の最適なプロセスを選択するための基本情報を以下に記載しています。 最良のクリーブ結果を得るには、実際に試しながらファイバの種類ごとにクリーブのパラメータを最適調整する必要があります。
標準プロセス: テンション・スクライブ方式では、ファイバに一定のテンションを加えてファイバをスクライブし、テンションによって破断部を広げることでクリーブできます。
サブクリティカルプロセス: このプロセスの初期では、標準プロセスで必要とされるよりも低いテンションをファイバに加えます。ファイバがスクライブされると、破断部がファイバ断面全体に広がるまでテンションはゆっくりと増加し、クリーブが完了します。これにより、高応力ファイバなど特殊ファイバのクリーブ品質が向上します。
マイクロメーターストッパ: マイクロメーターストッパの先端はファイバにぴったりと接触する位置に配置されます。それにより、スクライブ中にファイバがクリーブブレードに接触して変形するのを防いでいます。これは大径のファイバをクリーブする際や、低いテンションでサブクリティカルプロセスを実施する際に特に役立ちます。
Fiber Type | Cleave Type | Standard Process | Sub-Critical Process | Micrometer Backstop |
---|---|---|---|---|
Fiber with Cladding <Ø600 µm | Straight or Angleda | - | - | |
Multimode Fiber | Straight | - | - | |
Angleda | - | Use if Fiber Cladding is >Ø400 µm | ||
Thick-Walled Capillary Tubing (Wall Thickness at Least 10% of Diameter) | Straight or Angleda | - | - | |
Thin-Walled Capillary Tubing (Wall Thickness <10% of Diameter) | Straight or Angleda | - | ||
PM Fiber | Straight | Use if Fiber Cladding is ≤Ø400 µm | Use if Fiber Cladding is >Ø400 µm | |
Angleda | - | |||
PCF | Straight or Angleda | - |
Product DemonstrationsThorlabs has demonstration facilitates for the Vytran® fiber glass processing systems offered on this page within our Morganville, New Jersey and Exeter, Devonshire offices. We invite you to schedule a visit to see these products in operation and to discuss the various options with a fiber processing specialist. Please schedule a demonstration at one of our locations below by contacting technical support. We welcome the opportunity for personal interaction during your visit! Thorlabs Vytran Europe
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Posted Comments: | |
Victor Karaganov
 (posted 2021-07-04 23:33:06.79) Dear Technical Support Team,
What cleave flatness can normally be achieved with CAC400, CAC400A, LDC401, LDC401A, LDC450B cleavers for 400-600um cladding?
What is the reason that the “cleave flatness” is not explicitly specified for these cleavers?
Thank you for your help,
Victor YLohia
 (posted 2021-07-09 02:53:38.0) Thank you for contacting Thorlabs. We have reached out to you directly with this information. supply
 (posted 2016-06-08 09:26:11.157) Dear Sirs or Madam,
CJSC FOTEK is producer of laser medical devices for surgery in Belarus.
Also we offer to our clients sets with the lightguide tool.
Now we are looking for the device for fiber cleaving.
We are interested in your Compact Fiber Cleaver CAC400.
We examined information from your site but some questions remain uncleared.
Please help us to understand the following:
1. We would like to receive cleaves at the fiber Silica/Silica/Polyimide 600/660/690P.
Is it possible to receive cleaves without the removing of Polyimide cladding?
2. How many cleaves for the mentioned fiber could the blade provide?
3. What additional tools kit to the Compact Fiber Cleaver CAC400 is necessary for cleaving the mentioned fiber?
4. What is the minimal fiber length could be provided by your cleaver machine after the cleaving process?
5. What is the length of waste of fiber after the cleaving process?
6. Is it possible to receive the ready-made piece of fiber that cleaved from both sides from very long fiber length without waste?
There are any fiber length limitations in the left and right fixing devices?
7. What is the productive capacity of CAC400? We are interested in the quantity of cleaves per minute.
8. Do you have any video of your machine CAC400 in operation? Is it possible to see it?
Please inform us the price for CAC400 x 1 pcs and additional tools kit if they are necessary.
What is the time of readiness for shipment after order confirmation?
It would be highly appreciated if you give me reply on the questions above.
Thank you in advance,
Kind regards,
Oksana Zheludkovich
Purchasing specialist,
CJSC FOTEK
tel/fax: +375 17 385 19 22,
mob.: +375 44 795 76 11
www.mediola.by besembeson
 (posted 2016-06-08 12:10:35.0) Response from Bweh at Thorlabs USA: Our Vytran specialist will contact you directly to address all your questions. |
業界標準のファイバ加工機に対応しています。
当社では、Fujikura社製およびFitel社製のファイバークリップに対応し、両社のファイバ加工システムとシームレスに組み合わせることが可能な小型の自動ファイバークリーバもご提供しております。これらのファイバークリップに対応するCAC400またはCAC400Aシステムをご希望の際は当社までご連絡ください。
Fiber Compatibility | |||
---|---|---|---|
Item # | Nominal Buffer Diametera | Minimum Buffer Diameter | Maximum Buffer Diameter |
VHM100 | 100 μm | 67 μm | 133 μm |
VHM165 | 165 μm | 110 μm | 220 μm |
VHM250 | 250 μm | 167 μm | 333 μm |
VHM325 | 325 μm | 217 μm | 433 μm |
VHM400 | 400 μm | 267 μm | 533 μm |
VHM500 | 500 μm | 333 μm | 667 μm |
VHM650 | 650 μm | 433 μm | 867 μm |
VHM900 | 900 μm | 600 μm | 1200 μm |
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ファイバークリップVHM165の蓋を開けて、蓋を固定するためのV溝および磁石が見えるようにしています。
- ファイバをファイバークリーバCAC400またはCAC400A内に取り付ける際に使用
- バッファ径Ø100 μm~Ø900 μmのファイバに対応する8種類のクリップをご用意(詳細は右の表をご覧ください)
- 複数のクリップをあらかじめ取り付けておくことで処理時間を短縮
これらのV溝付きファイバークリップは、ファイバを自動クリーバCAC400またはCAC400Aに取り付ける際に使用します。クリップ無しでファイバを取り付けることはできません。このクリップを使用して、クリーブ工程開始前に予め複数のファイバを準備し、取り付けておくことができるため、処理時間が大幅に削減できます。
クリップのV溝は、それぞれに対応するバッファ径(公称値)の±33%に適用可能です。 ファイバのサイズが大きすぎるとファイバはオフセットされ、中心がずれてしまいます。
クリップは8種類をご用意しております。それぞれV溝のサイズが異なり、バッファ径100 μm~900 μm(公称値)のファイバに対応しています。V溝は、クリップが保持可能な公称サイズよりも約33%小さいまたは大きいバッファ径までしっかりと保持できます。しかし、その場合、クリーブブレードがあたる位置は右の図のようにファイバの中心からずれてしまいます(詳細は右の表をご覧ください)。
ファイバを取り付けたクリップは、磁性のクランプでクリーバのファイバークリップネストに固定されます。 大径(>500 μm)ファイバやクリーブ中にずれやすいファイバを固定する際は、磁性クランプ内のつまみネジをロックすることで保持力が高まります。このつまみネジにより、ファイバは確実に位置固定され、テンションをかけてもずれる心配がなくなります。
Fiber Compatibility | |||||
---|---|---|---|---|---|
Item # | Insert Typea | Sideb | Nominal Cladding Diameterc | Minimum Cladding Diameter | Maximum Cladding Diameter |
VHL040060d | Bottom | 1 | 40 μm | 27 μm | 53 μm |
2 | 60 μm | 40 μm | 80 μm | ||
VHL080125e | 1 | 80 μm | 53 μm | 107 μm | |
2 | 125 μm | 83 μm | 167 μm | ||
VHL165250 | 1 | 165 μm | 110 μm | 220 μm | |
2 | 250 μm | 167 μm | 333 μm | ||
VHL400550 | 1 | 400 μm | 267 μm | 533 μm | |
2 | 550 μm | 367 μm | 733 μm | ||
VHK000250 | Top | 1 | Flat (No V-Groove) | 27 μmf | 200 μm |
2 | 250 μm | 150 μm | 350 μm | ||
VHK400500 | 1 | 400 μm | 300 μm | 450 μm | |
2 | 500 μm | 400 μm | 600 μm |
- ファイバークリーバCAC400またはCAC400A内で、 使用することのない切断されるファイバ部分を保持
- 底部インサート4種類と上部インサート2種類をご用意(詳細は右の表参照)
- ファイバーホールドブロックの上部または底部に固定
これらのV溝付きファイバーホルダーインサートは、クリーバCAC400またはCAC400Aのファイバーホールドブロック内で、クリーブされるファイバの使用しない部分、つまり廃棄される部分を固定します。インサートは、ファイバーホールドブロックの上部と底部にそれぞれ1個ずつ合計2個必要です。
上部インサートVHK000250*を除いて、各インサートの両面にそれぞれ特定のファイバークラッド径に対応するV溝が付いています。V溝は、インサートが保持するクラッドの公称径(設計値)に対し、約±33%のクラッド径までしっかりと保持できます。しかし、その場合、クリーブブレードがあたる位置に対して、下の図のようにファイバの中心がずれてしまいます。インサートを選ぶ際は、上部および底部インサートの両方とも、ご使用になるファイバのクラッド径を対応可能な範囲としているものを選んでください。 詳細は右の表をご覧ください。
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上の写真では、クリーバCAC400Aのファイバーホールドブロックに上部および底部インサートを取り付けています。
各クリップのV溝は、対応するクラッドの公称径に対して、その約±33%の範囲のクラッド径までサポートしています。 しかし、ファイバのサイズが大きすぎるとファイバ位置にオフセットが生じ、中心がずれてしまいます。
ファイバを位置調整し、底部インサートのV溝内に設置したら、上部インサートを保持している上蓋を下してファイバを固定してください。磁石によるクランプ力が強いので、ホールドブロックにはレバーが付いています。上蓋を開閉する際は、このレバーが常に下向きになっているようにしてください。そうしないと、不意に上蓋が閉じて、底部インサート内のファイバが破損する恐れがあります。蓋を閉じたら、レバーを静かに引き上げて位置を固定します。
CAC400およびCAC400Aは、クラッド径Ø60 μm~Ø600 μmのファイバをクリーブするために設計されています。インサートの中にはシステムがサポートしているクラッド径よりも小さな径を保持できるものもありますが、そのような設計範囲以外のファイバについてはクリーブの品質が低下する可能性がありますので、ご使用になることはお勧めいたしません。クラッド径1.25 mmまでの大径ファイバをクリーブする際は、大径ファイバ用クリーバの製品紹介ページをご覧ください。
* 上部インサートVHK000250の片面にはV溝が付いていないため、底部インサートが対応可能な最小サイズである27 μmの小さなファイバークラッド径まで保持できます。
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マイクロメーターストッパおよびカメラCACMを、ファイバークリーバCAC400Aの磁性前面プレートに取り付けた様子。低テンションにファイバをクリーブするため、マイクロメータがファイバの裏側に適切にアライメントされるようカメラの焦点を合わせています。
- カメラが内蔵されたマイクロメーターストッパ
- マイクロメーターストッパ:
- 大径(典型値は>Ø400 µm)または特殊ファイバのクリーブを補助
- 50 µm/rev、1 µm刻みの目盛り付き
- USBカメラ
- クリーブ工程を200倍に拡大
- アイルーペを使用せずにマイクロメータとファイバのわずかな接触を確認することが可能
- ソフトウェア内蔵
位置決め用カメラが付いたマイクロメーターストッパCACMは、低テンションでクリーブを行う必要がある高応力ファイバ、キャピラリ、特殊ファイバなどをクリーブする際に使用します。自動ファイバークリーバCAC400およびCAC400Aの磁性前面ベースプレートに直接取り付けることができます。右の写真のように、マイクロメータは前面ベースプレート上でファイバのすぐ裏側に設置されます。マイクロメータとカメラを使用しない時には背面ベースプレートに収納できます。ストッパがファイバの裏側に適切に設置されているか確認できるよう、前面プレートはおおよそのアライメントが可能です。
この先端が平坦なマイクロメーターストッパは主に、低いクリーブテンションが必要な高応力ファイバや大径ファイバ(典型値は>Ø400 µm)をクリーブする際に使用します。マイクロメータはファイバをクリーブする際の支点となります。マイクロメーターストッパを使用せずにテンションを低下させると、ファイバがブレードに接触した際にねじれる可能性があります。マイクロメータの先端がクリーブするファイバのすぐ裏側にわずかに接触するように調整します。
内蔵のUSBカメラはクリーブ部分を200倍に拡大し、クリーブ前にマイクロメータがファイバにわずかに接触していることを確認できます。このカメラによって、マイクロメータがファイバの裏側に接触するように設置できているかどうかをアイルーペを使用せずに確認できます。右の写真のように、アセンブリ上部にあるノブを回転させてカメラの焦点調整ができます。CACMシステムには、カメラ用のソフトウェアが全て内蔵されています。
対応するシステム
- ファイバークリーバCAC400、CAC400A
- ファイバークリーバLDC401、LDC401A
- ポータブルクリーバLDC450B
- クリーバ付き光ファイバ自動加工機GPX3800、GPX3850、GPX3900
- ファイバ前処理および融着接続用ワークステーションFFS2001、FFS2001PT
- ファイバ前処理、融着接続および強度試験用ワークステーション FFS2001PM、FFS2001WS
- 旧バージョンのファイバークリーバLDC-200
- 当社のファイバークリーブシステム(右のリスト参照)用の交換用ブレード
- 長さ2.0 mmのダイヤモンド製ブレード
- お客様側で取付け可能
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ブレードは保護カバーを付けて発送します。
ダイヤモンドクリーブブレードACL83は、Vytranファイバ加工システム(右のリスト参照)用の交換用ブレードです。各システムにはブレードが付属しています。
適切なクリーブのパラメータを使用する場合、ブレードの1か所で最大5,000回のクリーブが可能です(クリーブするファイバのクラッド特性に依存します)。クリーブブレードの位置は、交換までに約10回移動するように設計されています(適切なクリーブのパラメータを用いた適切な使用方法により、ブレードに予期せぬ損傷が生じない場合を想定しています)。各システムごとのブレード交換方法はユーザーマニュアル内に記載されています。
注:ブレードに対して垂直に高い応力をかけたり、ファイバをクリーブする際に誤ったパラメータを使用したりすると、ブレードに深刻な損傷を与えることがあります。